Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

秋祭り

2002/10/13

家々の軒下には荒縄に着けられた白い紙垂が揺れています。今日は秋祭りです。

私が子供の頃には、赤い着物、黒い袴にお面を被ったハナと呼ばれる天狗が出ていました。ハナになるのは青年団の若者、2mはある先割れの孟宗竹の棒を持ち町を練り歩きます。子供達は数十人でハナをからかいながらその後ろ付いて行きます。突如ハナが振り返り子供を全速力で追いかけます。大通りから脇道へ、さらには路地へ。子供達は全速力で逃げながら分散していきますが、最後には数人がハナに追いつかれ、結構容赦なく竹の棒の割れた方でブン殴られます。時に数人のハナに挟まれたりすると悲惨です。逃げ場を失い、人ン家に駆け込んだりもします。まあ叩かれて一年間の無病息災という訳で。。。
ハナも青年団ですから元気がいい。振舞い酒を頂いて、ちょっとふらついたりしながら。時に郊外電車を無理やり止めて乗り込んだりと、結構乱暴でした。
いつのまにかハナの成り手が青年団から高校生へ、さらに中学生へ。そうなると単に目立ちたがり、不良中学生の集団になり、神社から出た正式なハナだけでなく、般若面などで勝手に成りすます奴らや、陰でタバコを吸ってる所を発見されたりで、ハナ禁止令が出てしまいました。もっとも、その頃には単に馴れ合いというか、ダラダラ歩くハナを仲間が取り囲んでる位で、他の子供達には面白くも無い祭りになってましたが。
それ以前に、車の量が増えて、町中を子供が走り回るのが危険になった事もあるのでしょう。昔からの人なら車の自粛もするのですが、外から来た人も随分増えましたし、この町以外の人が通り抜ける機会が増えました。今では獅子舞と、子供の神輿(といっても寂しい物です)が出るくらいの静かな祭りになってしまいました。

昔の、血沸き肉踊る、一日中息せき切って走り回っていた祭りの一日が懐かしく思い出されます