Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

米国交通事情(米国出張余話3)

2003/06/14

州によって交通ルールが異なるのですが、特にミシガン州の日本と違ったルールを。
(アメリカは右側通行ですから、以下の右・左は反対に考えてください)

4Way Stop:信号のない交差点(Stopの標識がある)
一般生活道路に多い交差点のルールです。他に車が居なくても、とにかく一旦停止。他に車が居る場合は、先に交差点についた車から出て行く。当然ながらアウトかセーフか間一髪なんてこともよくあります。そんな時は相手を睨みつけながら出て行く。
しかし、一旦停止ルールは非常に良く守られています。
右折自由:信号のある交差点
基本的に赤信号でも右折は自由です(右折不可の場合はそういう標識がある)。なかなか便利です。
Michigan Turn:中央分離帯を持つ太い道路での左折方法
一旦右折し、その後中央分離帯の切れ目を使ってU-ターンします。または、交差点を直進で超え、U-ターンしてから右折します。右折は赤信号でも可を生かした方法で、非常に良く使われます。
左折路線
日本では交差点手前に良く右折路線が有りますが、アメリカではそれが道路の全長にわたって存在します(広い国だから出来るのでしょう。片側一車線の走行路線の真ん中に、一車線分の左折路線が存在する事も多い)。左折する時は一旦その路線に入り、タイミングを待ちます。
時に両側の走行路線から車が入り、運転手同士がお見合い状態になり、一寸気恥ずかしいような状況にもなります。
横断歩道:
私達が行くディアボーンは都心(デトロイト)から外れた郊外の町です。鶏と卵の関係になりますが、横断歩道も歩行者もディアボーンの町の中心部では見る事はありません。さらに郊外に行くと歩行者用道路や横断歩道を見かけるのですが、それでも車内で「あ、歩行者だ!」って声がでるくらい珍しい。本当に車世界です。
中心部を走る道路は、一般道でさえ片道4車線なんてのもあり、歩行で渡る時間を考えたら、信号が長くなりすぎるなんて事も有るのでしょうが。
そういうわけで、車が無いと生活が出来ない町です。実際のところ、道路を一本渡るにも車が必要なのです。その上、公共交通機関はほとんど皆無(今回の出張中に1度だけバスを見かけました)。結果として「何歳や」なんて言いたくなる様なお婆さんがハンドルにしがみついていたり、修理代もないのでしょう、錆だらけ、バンパーなし、ドアが針金で括り付けられているなんて車が走ってたりするのです。
もっともデトロイトのダウンタウン(本当の都会の中)などでは車と人が共存してます。そう言えば今回の大リーグ観戦で横断歩道を渡ったのが、アメリカでの初体験だったと思います(もう随分行ってるのですがね)。
路面の悪さ
デトロイト近辺はアメリカの中でも路面の悪さで有名なんだそうです。ハイウエイでさえガタガタ。寒い土地で、冬季に融雪の塩をまくために道路が荒れると言われるのですが、「ビッグ3の陰謀説」も有る様で。車を速く壊して、売りつけようと。なるほど!と言いたくなる様な酷さです。そのせいでしょうか、路肩に放置された車の多い事。本当良く見かけます(歩行者より多い!)

車で走っているとアメリカはゆったりと広い。そういう印象が強いですね。
日本のドライバーのように、とにかく追い越しをしたがると言う事もめったに有りません。気質もあるのでしょうが、そんなことをしなくても結構速く走れますから。
アメリカの車は当然マイル(1マイル=1.6キロ)表示なのですが、ほとんど違和感がありません。日本で60キロで走っている感覚で走ってると、アメリカでは60マイル(約96キロ)で走っている。道路も車も風景も大きいのでそんな風に感じるのだと思います。