狂い咲き

写真、何かわかりますか？
木蓮なんです。
普通、木蓮といえば、3月頃に咲きますよね。それも葉が出る前に、枯れ枝にいきなり大きな花が咲くというのが風情なのですが。
何故か我が家の木蓮が今ごろ咲きました。青々とした葉が茂った中に、結構たくさん花がついています。実は3月頃に一度普通に咲いたので、これは2度目の開花になります。

この地方だけの風習かもしれませんが、女の子が生まれると庭に木蓮の花を植えるそうです。我が家でも娘が生まれた時に、その頃住んでいた家の庭の隅に、私の父親が木蓮を植えてくれました。6年前に父親が亡くなり、実家に戻ったのですが、その時に木蓮を移植しました。
といっても、木蓮は非常に移植のしにくい木なので、ヤゴと呼ばれる木の根っこ付近から出る若芽を、根ごと取って植え替えたものです。元の木は元の家に残っていて、随分大きくなり、立派に花を咲かせ続けています。つまり、この木は2代目に当たります。

移植した当時から、ちょっと変でした。その年は3月に花が咲かず、7月頃に一輪。このときは移植した時期(3月頃)が悪かったんだろうと思っていましたが、それ以後3月にも咲くけど、今ごろの時期にも咲くようになりました。それにしても今年は花が多い。
裏のおじさんは植木好きの人。「どうしたん？これ、木蓮じゃろう。狂い咲きじゃね」って。

庭の木蓮を見ながらの私が家内に言いました。。。。
「ちょっと変わり者の木じゃね。主人(つまり娘)に似たのかね。」
家内は笑ってるばかりで、否定もしません。
両親から変わり者と笑われた娘もちょっと可哀想な気もしましたが・・・(笑)