Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

京都旅行

2006/10/07

本当に久しぶりに旅行に行きました。
目的は西大谷本廟への”納骨”です。参加したのは私たち夫婦と義母、千葉に住む義兄、義姉、それに京都に在学中の姪の6名です。

10月1日 日曜日 午後から雨
8:30 出発
11:30 京都駅内部にあるホテルグランビア(今日の宿泊場所)のロビーに集合。
新装なった京都駅は綺麗ですね
12:00頃 駅前の地下街で昼食。特に希望も無く、軽くと言うことでお蕎麦屋さんに。
もちろん私は京都名物”ニシンそば”です。
それなりに美味しいのだけど、大学生の頃、初めて食べた時の感動は無いなあ。慣れてしまったのか、それとも味が違うのか。
食後、雨の中、徒歩で西本願寺へ。
1:00頃 西本願寺にお参り。
納骨に来たのだから、お参りもちゃんとしなきゃと言うのも有るのですが、実はここから大谷本廟への”無料”バスが出ていると言う、実利的な目的も(笑)
雨は降るし、本堂は工事中で大屋根に覆われてるし、観光をする事無く、お参りだけ。
1:30 大谷本廟に納骨。
これで本来の目的は果たしました。何となく肩の荷をおろした感じ。
さて、後は観光です。
3:00頃 大谷さんの横道から、清水寺を目指します。道は広大な墓地の端を上っていきます。広島のお墓は黒っぽい御影石ばかりなのですが、茶色っぽい石のお墓が多くあって奇異な感じがします
3:15頃 清水寺に到着。登り切ったところの茶店で一服。
これがトドさんの言っていた裏口かと思ったのですが、ちゃんと(残念なことに;笑)拝観料を払う門の手前に出てました。
それにしても雨の中、すごい人込みです。結構アジア系の人が多いです。何となく遠慮がないなあと言う感じでね。
雨の中、人込みに押される感じで、順路を回っておしまい。
清水坂から三年坂、二年坂を通って八坂神社の方向へ。
雨の二年坂、なかなか風情はあるのですが、人通りが多く(ま、自分もそのうちの一人なのですが)少々ぶち壊し。
途中でお香の店などに入りながら、ブラブラ歩きます。
高台寺。寧々さんのお寺です。
何故か円山応挙の「幽霊図」など飾って有りましたが、あまり興味は無いなあ。応挙と聞くと偽物じゃないかと疑ってしまうのは、「お宝」の見すぎでしょうね。 ただ、女性のお寺らしく、どこか繊細です。お庭も結構綺麗でしたし。
その後、八坂神社を抜けて祇園方面に下ります。ここで5:30。本日のメインイベント、京都懐石料理目指して、タクシーに乗り込みます。
6:00 時間通りに予約しておいた「瓢樹」に着きました。
見よ!この門構え。
京都で400年続く老舗料亭「瓢亭」から、大正時代に暖簾分けされたお店だそうです。暖簾をくぐって左に玄関があります。そこには大きなお花と三つ指突いた女性が二人。思わずビビッてしまいますが、皆で渡れば怖くない、6人でゾロゾロ上がりこみます。
廊下を左に曲がると右手に坪庭、正面にメインの庭があります。さらに廊下を右に曲がり、通されたのは一番奥のお部屋のようです。
私たちが通された部屋。正面に大きな書院式の床の間。お花、掛け軸、馬の置物。右手には先ほどとは違うお庭。小さいですが綺麗そう。ただ、もう暗いので良く見えないのが残念。座椅子と椅子の中間のような背の低い椅子に座って、いよいよ食事です。(写真は勝手に転載しています。この女性は我々にはまったく関係ないので、念のため)
最初の一品。先付け。あまりの薄味にどうかと思ったのですが、次からは絶品の連続でした。
お出汁が効いてるのでしょうね。薄味なのにしっかりしている。素材の味が生きている。間合い良く出てくる料理のいずれもが、口に運ぶたびに溜息と驚嘆です。
器も凝っています。料理にあわせて渋かったり華やかだったりする陶器、籠に載せられたもの、木の細枝で作られた簾状のものに包まれた料理。そんなミーハーな事はすまいと写真に撮らなかったのが今となっては残念です。
鰆の幽庵焼き、穴子と里芋の焚合(というのだろうか)、思わず煮汁まで口をつけてしまった煮物etc.etc.etc.etc.そして、最後に出た茶飯の汁付け。その頃には既にお腹も一杯です。

いや、満足しました。
高級感はありますが、お高く止まっている感じは無く、結構気楽に食べられました。
8000円からのコースもあります。我々が取ったのは12000円の懐石でしたが、いかにも京都らしい雰囲気も十分楽しめて、コストパフォーマンスは最高です。
京都に行く事があったら、一度お立ち寄りください。本当にお勧めです。
8:00頃 タクシーでホテルグランビアに。 約20畳のスーペリアツインルームが格安で予約できたのですが、ちょっと期待外れ。広さもさほど感じませんでしたし、お部屋自身の高級感も。確かにロビーでの応対などは見事で、そこは感心するのですが。まあ、割安料金相当かな。
今回は本当に素泊まりの計画なので、これならもう少し安いホテルを探した方が良かったかも知れません。
10月2日 月曜日 午前中雨、午後から曇り
6:45 ホテルの朝食は高いので、駅に行って喫茶店のモーニングでも食べるかと
ちょっと早すぎましたね、店は皆閉っています。ウロウロとして7:00開店の喫茶店を見つけて入りました。
モーニングがパッとしなかったので取ったミックスサンド。これが良かった。トマトやレタスが氷水で冷やしてあったのでしょう、冷たくてシャキッとしていて、とても美味しかった。
8:45 ロビーに集合。
何処に行くかも決めてないので、ロビーにあるサービスカウンターに行って相談します。結局、家内が行きたいといった金閣寺(定番)とその周辺を教えてもらって出発です。
まずは金閣。バスで向かいますが、結構距離がありますね。
9:30 雨に濡れた杉苔が綺麗です。
しっとりした風情にひたりながら、参道を進みます。
こうゆう風景を見ると、京都に来たなと実感します。
ちなみにこの写真は気に入って、今のパソコンの壁紙に使っています。
たかが金閣、されど金閣。
やっぱり良いですね。ド派手な金箔なのに、何故かしっとりした感じがあります。雨のせいもあるのでしょうけど。

それにしても、アジア系の観光客の多いこと。韓国、台湾、中国あたりでしょうか。アジアも豊かになったものだと感じます。でも、かなり賑やか。それとどこか遠慮が無い。特に、同じペースで回ることになった韓国の5-6人の女性には、ちょっと辟易。声が大きすぎます。
次は、タクシーで大徳寺に向かいます。
10:30 非常に大きな境内を持つ禅寺です。中には20か寺以上の塔頭寺院があり、その中の4箇所が一般公開されています。ホテルで勧められたのは大仙院でしたが、まずは入り口の直ぐ左にある龍源院に入ります。
ふらりと入った所ですが、これが今回の観光の白眉でした。
見事な石庭です。
庭に込められた静寂が、見る人に染み込み、人を無口にさせます。
多くの人が訪れる事の無いこのお寺で、庭に面した廊下に座り込み、ひたすら庭を眺めます。
”静寂に耐えられない”と私が揶揄する家内の一族ですが、流石にポツッポツッと言葉が出るくらい。いや、気持ち良い庭でした。義母をして”竜安寺より良い”と言わしめた庭でした。(本当かな;笑)
(名誉のために。家内の家族は決してうるさい訳ではありません。ただ人の集まる席で沈黙が始まると、何か会話の糸口を作ろうとする人達なのです。)
次に向かったのが、同じく大徳寺の中の大仙院。ホテルで”庭を見ながらお茶が飲めます”と教えてもらったお寺です。
しかしこれが大誤算でした。
”案内が始まりますので、こちらにお越しください”の言葉に押され庭見物。庭そのものは教科書にも載っていると言ってたように見事なのですが、もう少しのんびり見せてもらえないものか。案内の女性のしゃべりは漫才のように面白いのですが、元気が良すぎて庭に合いません。それに商売っ気が多すぎます。
期待したお茶も庭の見えない茶の間のような部屋で頂いただけでした。
次は北野天満宮に向かいます。
1:00 目的は豆腐料理なのですが、前まで来たのですから天満宮にお参りします。流石に立派。
さて次は”とようけ茶屋”という天満宮の正面にある豆腐料理のお店です。もともとお豆腐屋さんが出した料理屋さん。というか、この店も店先で豆腐を売っていて、その奥に食事が出来るところが付いている感じ。小さな店ですが人気で、何時も前に行列が並ぶとか。この日も我々の前に1組居ました。
店先で待つこと10分ほど。ようやく中から声がかかります。
最初に出たのはサービスの朧豆腐の小鉢。旨い。
次に出たのが一品で頼んだ油揚げ。中にネギを挟んで炙ったもの。醤油たれとおろし生姜で。うん、いける。この料理を気に入った家内は、翌日家で作ってくれました。
最後に湯豆腐のセット。なかなかですな。
セットで1000円ほどのごく庶民的なお店。良かったです。
1:45 もう少し時間が有るので、天満宮に来る途中のタクシーの運転手に聞いた「千本釈迦堂」か「等持院」に行こうという話になりました。お店の人に聞いたら等持院の方がお勧めとの事。歩いて行けますかの質問には”はい”という答えだったのですが、これが。。。。
結構有りましたね。30分くらい歩いたのではないでしょうか。やっぱりちゃんと縮尺のついた地図くらいは持っていくべきでした。
2:15 等持院は足利家ゆかりの禅寺です。というか、足利尊氏の院号が等持院なんですね。中には足利15代の木像があったり、尊氏のお墓(実に小さい)があったりします。なかなか雰囲気があって、しかも池泉回遊式庭園もなかなか綺麗です。でも、皆さんお疲れで、それどころではない様子。少々残念でした。

右の写真は、庭にあった見事に苔むした木です。桜だったかな。
3:00 タクシーで京都駅へ。
近所さんへのお土産を買って帰宅です。
土産物屋で驚いたのは”もみじ饅頭”が有ったこと。ちゃんと京都銘菓なんて書いてあるんですよ。本家広島の住人としては、早速購入し、会社の連中へのお土産に(笑)。あまり受けませんでしたけどね。