2017年の読書 統計 2017年に読んだ本は109作品、111冊でした。内、海外作品は2冊だけです。 4月に36年間の会社生活を終え、読書環境も大きく変化しました。 これまでは、行き帰りの通勤電車の中がメインの読書時間。その為、軽くて扱いやすい文庫本を購入して読むスタイルでした。 定年後は図書館通い。初めは図書館に日参して読もうと考えたのですが、如何にも退職者という男性達が沢山たむろしています。どうも、その人たちにまぎれる気にもならず、借りて自宅で読むというスタイルになりました。 午前中はDIYなど肉体労働に勤しみ、昼食後に空室になって居る2階の子供部屋に閉じこもって、3時のコーヒーの時間まで本を読んだりウトウトしたりというパターンです。 図書館通いに変えて、これからは文庫化を待たず新刊が多く読めるぞと思ったのは勘違いでした。こまめに新着情報をフォローしてないせいで人気の新刊は気付いた時には100人待ちです。もっともまだまだ旧巻でも読みたい本は沢山あるし、時流に乗りたいという意識は無いので問題ないですが。 再読は8冊。 「天国旅行」三浦しをん、「しゃべれどもしゃべれども」佐藤多佳子、「本日は、お日柄もよく」原田マハ、「キケン」有川浩、「津軽百年食」森沢明夫、「月芝居」北重人、「蟋蟀」栗田有起、「さいはての彼」原田マハ。 昨年よりはやや多めですが、このうち2冊目からの4冊は定年直前の10日間で読んでます。色々と身辺がドタバタする中、軽くて暖かい本を選択した結果ですね。 分類 作品数 % 新規 101 92.7% 再読 8 7.3% ジャンル別に見ると、歴史・時代ものが増えています。 これについては、作家別の作品数で判ります。 分野 作品数 昨年 一般 71 75 歴史・時代 26 17 ファンタジー 5 6 サイエンスフィクション 3 3 その他 4 7 作品数 作家 5 朝井 まかて三浦 しをん 4 中島 京子荻原 浩伊吹 有喜原田 マハ有川 浩小川 洋子 3 青山 文平西條 奈加木内 昇山本 幸久 作家別の作品数は右の表のようになります。 朝井まかてさん、青山文平さん、西條奈加さん、木内昇さんなど歴史・時代小説の作家さんが多く入っています。特に朝井さんが多く、これがジャンル別で歴史・時代ものが増えた理由です。 小川洋子さんはクラフトエヴィング商會との共著もカウントして4冊。以前から好きな作家さんの一人ですが、なかなか通勤電車の中で読もうという気にならない作風。家で腰を据えて読むことができるようになって手を出す回数が増えました。 特徴的なのは全て以前から知っている作家さんだという事です。毎年その年に初めて知って気に入った作家さんを次々に読んで行くのですが、2017年にはそういう作家さんに出会えなかったようです。 自腹購入から無料の図書館。余り当たり外れを気にせず、色んな作家さんに手を出せば良いし、実際に12人の作家さんにトライしたのですが、全て1冊止まり。もっとも年度後半に多いので、2冊目まで行っていない人も居ますが。 2017年のBest10 印象に残った作品を選んでみました。読了順に並べています。また再読は省きます。 作品 著者 コメント 悟浄出立 万城目 学 中国故事を題材に中心を微妙にずらした純度の高い物語。中島敦、司馬遷へのリスペクト短編集 注文の多い注文書 小川 洋子クラフトエヴィング商會 一言でいえば"粋"です。名手二人のコラボが素晴らしい、物語らしい物語です。 約定 青山 文平 武家を描いた短編集。声高ではなく描かれる主人公たちの生き様の清冽さ。 残り者 朝井 まかて 幕末、官軍への引き渡し前夜の江戸城大奥に残った5人の女たちの物語。登場人物のキャラが輝くとても楽しいエンタメ時代小説。 明日の子供たち 有川 浩 大規模児童養護施設の新任職員を主人公に描かれる作品。いつもの有川節ですが、色々と考えさせられる作品でもありました。 ごんたくれ 西條 奈加 江戸時代の二人の異端の絵師を描いた作品。生き生きとして、ぜひ実際の作品を見てみたいと思わせる一冊でした。 彼女に関する十二章 中島 京子 50歳の主婦・聖子の抱えるなんとも楽しいモヤモヤを描いた12章。しかし中島京子さんは何か可笑しい。ホワリと温かく、クスクス笑える本。 火山のふもとで 松家 仁之 堀江敏幸を思わせるじっくり書き込まれた静かな物語。とてもデビュー作と思えぬ完成度です。 蕨野行 村田 喜代子 蕨野。そこは還暦を迎えたジジババが自ら向かう姥捨山。悲惨さの中に靭さや逞しさを感じさせる物語 まほろ駅前狂騒曲 三浦 しをん まほろ駅前シリーズ第三弾。巻を追う毎に、どんどん面白くなって行く稀有なシリーズ。 歴史・時代物がなんと5作品。 青山さん、朝井さんは安定してます。村田さんは私にとって当たり外れのある作家さんですが、当たるとガツンときます。読了数もですが昨年は歴史、時代物の年でした。 最初は☆5つの小川洋子「夜明けの縁をさ迷う人々」を入れてたのですが「注文の多い注文書」もあるので外しました。代わりに中島さんの「彼女に関する十二章」をランクイン。結果的に「悟浄出立」と合わせて2作品が本歌取り作品になったのも特徴的でした。 ここ数年の比較 作品数/冊数 最初に書いたように4月に読書環境が激変。