行先不明の旅～その1

ちーねーさんの旅行の話に触発されて、昔話を。
下にも書いたFですが、大学卒業後、京都の会社に勤めてました。卒業して2，3年目だったでしょうか、出張か何かで私が京都に行くことになり、京都駅で待ち合わせをしました。昼頃に久しぶりに顔を合わせて、私が「どこか適当に連れて行ってくれ」と言うと、彼は近くのバスに乗り込みました。もちろん、何の疑いも無く私もついて乗ります。
走り出してしばらく「どこへ行くのか？」と聞いたら「さあ」。「このバスどこ行き」「知らん。どうせ京都だから、そのうちどこかの観光地が見えてくるよ」と涼しい顔です。バスはどんどん北と思われる方向に進みますが、何も有りません。そそのまま1時間もたったでしょうか、「終点です」のアナウンスが。。。。
しかたなしにバスを降りると、目の前は谷間の茄子畑。大きな丸い茄子が一杯なってます。バス停の名は加茂XXX。思わず一言、「これが加茂茄子かぁ」
そのまま折り返すバスに乗って帰りました。さすがに帰りは途中で気がついて上加茂神社(結構良いところでした)など観光しました。
京都まで行って、危うく加茂茄子見物だけになりそうだった顛末です