2024年の読書 統計 国内/海外 2024年一年間で読んだ本は104作品/105冊でした(1作品が上下巻)。2024年もなんとか100冊越えです。 国内(日本語)作品が95作品。海外(翻訳もの)は9作品でした。 初読/再読 分類 作品数 % 新規 87 84% 再読 17 16% 再読は昨年の9作品から見るとほぼ倍増の17作品です。 図書館本の予約待ちに手元の本を愛読するという感覚には変わりありませんが、再読数はこの位が適切なように感じてます。何せ3000冊の蔵書持ちなのですから。 2025年は海外本の再読もして行くつもりです。 ジャンル別 ジャンル 海外 国内 総計 一般 7 67 74 歴史・時代 0 14 14 ファンタジー 1 4 5 ノンフィクション 0 3 3 ミステリ 0 3 3 サイエンスフィクション 1 1 2 ホラー 0 1 1 ユーモア 0 1 1 その他 0 1 1 総計 9 95 104 こうやって見てみると「一般」と「歴史・時代」の合計が80%でほぼ安定。年によって違うのは「一般」と「歴史・時代」の比率という傾向のようです。 作家別 合計 作家 初読 再読 5 河崎 秋子 5 0 3 砂原 浩太朗 3 0 中島 京子 朝井 まかて 2 1 三浦 しをん 1 2 2024年に読んだ作家さんは全部で69人。多く読んだのは右の表の人たち。砂原さんは2022年からの新顔ですが、今年は出版数が多くて上位に来ました。それ以外は女性作家。 また初読み作家は以下の24人です。 朝比奈秋、安壇美緒、若合春侑、麻宮ゆり子、辺見じゅん、ボニー・ガルマス、碧野圭、平岡陽明、黒柳桂子、金原ひとみ、八木詠美、鈴村ふみ、逢崎遊、ジョゼ・サラマーゴ、芝木好子、高樹のぶ子、前野ウルド浩太郎、塩田武士、清水裕貴、植松三十里、ラリー・バークダル、パオロ・コニェッティ、ジュリー・オオツカ、エイモス・チュツオーラ。 今年もSNSで見かけた新しい作家さんに積極的に手を出してきました。 しかし、海外作家には当たりが多かった一方、国内作家さんについては続けて読みたいと思う作家さんは少なく。。。 2024年のBest10 印象に残った作品を選んでみました(順不同)。再読作品は省いています。 今年は海外作品が4作。当たり年でした。 帰れない山 パオロ・コニェッティ 毎年夏休みに一家で山中のグラーナ村で過ごす少年・ピエトロと村の少年ブルーノと30年にわたる交流や、ごく普通に起きる家庭内の事件を、様々な山麓の見事な描写をバックに、端正に淡々と綴った作品です 化学の授業をはじめます。 ボニー・ガルマス 1960年代のアメリカ。化学者のエリザベス・ゾットは、女性ゆえに無能な上司・同僚から嫌がらせやセクハラを受け研究所から放り出され、ひょんなことから「化学的な料理番組」の出演者という仕事で成功して・・・ プロジェクトぴあの 山本 弘 アイドルにしてマッドサイエンティスト。がむしゃらに宇宙に飛び出す事を目指す少女・結城ぴあの。良き頃のホーガン的大ぼら話。そこに風変わりな美少女というジュブナイルの要素を加えて、ひたすら楽しい話でした 愚か者の石 河崎 秋子 明治時代の北海道の監獄を舞台に、主人公と素を見せない同房の囚人と看守の3人の物語です。初期の強い文体は影を潜め、重く暗くはあるものの、主人公のキャラのせいか適度に抜け、読み応えが有ります。 収容所(ラーゲリ)から来た遺書 辺見 じゅん 終戦後のシベリア抑留を描いたノンフィクション。仲間達が10年を超える抑留の後、シベリアから思わぬ方法で持ち帰って奥さんに伝えた主人公の遺書。それが、主人公の誠実な素晴らしい人間性を示しています。 屋根裏の仏さま ジュリー・オオツカ 約100年前、写真花嫁としてアメリカに移民した娘達の苦難を、写真花嫁という集団を主人公にし、無名の個々が余分な感情を排して鋭く端的に事実を語ります。僅か160ページの作品ですが、読み応えがあります。 象の旅 ジョゼ・サラマーゴ 1551年、ポルトガル国王がオーストリア大公に贈った象の、リスボンからウイーンまでの旅の物語です。改行を排し、会話の「」もなく、次々に繰り出す奔放なネタ、痛烈なる風刺、飄々たる韜晦。何とも楽しい。 かか 宇佐見 りん 娘に強度の依存しアル中で自傷を繰り返す母親と、そんな母を憎みながらも見捨てられない娘の物語。臨場感と言うか、読んでるん私まで一緒にどっぷりと「まみれた」感じになります。 青姫 朝井 まかて 面白いキャラを揃えたのに、十分に生かし切れていない感じの前半ながら、後半の戦いのシーンから一気にテンションが上がりはじめ、怒涛の展開。そして一気にそれを鎮める穏やかなエピローグの対比。見事でした。 植物少女 朝比奈 秋 衝撃的な設定です。出産時の脳出血で植物状態になり26年間生き続けた母親とその娘。何も反応しない母親に甘えたり、不満をぶつけたり、いじめたりして繋がりを持ち続ける母娘が静寂感を持って描かれます。 ここ数年の比較 作品数/冊数 2017年の退職後で見れば、平均して107冊と言うところで安定してますね。 