2023年の読書 統計 国内/海外 2023年一年間で読んだ本は102作品103冊でした。なんとか100冊越えです。 国内(日本語)作品が96作品、海外(翻訳もの)が6作品でした。 初読/再読 分類 作品数 % 新規 93 91% 再読 9 9% 思ったより再読は少ないですね。 調べてみると恐らく図書館本の待ち時間に再読したようで、再読が2冊続き、初読に戻るというパターンが多いようです。2024はもう少し意識して再読することにしましょう。 ジャンル別 ジャンル 海外 国内 総計 一般 5 60 65 歴史・時代 0 21 21 ファンタジー 1 5 6 サイエンスフィクション 0 3 3 その他 0 3 3 ミステリ 0 2 2 アクション 0 1 1 ノンフィクション 0 1 1 総計 6 96 102 今年はやや「歴史・時代」が増えました。 改めて調べてみると、特定の作家さんに偏っておらず(最大でもあさのあつこさんの3作品)、色んな作家さんに手を出した結果の様です。 作家別 合計 作家 初読 再読 5 津村 記久子 5 0 4 吉田 篤弘 4 0 3 西條 奈加 3 0 町田 そのこ 3 あさの あつこ 3 朝井 リョウ 2 1 中島 京子 1 2 2023年も引き続き「特定作家のまとめ読み」をしませんでした。 作家数で言えばトータル73人。内、初読み作家は19人(岩城けい、篠田節子、柞刈湯葉、佐藤友哉、ミヒャエル・エンデ、 スティーヴン・ミルハウザー、行成薫、高橋弘希、小手鞠るい、アレックス・シアラー、越智月子、深沢潮、田渕久美子、宇佐見りん、石田夏穂、蝉谷めぐ実、川野芽生、今村翔吾、村木嵐)。 良く言えば「間口を広くした年」ですが、別の言い方をすると当たり作家に出会えなかった年なのかもしれません。 2022年のBest10 印象に残った作品を選んでみました(順不同)。再読作品は省いています。 作品 著者 コメント さようなら、オレンジ 岩城けい オーストラリアの英会話教室で出会った母語の読み書きさえままならぬアフリカ人シングルマザーと高等教育を受けた日本人女性。掌編ですが充実度が高く、重たい長編小説を読んだような気がします。 しろがねの葉 千早茜 戦国時代、親とはぐれて石見銀山にたどり着いた少女・ウメ。ウメを拾った天才山師・喜兵衛と謎の異国人・ヨキ、ウメを愛した鉱夫の隼人、青い瞳の石工の龍。「生」を感じさせる力強く優しい物語。 永遠と横道世之介 吉田修一 世之介シリーズ最終編。どこか抜けていて頼りがいも無いのだけれど、いつも周りの人から声を掛けられる世之介38歳。写真家として自立して活躍を始めた事故死の前年を描いた作品。 四人の兵士 ユベール・マンガレリ 第一次大戦直後、逃げ込んだ森でチームを組んだロシア赤軍の4人の若者。厳しい冬を乗り越えた春は彼らには短い夏休みの様な日々。そして再び戦いに。声高ではないが、文学の力を感じさせる作品。 獣の夜 森絵都 短編集。全体のトーンは温かい。どの話も途中でクネッと捻じれるのですが、その捻じれっぷりが良いのです。なんか奇妙で不思議、そしてどこかクスッとするような可笑しさ。 かたばみ 木内昇 元槍投げ選手で小学校教諭の梯子と早稲田卒ながら病気持ちで常に悲観的な権蔵。二人が養子にした3歳の清太。戦中・戦後を舞台に危機を乗り越え見事に一つにまとまる家族を描いた暖かなホームドラマ 新古事記 村田喜代子 ロスアラモスの原爆開発の秘密研究所。両親に仕事内容や住所を知らせられない厳しい環境下で起こるベビーラッシュ。地に根付いた様な女性たちの野太い生命感を描き出して行きます。 宙わたる教室 伊与原新 数学的頭脳を持ちながら識字障害のため落ちこぼれた青年や、中卒で集団就職から町工場の経営者になった老人、母のネグレクトで中学を不登校になった少女等等通う定時制高校の科学部を描いた一編。 クニオ・バンプルーセン 乙川優三郎 米兵の父と日本人の母を持つクニオは長じて日本文学に魅せられ、編集者を志す。新人と大物作家、海外翻訳家の伴走など仕事と理想に捧げた男の生涯。この著者でしか味わえない格調に充ちた長篇小説 藩邸差配役日日控 砂原浩太朗 神宮寺藩江戸藩邸で江戸家老と留守居役の派閥争いに巻き込まれた差配役・里村五郎兵衛の物語。砂原作品としては軽快なエンタメ路線の時代小説ですが主人公はもちろん脇役たちの造形が見事です。 ここ数年の比較 作品数/冊数 11月頃「今年は100冊行かないかな~」とあきらめかけた頃もあるのですが、終わってみれば3ケタ達成。もっとも12月は妙に薄い本が多かったような気もします。もっともページは少なくても、内容は重い本でしたが。。。 作家別 下の表は2001年以降の読書記録を作家さん別にカウントしたものです。再読本は最新日付の1回だけでカウントしています。 ※「変動」の▲は順位アップを▽はダウンを示します。「昨年」は昨年順位です。 作家名 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 総計 順位 変動 昨年 重松 清 3 7 3 4 4 4 4 3 4 8 5 4 3 2 4 1 4 1 68 1 1 浅田 次郎 2 9 9 5 1 2 4 2 3 1 1 1 1 1 1 2 2 2 49 2 2 小路 幸也 3 4 10 6 8 5 6 3 1 46 3 3 藤沢 周平 3 2 1 2 8 18 9 43 4 4 荻原 浩 8 1 1 3 2 4 2 2 1 2 4 2 1 4 1 2 40 5 5 山本 幸久 2 3 4 3 4 2 2 3 1 1 2 3 1 2 33 6 6 川上 弘美 1 4 3 2 2 1 3 1 1 1 1 2 1 1 1 2 2 29 7 △ 10 帚木 蓬生 6 4 3 3 1 1 1 1 2 2 1 2 1 1 29 7 7 中島 京子 1 1 3 2 1 2 1 4 1 1 1 3 4 3 28 9 ▼ 8 原田 マハ 10 4 3 4 4 3 28 9 ▼ 8 西條 奈加 2 1 3 3 3 1 4 3 2 2 3 27 11 △ 12 吉田 修一 1 4 1 1 3 2 1 1 2 1 1 4 1 2 1 1 27 11 11 吉田 篤弘 1 1 1 2 1 3 2 1 3 2 2 2 4 25 13 △ 15 三浦 しをん 2 1 3 1 3 2 1 3 2 2 3 2 25 13 ▼ 12 朝井 まかて 3 2 2 5 4 4 2 1 1 1 25 13 ▼ 12 熊谷 達也 3 3 2 3 1 1 2 4 1 2 1 23 16 ▼ 15 有川 ひろ 1 1 2 1 1 2 3 4 1 4 1 1 1 23 16 ▼ 15 桂 望実 1 1 2 1 1 2 3 1 2 1 1 3 2 1 22 18 18 瀬尾 まいこ 1 5 1 2 1 1 2 1 4 2 1 21 19 △ 20 三崎 亜記 1 1 1 1 1 1 5 2 2 3 1 1 1 21 19 ▼ 18 佐藤 雅美 1 3 5 7 2 1 1 20 21 ▼ 20 森 絵都 1 1 4 1 1 1 3 2 1 1 2 1 1 20 21 △ 23 原 宏一 2 3 3 3 1 2 2 2 1 1 20 21 ▼ 20 森沢 明夫 5 3 3 1 4 1 2 1 20 21 △ 23 岩井 三四二 2 3 1 1 1 2 1 2 1 3 2 1 20 21 △ 23 乙川 優三郎 1 2 2 2 1 1 3 1 1 2 1 1 1 1 20 21 △ 23 小川 洋子 1 2 1 1 2 2 1 4 1 2 2 1 20 21 △ 32 北方 謙三 6 7 1 3 1 1 19 28 ▼ 23 葉室 麟 1 2 1 3 4 4 1 3 19 28 ▼ 23 村田 喜代子 4 2 3 3 1 3 2 1 19 28 △ 32 宮城谷 昌光 6 6 3 2 1 1 19 28 ▼ 23 角田 光代 3 1 2 3 2 1 1 1 1 1 1 1 1 19 28 ▼ 23 絲山 秋子 3 2 2 1 1 2 1 2 1 1 1 2 19 28 ▼ 23 宇江佐 真理 2 3 3 1 2 1 2 2 1 1 18 34 ▼ 32 高田 郁 2 3 2 1 2 2 3 2 1 18 34 ▼ 32 沢木 耕太郎 2 2 1 1 1 1 2 4 1 1 1 1 18 34 △ 37 津村 記久子 1 1 2 3 3 3 5 18 34 △ 49 山本 一力 1 1 5 1 3 4 1 2 18 34 ▼ 32 あさの あつこ 2 1 2 1 1 2 1 1 2 1 3 17 39 △ 45 南木 佳士 3 2 1 2 1 1 1 1 2 1 1 1 17 39 ▼ 37 中村 航 3 2 1 1 1 2 2 1 1 2 1 17 39 ▼ 37 伊坂 幸太郎 5 2 2 2 3 1 1 1 17 39 ▼ 37 木内 昇 1 1 1 1 1 1 3 1 4 1 1 1 17 39 △ 42 山本 周五郎 2 6 4 5 17 39 ▼ 37 朱川 湊人 2 1 1 5 2 2 1 2 16 45 ▼ 42 西 加奈子 1 3 3 3 1 5 16 45 ▼ 42 森見 登美彦 1 2 2 1 3 1 2 1 2 15 47 ▼ 45 青山 文平 3 3 2 1 1 2 1 2 15 47 △ 49 伊吹 有喜 2 2 4 3 1 2 14 49 ▼ 45 司馬 遼太郎 3 3 1 1 1 1 1 1 1 1 14 49 ▼ 45 作品一覧 2023年に読んだ本を読了順に表示します→こちら