Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

行先不明の旅~その2

2003/07/27

何故か記憶は大阪駅から始まっている。そもそも旅行にのために大阪駅に行ったのか、何かの用で大阪に居て、そこから旅行をしようとしていたのか定かではない。
何れにせよ隣に居るのは例によってFで、もう夜の帳が下りた旅行案内所で「京阪神に空き部屋は無い」と言われたばかりである。時は春、そう甲子園の最中だった。さて、と考えて浮かんだのは友人Aの名。近くに実家があり、春休みで帰っているはずと電話を入れる。「今どこにおるんや?」「難波。今日泊めてくれ」「・・・・・・」。この友人、2浪のくせに普段は我々よりよほど子供っぽい言動をする。しかし、家に押しかけていって驚いた。我々を父親の前に引き連れて行った友人は、いきなり正座して手をつき「お父様・・・・・」。すっかりこちらも動揺してしまい、何を食べさせてもらったのか、どんな風呂に入ったのか、まったく記憶が無い。翌朝、ほうほうの体で逃げ出す我々に、この友人Aも荷物を持ってついてきた。親元から逃げ出したかったのかもしれない。友人Aの案内で大阪をあちこち見て歩き、3時ごろまだ次の行き先も決めぬ我々にあきれ果てた友人Aは自宅に帰った。
その後、我々は当時宇治に住んでいた私の長兄の家に転がり込む。もちろん事前連絡などしていない。一泊後、相談しながら宇治の駅に向かう。「京都か奈良か?」。結論の出ぬまま、宇治駅について時刻表を見る。奈良方面のほうが先にくる。「じゃ、奈良だ」。
奈良では駅近くにある大仏殿や春日大社など見て回る。ついでに安かろうと奈良県庁の食堂に紛れ込み昼食をとる。やはり奈良は一般観光客が多くて、なんだか面白くない。どこか違うところへ行こうかという事になって、ここで初めてガイドブックなるものを購入。旅行3日目である。
和歌山寄りの山中の赤目四十八滝という所に国民宿舎を見つけ電話する。「ほんとに来て下さいよ、食事を準備してますからね」と国民宿舎の受付の人に疑われつつ予約を入れる。午後3時だった。
赤目は小ぢんまりとした良い所でした。その後、忍者屋敷・室生寺・長谷寺などめぐって、旅行は無事終了しました