Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

マスコミ批判(その1)

2011/10/30

私にすれば非常に珍しい話題です。

最近『永遠の0』(百田尚樹著)を読みました。その中に「戦前の世の中が軍国主義に傾いた原因は、日露戦争を賛美し、ポーツマス講和反対を国民に煽った新聞によるものだ」といった事が書かれています。マスコミの力は大きく、時には政治の方向さえ変えられるのです。

最近、マスコミによる政府批判を非常に多く目にします。中には政府の批判・揶揄を目的にしていると思えるテレビ番組も有ります。
今の民主党政権を擁護するつもりはありません。多くのミスを犯しているのは間違いないでしょう。しかし本当にすべてが間違いなのでしょうか?政府は良い事は何一つやってないのでしょうか?そうした話題は全くと言って良いほど取り上げられません。聞こえてくるのは「決定が遅い」「説明が不十分だ」「覚悟が足りない」「無駄使い」「弱者への配慮が不足している」といった批判ばかりです。

多くの閣僚が失言を取り上げられ辞めて行きました。確かに彼らの発言は思慮を欠いたものです。しかし中には辞任まではと思えるものもあります。そもそも、マスコミが取り上げるものか?と疑問を持つものもあります。マスコミと言う権力を振り回したいがために取り上げたのではないかと思えるものもあります。

遠からず政権交代があるでしょう。しかし、新しい政権もマスコミの批判にさらされて行くのは同じでしょう。何故なら、今のマスコミは「政府を批判する事」を使命だと思っているように見えるからです。内部には違う人たちも沢山いるのでしょうが、批判をしなければ記事として面白みがない=採用できないといった状態なのでしょう。しかしそれは間違いです。
まずはまっとうな評価をする事。良いことは良いと言い、そこで頑張っていることは支援する。そのうえで間違っていると思う事は批判する。それは大変なことです。なