Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

行先不明の旅~その3

2003/07/28

卒業旅行でした。同行したのはTとやはりF。行き先は九州北部方面と決めてました(?)。ともかくも別府行き夜行フェリーに乗る、それだけは決まってましたから。。。
フェリーは意外に客が多く、生暖かい客室を避けてデッキ横の通路に3人が固まっていると、隣に女子大生と思われるグループがやってきました。ラッキー。やがて彼女たちのほうから話し掛けられます。「どちらに行かれるんですか?」「多分、国東。。。」。以後、会話は途切れます。行き先も決まって無い我々に呆れたのでしょう。
レンタカーを借りて、予定通り(?)国東を回り、大宰府、佐賀と走り抜けます。行ったと言う記憶だけ、ただ佐賀平野の広さが妙に印象に残っています。このあたりでTがリタイヤ。別に喧嘩をしたわけでは有りません。「会社に出すレポートがあるから」と言いながら帰ってしまいました。真面目な彼には私たちの無計画ぶりが耐えられないと言う理由もあるように思われました。
でもこの旅のメインイベントは、この後でした。何気なく泊まった久住高原の国民宿舎。その掲示板で、近くにウエスタン牧場がある事を知り、翌朝向かいます。牧場では近所の少年たちでしょう、見事に馬を乗りこなしています。そして、半日の乗馬教室があることを知った我々は、貧乏学生にはちょっとつらい金額でしたがそれを受けることにしました。
手綱の持ち方から始まって、左右への方向転換、止め方。最初は柵内をポクポク歩くのですが、最後にはちょっとした駆け足も経験します。もちろん馬は年寄りで大人しいのですが、一人で操るのですから大変です。そして最後は皆で一列になって久住高原のお散歩です。一緒に受講した家族連れの高校生の女の子の、背をスッと伸ばした乗馬姿がとても格好良かった。私は振り落とされまいと、鞍にしがみついてましたから。
その後、ヤマナミハイウエイを別府に向かいます。春のヤマナミは緑がとても綺麗です。ところが、前方から火の手が。山焼きです。近づくと道の両側から炎が上がり、煙で前が見えません。とはいっても止まる訳にも行かず、免許を取ったばかりの私は、かろうじて見える道の両脇を確認しながらそろそろと進みます。途中で対向車が突然現れて吃驚もしましたが、無事通り抜けました。
さて別府でレンタカーを返し、キップを買おうとして気が付きました。予定外の(元々予定など無かったので、この文章は変ですが)ウエスタン牧場の出費で、残金が。。でも何とか急行で帰れることが判り一安心。途中で駅弁を買って、宮島口で急行を降り、私鉄で家にたどり着いたときは二人合わせて残金100円ほどでした。
Fは下宿に帰っても金が無いということで、我が家に一泊。幸い実家に帰るキップは購入済みだったので、翌日幾ばくかの金を借りて、実家に帰りました。