作家別 再読本は初読だけでカウントしています。 ※「順位変動」の▲は順位アップを▽はダウンを示します。 作家名 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 総計 順位 順位変動 昨年順位 重松 清 3 7 3 5 4 5 4 4 4 7 3 4 3 2 4 1 4 1 1 69 1 1 浅田 次郎 2 9 10 7 1 2 4 3 2 1 1 1 1 1 2 1 1 49 2 2 小路 幸也 4 4 10 6 8 4 5 3 1 45 3 3 藤沢 周平 6 2 1 2 2 3 8 13 6 43 4 4 荻原 浩 9 2 1 3 2 3 2 2 1 2 1 4 2 1 3 2 2 42 5 5 山本 幸久 2 2 5 3 2 2 2 2 3 1 1 2 3 1 2 1 34 6 6 中島 京子 1 2 6 2 2 2 2 1 4 1 1 1 2 1 3 31 7 ▲ 9 川上 弘美 1 6 3 2 2 1 3 1 1 1 1 2 1 1 1 2 29 8 ▽ 7 吉田 修一 1 4 2 1 3 2 1 1 2 1 4 1 2 1 1 2 29 8 ▲ 11 帚木 蓬生 6 4 3 3 1 1 1 1 2 1 2 2 1 1 29 8 ▽ 7 原田 マハ 12 4 3 4 2 3 28 11 ▽ 9 西條 奈加 2 1 1 3 3 3 1 4 2 2 2 3 1 28 11 11 朝井 まかて 3 2 2 5 4 4 2 1 1 1 2 27 13 13 三浦 しをん 3 2 2 4 2 3 2 3 1 1 1 1 1 26 14 ▽ 13 吉田 篤弘 1 1 3 2 1 2 1 1 3 2 2 2 1 3 1 26 14 ▽ 13 熊谷 達也 5 3 2 3 1 2 4 1 1 1 23 16 16 有川 ひろ 1 1 2 1 2 4 2 3 1 3 1 1 1 23 16 16 桂 望実 1 1 2 1 1 2 3 1 2 1 1 3 2 1 22 18 18 瀬尾 まいこ 4 3 1 2 1 1 1 2 1 2 2 1 21 19 19 乙川 優三郎 1 2 2 2 1 1 3 2 2 1 1 1 1 1 21 19 ▲ 21 三崎 亜記 1 1 1 1 1 2 1 3 2 2 3 1 1 1 21 19 19 絲山 秋子 4 2 2 1 1 2 1 2 1 1 1 1 2 21 19 ▲ 28 津村 記久子 1 1 2 3 3 3 5 2 20 23 ▲ 34 森 絵都 1 2 4 1 1 3 2 1 1 1 1 1 1 20 23 ▽ 21 森沢 明夫 7 3 3 4 1 1 1 20 23 ▽ 21 岩井 三四二 2 3 1 1 1 2 1 2 1 3 2 1 20 23 ▽ 21 佐藤 雅美 1 3 5 7 2 1 1 20 23 ▽ 21 原 宏一 2 3 3 4 1 2 1 2 1 1 20 23 ▽ 21 角田 光代 3 1 2 4 2 1 1 1 1 1 1 1 19 29 ▽ 28 宮城谷 昌光 6 7 2 2 1 1 19 29 ▽ 28 村田 喜代子 4 2 3 3 1 3 2 1 19 29 ▽ 28 北方 謙三 7 8 1 2 1 19 29 ▽ 28 葉室 麟 1 2 2 3 3 4 1 3 19 29 ▽ 28 小川 洋子 1 2 1 1 1 2 2 1 3 1 2 1 1 19 29 ▽ 21 宇江佐 真理 2 3 4 1 2 1 1 2 1 1 18 35 ▽ 34 高田 郁 2 4 2 1 2 2 2 2 1 18 35 ▽ 34 山本 一力 1 1 5 1 3 4 1 2 18 35 ▽ 34 沢木 耕太郎 2 1 1 1 1 1 1 2 4 1 1 1 1 18 35 ▽ 34 木内 昇 1 2 1 1 1 1 3 1 3 1 1 1 1 18 35 ▲ 39 中村 航 3 2 1 1 1 2 2 1 1 2 1 17 40 ▽ 39 山本 周五郎 2 7 3 5 17 40 ▽ 39 伊坂 幸太郎 6 2 2 2 2 1 1 1 17 40 ▽ 39 あさのあつこ 2 1 2 1 1 2 1 1 2 1 3 17 40 ▽ 39 南木 佳士 5 3 1 2 1 1 1 1 1 1 17 40 ▽ 39 青山 文平 3 3 2 1 1 2 1 2 1 16 45 ▲ 47 西 加奈子 1 1 2 3 3 1 5 16 45 45 朱川 湊人 3 1 1 5 2 2 1 1 16 45 45 森見 登美彦 1 3 2 2 2 1 1 1 1 1 15 48 ▽ 47 司馬 遼太郎 3 3 1 1 1 1 1 1 1 1 14 49 49 伊吹 有喜 2 2 4 3 1 2 14 49 49 恒川 光太郎 1 2 1 1 1 3 1 2 1 1 14 49 ▲ 51 作品一覧 2024年に読んだ本を読了順に表示します→こちら