ところが作品数/冊数については全く見事に変化無しです。 ちょっと気になったので月別の読了数をみてみました。 1-5月は低調。やはり退職ということで、精神的にも色々ドタバタしていた様子が伺えます。 6月から持ち直し、雨が多くて外の仕事ができなかった10月の16冊で一気に例年並みの読了数になりました。 今年はどうなりますか。この傾向だとすれば、6月以降は平均10冊を超えているので年間120冊越えということになりますが。。。 作家別 下の表は2001年以降の読書記録を作家さん別にカウントしたものです。再読本は最新日付の1回だけでカウントしています。「変動」の▲は順位アップを▽はダウンを示します。 読み慣れてパターンが読めてしまうTOP3の重松さん、浅田さん、小路さんには余り手を出さなくなりました。 ▲を見ると女性作家が多い事に気付きます。例えば昨年Top10に入っていたのは原田マハさんと川上弘美さんの二人でしたが、今年は中島京子さん、三浦しをんさんが入ってきました。この傾向は今後も続くと思います。 著者 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 合計 順位 変動 昨年 重松 清 3 7 3 4 4 4 4 3 4 8 5 4 3 2 4 1 63 1 1 浅田 次郎 2 9 9 6 1 2 4 2 4 1 1 1 1 1 44 2 ▲ 3 小路 幸也 3 4 10 6 8 5 5 3 44 2 2 荻原 浩 8 2 1 3 2 4 2 2 1 2 2 4 33 4 4 帚木 蓬生 6 4 3 3 1 1 1 1 2 2 1 2 27 5 5 原田 マハ 10 4 3 4 4 25 6 6 川上 弘美 1 6 3 2 2 1 3 1 1 1 1 2 24 7 7 山本 幸久 2 3 4 3 4 2 2 3 23 8 8 中島 京子 1 1 5 2 3 3 2 1 4 22 9 ▲ 14 三浦 しをん 2 2 1 4 1 4 2 1 5 22 9 ▲ 14 佐藤 雅美 1 3 5 7 2 1 1 20 11 ▽ 8 熊谷 達也 3 3 2 3 2 1 2 4 20 11 ▽ 8 有川 浩 1 1 2 1 1 2 3 4 1 4 20 11 ▲ 19 宮城谷 昌光 6 7 3 2 1 1 20 11 ▽ 8 葉室 麟 1 2 2 3 4 4 1 3 20 11 ▽ 8 乙川 優三郎 1 2 2 2 1 1 3 1 1 2 1 1 1 19 16 ▽ 14 北方 謙三 6 7 1 3 2 19 16 ▽ 13 吉田 修一 1 4 1 1 3 2 1 1 2 1 1 18 18 ▲ 19 宇江佐 真理 2 3 3 1 2 1 2 2 1 1 18 18 ▽ 14 角田 光代 3 1 2 4 2 1 1 1 1 1 1 18 18 ▲ 19 原 宏一 2 3 3 3 1 2 2 2 18 18 ▲ 24 山本 一力 1 1 5 1 3 4 1 2 18 18 ▽ 14 高田 郁 2 3 2 1 2 2 3 2 17 23 ▽ 19 山本 周五郎 2 6 4 5 17 23 ▽ 19 藤沢 周平 6 2 3 1 3 1 16 25 ▽ 24 吉田 篤弘 1 1 2 2 1 3 2 1 3 16 25 ▲ 32 南木 佳士 3 3 1 2 1 1 1 1 2 1 16 25 ▽ 24 伊坂 幸太郎 5 2 2 2 3 1 1 16 25 ▽ 24 絲山 秋子 4 2 2 1 1 2 1 2 15 29 ▲ 32 沢木 耕太郎 2 2 1 1 1 1 2 4 1 15 29 ▲ 30 朱川 湊人 3 1 1 5 2 2 1 15 29 ▽ 28 森 絵都 1 1 4 1 1 1 3 2 1 15 29 ▽ 28 三崎 亜記 1 1 1 1 1 1 5 2 2 15 29 ▲ 32 あさの あつこ 2 1 2 1 1 2 1 1 2 1 14 34 ▽ 32 小川 洋子 1 2 1 1 1 2 2 1 3 14 34 ▲ 46 桂 望実 1 1 2 1 1 2 3 1 2 14 34 ▲ 39 中村 航 3 2 1 1 1 2 2 1 1 14 34 ▽ 32 司馬 遼太郎 3 3 1 1 1 1 1 1 1 1 14 34 ▽ 30 豊島 ミホ 1 2 4 2 1 2 1 13 39 ▽ 32 森沢 明夫 6 3 3 1 13 39 ▽ 32 西條 奈加 2 1 1 3 3 3 13 39 ▲ 48 瀬尾 まいこ 2 5 1 2 1 1 1 13 39 39 森見 登美彦 1 2 2 1 4 1 1 12 43 ▽ 39 大崎 善生 6 3 1 1 1 12 43 ▽ 39 池永 陽 4 2 1 1 1 2 1 12 43 ▽ 39 朝井 まかて 3 2 2 5 12 43 ▲ 65 佐藤 正午 5 2 1 1 1 2 12 43 ▽ 39 C・S・フォレスター 1 11 12 43 ▽ 39 西 加奈子 1 3 3 3 1 11 49 ▽ 47 木内 昇 1 2 1 1 1 1 3 10 50 ▲ 65 岩井 三四二 2 3 1 1 1 2 10 50 ▲ 53 山本 兼一 1 2 2 2 1 1 1 10 50 ▽ 48