Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

プラモデル

22006/08/13

この夏休み、家内はバイト中だし、いつもする日曜大工のネタはないし、今年は例年以上に暑いし、何をしようかと考えた挙句「そうだ!プラモデルでも作ろう」と。
久しぶりなんです、本格的に作るのは。家内が「あれ、良かったね」といってたKATANA(バイクの名前)のプラモデルを作ったのは、結婚前じゃなかったかな。その後で、木製帆船モデルは作ったけれど。

先週、近くのスーパーで探したけど、プラモデルなんてほとんど売ってないのです。そこで、ネットで探していて愕然としました。売ってるのは、私が昔(つまり20年前)見た事がある様なモデルばかりです。新しいのが無い。
もちろんガンダムのようなロボット系のモデルはあります。また、ミリタリー系のモデル(戦車、戦闘機、戦艦)も種類は多そうです。しかし、自動車・バイクのたぐいは無いのです。2000円前後の小さなモデルは結構あるのですが、5000円以上の本格モデルで有るのは古い形ばかり。
改めて時代の趨勢を知った気になりました。最近の子供(といっても本格モデルは高校生以上でしょうが)はプラモデルなんて作らない。。。。
結局、市内で昔からある店に出かけて、バイクのプラモデルを買ってきました。ここは凄い。市内中心部にありながら、ほとんど目立たない小さな店。中はうっかり触れると崩れ落ちてしまうほどのプラモデルの山。客はどう見てもオタクとしか思えない中年男性(考えてみれば、私もそのひとり;笑)。時折、20代後半かなと思える人も居るけど。そうそう、今回は女性が居て吃驚しました。
久しぶりに見た店主さんも随分年を取って、この人が健康を崩したら、この店も無くなるのかなと不安を感じました。どう見ても商売よりは趣味でやってる店なのです。

亡くなったうちの母親は、少し変わったところもある人でして、夏休みなどに私がブラブラしていると「プラモデルでも作りんちゃい」と小遣いを呉れました。どうもテレビばかり見ているよりは、手先でも動かしている方が良いという考えの持ち主だったようです。私が、何でも物を作っているのが好きなのは、その影響かもしれません。
しかし、物を作るというのは大事な事だと思います。既製品のプラモデルであっても、それを作るとなると、色んな事を考え、工夫をしなければならないのです。そうした自分で考える姿勢を持てるのが、物作りの良さだと思っています。

日本は資源の無い国です。それがここまで成長したのは、製鉄・家電・自動車など様々な分野で積極的な物作りに取り組んだからです。それが今、変わろうとしているようです。
もちろんITなどの物作りは残るのでしょう。しかし日本人が得意としてきた製造業もまだまだ大切な分野だと思います。そうした分野に進む人を育てるためには、物作りの楽しさをもっと学び、もっと遊んで欲しいと思うのです。
プラモデルの話から、随分大きな話になってしまいましたが。。。。。







ちなみに買ったのは田宮のモデルです(YAMAHA YZ250。モトクロスタイプのバイクの1/6モデル。全長30cmほど)
田宮は組み上げたら見えないところまで作りこんでいる様なこだわりが好きですし、プラスチックが他メーカーのものより柔らかく、粘りが有り、かつ精度が高いのも魅力です。
数年前に「田宮模型の仕事」という本が文春文庫から発行されています。この中には、車の模型を作ろうと実物のポルシェを解体してしまったり、戦車のモデルを作るために冷戦下のソ連大使館に直談判するといったエピソードが書かれています。