Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

16億円

2004/08/11

この4年、私がリードしたプロジェクトで使った費用です。
まあ、よく使ったものです。もっとも4年前の企画時にそれだけ必要と宣言はしていたのですが。とは言え、やりたかったことが全て出来た訳ではありません。複数のシステムの同時企画なのですが、企画を立てたときは私も素人。さらに、詳細な計画にまで落とし込めていたわけでもなく。
結果的には最初のシステムが予想以上に拡大し、他のシステム開発が遅れてしまいました。出来た物をシステム数でカウントすれば1/3かもしれません(重要度を掛ければ7割くらいかな)。その所為で、文句を言う人も居ます。

元々私は設計者。自動車の開発をしてきた人間です。それが何時の間にやらシステム開発に関わるようになりました。しかも、いわゆるIT部門では無く、開発に所属しながら、IT部門を動かしてシステム開発を行うという立場です。
当然のことながら、開発部門の中にはシステム作りをわかる人が少なく、私のやっていることを理解できる人はごく僅かです。最初は理解を得るべく、色々な人に働きかけました。大きな会社ですから、マネージメントはたくさん居ます。本部長を説得し、部長連中に説明し。。。。
でも、皆がそれぞれの関心事で色々なことを言うんですね。大きなコンセプトを持っていけば詳細が判らないという。詳細を持っていけば、全体像が見えないといわれる。。。

ある時からあきらめました。
幸い予算だけは確保してます。後は自分の思うようにやってみようと。少数ではありますが、賛同者も何人か居ましたし。
結果から言えば、最初に書いたように全ては出来ませんでした。それについて批判されることも多くあります。しかし一方で、私が作った仕掛けは、開発のほとんど人が使用し、それが無ければ開発が廻らなくなるほどの基幹システムになっているのも事実です。
自動車なら製品として売り出されるので比較も簡単なのですが、このような領域を他社と比較するのは困難です。しかし、判っている限りでは、日本ではT社さんもN社さんも未だに実用化に至っていません。また海外を見ても成功例は極めて少なく、提携先のF社も今作っている最中です。

先日、このプログラムの完了報告を行いました。
予算はほぼ使い切った。出来なかった項目は幾つもあるが、トータルで見れば効果は計画通り出る予定。ネクストステップは・・・・。そんな内容でした。
まだ、残務処理は少し残っていますが、この1-2ヶ月で片付けて、そろそろこの仕事から足を洗いたいと思っています。