日曜大工が趣味だった父親の道具を引き継いで。。。
何かを作る為の工夫を考えたり、実際に手を動かしていると
機嫌が良いのです。退職後、ますます加速中。

納戸の大改装(前篇)

日付不明

計画

築100年になる我が家。少し弄りましたが基本的には昔風の間取りで、廊下というものが無く、部屋から部屋に渡っていく造りです。
家の中心部に今は納戸として使っている四畳半があり、玄関からダイニングに抜けるのには、この納戸を抜けるのがもっとも都合が良いのです。ただ、図のようにタンスの間を抜けていく形になるし、タンスの前に色々な物が置いてあったりします。納戸ですからね、仕方ありません。
家族ならそれでも良いのですが、お客さんが来た時についつい通してしまい、「今、見てはならない所を見てしまったような気がする」なんて言われたりして。。。。


そんな訳で、ここを何とかしたいというのが前々からの思いでした。
先日ふと、これならというレイアウトを思いつきました。
(A)のタンスを動かし、壁との間に通路を作る。その裏側にスペース(B)を作り、ここを納戸に使う。(A)のタンスは通路側を向いていますから、完全な廊下ではありませんが、これでかなり見栄えは良くなります。

問題は本棚です。今は納戸の端っこに土間の方を向いて置いて有るのですが、これを動かさなきゃいけない。じゃあ、いっそのこと土間に床を張って、ついでに天井も付けてやれ(今は天井が無く、屋根裏からの埃を被っています)という事になりました。


天井張り

6月13日から開始しました。この日は金曜日(そっか、13日の金曜だったんだ)。
余っている有休消化のために休みを取って。。。
天井を貼るのは黄色い部分です。
(x)の部分には梯子が掛けてあって。ここから物置の上を抜けて表の部屋の天井裏に上がれるようになっています。天井板は分厚く、天井裏が物置なんですよ。だからここはつぶせない。

6月13日(金)
天井周りに作ってあった棚(当然ながらその上に置いてあった物も)やら、訳のわかんない電線の類、さらにはやたらと柱に打ち付けてあった釘を抜いてたら半日かかり、それで終わり。
6月14日(土)
35mm角の野縁の取り付け。
素人ですからね、脚立に登っては道具を忘れて降り、付け終わっては「失敗した」と付け直し。プロの2倍は登ったり降りたりしたでしょうね。
6月21日(土)6月22日(日)
下地貼り。野地板と呼ばれる12cm幅の板を隙間無く貼って行きます。
本当はベニヤか石膏ボードなんですけどね。大きな板を貼ろうとすると、形状の合わせや作業が難しいので幅の狭い野地板です。
いったい何本釘を打ったでしょうか?自動釘打ち機が欲しくなります。 ホームセンターで買った腰につける釘袋が効果を発します。道具類を取りに脚立を降りることが減りました。
6月29日(土)6月30日(日)
天井の仕上げ張り。
貼るのは軽量のロックウール吸音板(30cm×60cm)。よく事務所の天井などに貼ってある石膏ボードの少し高級バージョンと言った感じです。
最初の一枚が肝心。基準線にあわせキッチリ張ります。ねじれると後での補正が利きません。(昔も天井張りをやったことが有るのですが、この時は3枚目位で張り直しするしかなくなった)。
脚立に持って上がって採寸し、降りてカットし(カッターで簡単に切れます)木工用ボンドを裏に塗りつけて脚立を登り、貼り付けては端部を手動のタッカーで固定、さらに中央部を仮釘で固定。その作業の繰り返しです。
材料は1坪(2畳)単位で箱売りです。しかし、貼るところは2.5畳。少々もったいないですが二箱買うしかなく。結構高い材料なので痛い出費です。

野縁の取り付け。
屋根裏が見えてます。

野地板の張りつけ。
先の方は材料が不足し
残ってたベニヤで代用
天井を貼りおえたところ。
緑の点は仮釘です

※写真をクリックすると拡大します


壁/床廻りの処置

築100年の日本家屋といえば、壁は真壁です。つまり柱と柱の間に竹を網に組んで、上から赤土を塗りつけたもの。この壁が相当劣化しています。至るところに穴があり、触るとポロポロ崩れてしまうのです。

また、床廻りにも処置が必要なところがあります。
一箇所は裏口の上がりかまちを作ること。
もう一箇所が図でバッテンになっている押入れ。ここは開口部が新たに作ろうとしている床面より低いので、嵩上げする必要があるのです。

7月5日(土)
壁の補強です。マスキングをして5倍に希釈した木工用ボンドを吹き付けます。粘度が高いせいか、霧吹きが詰まって結構大変です。
7月6日(日)
上がりかまちの処理。まずはブロックを二段組みあげます。敷居の高さまで10数センチの厚さでコンクリートを流し込むので、家の周りをグルリと廻って邪魔になっている石屑やら、壊れた植木鉢などを拾い集めて敷き詰めます。家周りの掃除とコンクリートの増量の一石二鳥です。
7月13日(土)
やや水傾斜を付けて、靴脱ぎ部にコンクリートの流し込み、表面をざっとコテで仕上げます。素人ではコテ跡がどうしても汚いので、固まりかけたところで箒目を入れます。これで見栄えはOKです。
7月14日(日)
続いて上部の上がり框の製作。しかしその前に床面の水平出しが大事です。
透明で細いビニールホースを3m買ってきます。水を入れた大きなペットボトルを区画の中央部にセットし、これにビニールホースを差込み、サイフォンの要領で水を呼び込みます。これで区画全体のめぼしいところに水平のマークをつけていきます。もちろん棒状の水準器も有りますが、長い距離だとどうしても誤差が出ますから。
床面高さに合わせながら、上がり框の作成です。足を付けて床下に空気が流れるように。また足の下には木ネジを4cmくらい突き出した状態で止め、これをブロックの穴に詰めたセメントに差し込んで固定を図ります。
さらに押入れの処理。
従来より10cmほど高いところに新しい敷居を取り付けます。引き戸もそれにあわせてカットし、戸車の着いていた横桟を再利用すると出来上がり。思ったより簡単に出来ました。

石屑やら壊れた植木鉢やら・・・
まずまずですね
下にあるのが、元々の敷居です

続く