Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

コッキーポップ

2004/03/14

実はやまがたすみこのCDと一緒に、コッキーポップのCDも一枚購入しました。
コッキーポップも若い方には馴染みが無いでしょうし、同世代でも知らない方も居ると思います。

ポプコン(YAMAHA ポピュラーソングコンテスト)はご存知でしょうか?コンテストそのものは知らなくても、そこから生まれた名曲・歌手は皆さんご存知のはずです。あなた/小坂明子、時代/中島みゆき、あんたのバラード/世良公則&ツイスト、夢想花/円 広司、大都会/クリスタルキング、待つわ/あみん、、、、。 (ポプコン一覧リスト)
そして、その母体と成っていたラジオ番組がコッキーポップです。

コッキーポップは毎日放送されるものの、僅か30分のAMラジオ番組でした(最期の頃はTVになります)。私が聞き始めたのは、先の一覧からすると1973年(高1)からのようです。そして高校卒業までは毎日聞いてました。
不思議な音楽番組で、当時人気だったフォーク歌手や、歌謡曲、演歌、一切流しません。この番組に投稿されたアマチュアの曲か、番組出身のプロの曲だけです。私が聞き始めた頃はリストにある「サルビアの花」「あなたの心のかたすみに」が年間リクエストトップを争っていました。他のTV・ラジオではほとんど流れない曲なんですが、数年に渡りTopを維持しつづけるなど、一人別個の世界を持った番組でした。
当時番組で活躍していた歌手はN.S.Pや高木麻早、谷山浩子などです。これも一種のアングラかもしれません。

やがて転機が訪れます。最初は「あなた」の大ヒットです。コッキーポップ/ポプコンから生まれた曲がTVの歌番組で毎日のように流れました。しかし、これも単発的でした。次の転機が「あんたのバラード」(77)「夢想花」(78)「大都会」(79)と次々に生まれたメジャーヒットだと思います。これを機にポプコンそのものが「若者」の祭典から「音楽業界」が注目する祭典になってしまいました。そして、それを機に逆に衰退していったように思います。

私が聞いていた73年から75年あたりはメジャー化される前です。そこには、有名になりたいのではなくて、音楽が好きで、それを聞いてもらいたいと思う若者が多く居ました。恋愛の歌だけでなく、人生を歌うもの、自然、故郷を歌うもの、フォーク調、ポップス調、果ては民謡調など色んな感性が溢れてました。皆、手作りの音楽といった感じでした。

陽水や拓郎も好きでしたが、私にとって青春の歌は「コッキーポップ」だったように思います。今回買ったCDを聞くと、30年経った今でも、自然に詩が口をついて出てきます。その間、耳にする機会はほとんど無かったはずなのに。