2001年から書き始めたトドの書評データベースです。
2019年7月に2000冊を越え、今も年100冊程度追加しています。
(書評が無いのは2000年以前の読了本です)


2011年の読書

統計

2011年に読んだ本は137作品、139冊でした。

何と海外作品は1月の初めに読んだ『ザ・ロード』(コーマック・マッカーシー)1冊です。
秋頃に海外作品の少なさに気付いたのですが、そうなると「今年は日本作品に専念!」と思ってしまい、却って手を出し難くなってしまいました。
今年こそ海外作品の幅を広げたいと思います(最近、毎年書いているように思いますが・・・)。

分類 作品数
新規 123 90%
再読 14 10%

特徴的なのは、11月の終わりから12月半ばにかけて、突如再読熱が始まったことです。
この間で13作品、年間では14作品の再読をしました。
特に途中からは"タイムスリップ物"に絞り込んで、『スキップ』『ターン』『リセット』の「時とひとの三部作」に続き『地下鉄に乗って』『流星ワゴン』『時生』『Y』と読み継ぎました。
以前は結構再読していたのですが、ここ数年はなぜか新作ばかり読んでいました。テーマを決めての再読はなかなか面白かったし、今年もやりたいと思います。経済的にも助かりますし、せっかく持っている本を無駄にしない意味でも。



分野 作品数
一般(純文学系) 91
歴史・時代 19
ファンタジー 8
サイエンスフィクション 5
ミステリー 5
その他 8

ジャンル別には左の様な状況です。
"一般"と言う括りは便利ですが大きすぎて、もう少し細かく分類する方が良いのでしょうが。。。
歴史・時代物はどうもこの当たりの冊数が落ち着き所のようです。遼太郎・周五郎・周平にどっぷり嵌っていた頃は全体の半分くらいを占めていました。それが、一時激減し、今は何人かの良い作家さんを見つけ、少し持ち直してきた状況です。ただ、皆さん寡作なので、あまり増えませんね。
久しぶりにSFが戻ってきました。かつてSFのファンだった頃は、もっぱら海外SFでしたが、昨年は山本弘さんをベースに日本のSFを読みました。その方が今の私には合いそうです。



作品数 作家
10 小路 幸也
8 重松 清
6 中島 京子
5 山本 幸久
4 浅田 次郎
山本 弘
荻原 浩
3 北村 薫
川上 弘美
原 宏一
岩井 三四二

作家別の作品数は右の表のようになります。
昨年は小路さんをよく読みましたね。ただ小路さん、最近は多作過ぎるのか質にバラつきがあるような気がします。
あまり意識はしていなかったのですが、中島京子さんが伸びて来ました。何か不思議な雰囲気を持つ作家さんです。
山本幸久さんも結構読みましたね。元気で毒が無くて、気楽に読むのに向いた作家さんです。


2011年のBest10

印象に残った作品を選んでみました。読了順に並べています。また再読は省きます。

作品 著者 コメント
大明国へ、参りまする  岩井 三四二  ちょっとだらしない主人公のスケールの大きな時代小説
美味礼賛 海老沢 泰久 辻調理師専門学校長を主人公にした無類に面白い伝記小説
夜半の綺羅星 安住 洋子 人を見る優しさを感じさせる、しっとりした時代小説
愛しの座敷わらし 荻原 浩 座敷わらしの存在感が見事。暖かな家族再生の物語です。
希望ヶ丘の人びと 重松 清 「おとぎ話」かもしれない。でもこんな風になったら良い。そう思いたいのです。
仏果を得ず 三浦 しをん 文楽を舞台にしたスポコン小説(?)です。強さと勢いを持ったストーリーです。
猫を抱いて象と泳ぐ 小川 洋子 チェスの世界を舞台にした話。物語の「力」を感じさせる作品です。
季節風 秋 重松 清 著者自身が認める自分の作品を端的に示すシリーズ。
とんび 重松 清 重松さんのいつものパターンなんですが、涙腺が緩くなった身にはこたえます。
火天の城 山本 兼一 総棟梁の親子を主人公に安土城築城を描いた作品。フォレットの『大聖堂』を思い出す。

昨年に続き重松さんが三冊も入ってしまいました。まあ、仕方ないですね、好きなんですから。(この言い訳も去年と同じですが)
物語を読む楽しみを味わせてくれた『猫を抱いて象と泳ぐ』。久しぶりに清冽でしっとりした時代小説を堪能させていただいた安住さんあたりが特に印象に残ります。



