2001年から書き始めたトドの書評データベースです。
2019年7月に2000冊を越え、今も年100冊程度追加しています。
(書評が無いのは2000年以前の読了本です)


2007年の読書

統計

2006年は総作品数はジャスト100。冊数では123でした。
作品数がやや少なめなのは、途中で「水滸伝」に着手したゆえ。19冊中の12冊読んで、作品数としては0ですからね。最後の数冊は薄い本を選んでようやく三桁の達成でした。(実は数え間違えていて、集計するまでは99作品と思ってました・・・)
結局冊数としては例年と変わりませんね。

国内、海外比率を見ると
 ・国内; 93作品---93%
 ・海外; 7作品--- 7%
ますます海外離れが進んでいます。
本当に最近海外作品に鼻が利かなくなりました。まずいですねぇ。

分野 作品数
一般(純文学系)67
歴史・時代21
ミステリー7
3

分野別に見ると右の表のようになります。
あらあら、SFとユーモア作品が消えてしまいました。
ちょっと偏り過ぎでしょうね。



作品数 作家
6 伊坂 幸太郎
5 重松 清
4 吉田 修一
梨木 香歩
絲山 秋子
3 いしい しんじ
乙川 優三郎
三浦 しをん
山本 一力
川上 弘美
大崎 善生
中村 航

作家別に見ると、左の表のようになります。
Topの伊坂さんの他に、絲山さん、いしいさん、三浦さん、中村さんは今年出会った作家さんです。
ただ例年に比べ、固め読みは少なかったような気がします。


評価点別に見ると左のようになります。
相変わらず☆4つが多いですが、まあこんなものかも知れません。
☆5つが7作品と言うのは少なめですね。しかもそのうち2作品は再読ですからね


2007年のBest10

印象に残った作品を選んでみました。再読は省きます。

タイトル 著者 コメント
家守綺譚 梨木 香歩 今年の白眉でしょうね。「賄い」の味の作品です
フィンガーボウルの話の続き 吉田 篤弘 雰囲気が素晴らしいとしか言えないのですが
いとしのヒナゴン 重松 清 決して重松さんの代表作とは言えません。でも好きですね。
カラフル 森 絵都 どうもこういう作品に弱いですね。
むこうだんばら亭 乙川 優三郎 やはりこの人の情緒は捨てがたい
遊動亭円木 辻原 登 落語家を主人公にした不思議な話
海の仙人 絲山 秋子 なにやらフワフワと心地良く
山中静夫氏の尊厳死 南木 佳士 いつもながら死について厳粛に考えさせられる作品です
ぶらんこ乗り いしい しんじ 心地良い読後感。今年読んだいしいさんの代表として
ボーイズ・ビー 桂 望実 よく見かけるテーマなのですが。。。

他にも強く印象に残った作品として「太陽の塔」や「DIVE!!」がありました。

ここ数年の比較

ふと気付いて、最近数年の比較をしてみました。

作品数/カテゴリー

作品数 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年
年間作品数 95 102 106 119 114 100
-国内作品 67(71%) 71(70%) 78(73%) 94(79%) 100(88%) 93(93%)
-海外作品 28(29%) 31(30%) 28(27%) 25(21%) 14(12%) 7(7%)
冊数 123 124 133 129 120 123
分野 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年
一般(純文学系) 20 22 33 58 59 67
歴史・時代 43 37 34 29 25 21
ミステリー 6 10 10 9 12 7
SF 8 14 10 4 5 -
アクション 5 4 5 13 - -
ユーモア 4 12 9 4 5 -
3 3 5 2 - -

冊数はほとんど変化がありませんね。平均125+8-5冊。作品数のばらつきは大長編に手を出したかどうかで決まっているようです。
内外比率では、海外作品がどんどん減少中ですね。やっぱり「どげんかせんといかん」

分野別ではやはり「歴史・時代物」の減少が目立ちます。藤沢周平・白石一郎・司馬遼太郎さんなど再読もし尽くした感じです。新刊といえば乙川さんや北方さんに絞られてしまうし。
あとSFやアクション物も減ってますね。老化の現われ?
ミステリーは一定しているようですが、内容が随分変わっています。2002年ごろはエスピオナージュ中心の海外物でしたが、最近は国内のミステリーが多いのです。

作家別

作家 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 6年間の合計
1位 宮城谷昌光 14 浅田次郎 9 浅田次郎 10 フォレスター 11 荻原 浩 9 伊坂幸太郎 6 浅田次郎 31
2位 吉川英治
北方謙三 8
宮城谷昌光
重松 清 7
佐藤雅美 7 山本周五郎 7 川上弘美
大崎善生 6
重松 清 5 重松 清 27
3位 帚木蓬生 7 佐藤雅美 5 宇江佐真理 4 浅田次郎 7 東野圭吾
池永 陽
重松 清 4
吉田修一
梨木香歩
絲山秋子 4
宮城谷昌光
佐藤雅美 19
4位 J・J・ナンス
J・ヘリオット
司馬遼太郎 4
白石一郎 4 伊集院静
宮城谷昌光
重松 清
小林信彦
帚木蓬生 3
佐藤正午 6 横山秀夫
湯本香樹実
南木佳士
藤沢周平
北方謙三
熊谷達也
村上春樹 3
いしいしんじ
乙川優三郎
三浦しをん
山本一力
川上弘美
大崎善生
中村 航 3
北方謙三
帚木蓬生 18

著者別に見ても、読書傾向の変化がわかります。2002年の歴史・時代小説作家の多いこと。
安定して読んでいるのは重松さんですね。作品数が多い事もありますが。
最近は結構若い作家さんだったり、児童文学系の作家さんの作品が結構多くなっています。