ここ数年の比較

作品数/冊数

今年はここ10年で一番多く読みました(137作品、139冊)。
一つには11月終り頃から突如再読熱を発して、年間では14作品を再読したせいです。再読したのは、当然"面白い"と思った作品ですから、読むスピードも上がります。
もう一つは短い作品を読む傾向が強くなってきた事もあります。冊数(折れ線グラフ)と作品数(棒グラフ)がほぼ同じなのもここ数年の傾向ですが、分冊されるような長編に手を出してない事を示します。どうも。長い作品を読むのがしんどく思うのです。
これは海外作品が減った理由の一つでもあります。なぜか読みたいと思う海外作品は分冊された長編が多く、結局手を出さないことが多いのです。

作家別

下の表は各年度別で読んだ作家さんの本の数をカウントしたものです。
重松、浅田、帚木のTop3は変動せずですね。
面白いのは歴史・時代小説作家(宮城谷昌光、佐藤雅美、北方謙三、藤沢周平、山本一力、宇江佐真理、乙川優三郎、司馬遼太郎、山本周五郎、平岩弓枝)が皆ダウンしていることです。
すでに亡くなった藤沢周平、司馬遼太郎、山本周五郎さんは新作が出ないので仕方ないとして、宮城谷昌光、北方謙三さんは長大な作品が多いこと、佐藤雅美、山本一力、宇江佐真理、平岩弓枝さんあたりは読み始めた当時の魅力が薄れてきたことがあります。 代わりに岩井三四二、安住洋子、高田郁さんあたりが出て来ましたが、まだまだ作品数が少ないのです。
大きくランクアップしたのが小路幸也さん、新たにランクインした中では山本幸久、中島京子さんが目立ちます。

author '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 総計 順位 変動
重松 清 3 7 3 5 4 5 4 5 4 8 48 1
浅田 次郎 2 9 10 7 1 2 4 3 4 42 2
帚木 蓬生 6 4 3 3 1 1 1 1 2 22 3
荻原 浩 9 2 1 3 2 4 21 4
宮城谷 昌光 6 7 3 2 1 1 20 5  ↓
佐藤 雅美 1 3 5 7 2 1 1 20 5  ↓
北方 謙三 6 7 1 3 2 19 7  ↓
川上 弘美 1 6 3 2 2 1 3 18 8
小路 幸也 4 4 10 18 8
藤沢 周平 6 2 3 2 3 1 17 10  ↓
山本 一力 1 1 5 1 3 4 1 16 11  ↓
宇江佐 真理 2 3 3 1 2 1 2 2 16 11  ↓
熊谷 達也 5 3 2 3 2 1 16 11
乙川 優三郎 1 2 2 2 1 1 3 2 1 15 14  ↓
南木 佳士 5 3 1 2 1 1 1 14 15  ↓
司馬 遼太郎 3 3 1 1 1 1 1 1 1 13 16  ↓
吉田 修一 1 4 2 1 3 2 13 16
C・S・フォレスター 1 11 12 18  ↓
伊坂 幸太郎 6 2 2 2 12 18
角田 光代 3 1 2 4 2 12 18  ↓
大崎 善生 6 3 1 1 11 21  ↓
佐藤 正午 6 2 1 1 1 11 21  ↓
あさの あつこ 2 1 2 1 1 2 1 10 23  ↓
山本 周五郎 2 7 9 24  ↓
池永 陽 4 2 1 1 1 9 24  ↓
白石 一郎 1 2 4 1 1 9 24
絲山 秋子 4 2 2 1 9 24
吉田 篤弘 1 1 3 2 2 9 24
豊島 ミホ 1 2 4 2 9 24
山本 幸久 2 2 5 9 24
中島 京子 1 2 6 9 24
ロバート・J・ソウヤー 1 3 2 1 1 8 32  ↓
恩田 陸 2 2 1 2 1 8 32  ↓
平岩 弓枝 1 2 2 2 1 8 32  ↓
村上 春樹 3 3 2 8 32  ↓
佐藤 多佳子 2 3 2 1 8 32
森 絵都 1 2 4 1 8 32
森見 登美彦 1 3 2 2 8 32
高田 郁 2 4 2 8 32
ジェイムズ・ヘリオット 1 3 2 1 7 40  ↓
伊集院 静 1 3 2 1 7 40  ↓
瀬尾 まいこ 4 3 7 40  ↓
沢木 耕太郎 2 2 1 1 1 7 40  ↓
いしい しんじ 3 2 1 1 7 40
中村 航 3 2 1 1 7 40
長嶋 有 1 2 1 1 1 1 7 40
三浦 しをん 3 2 2 7 40
北村 薫 3 1 3 7 40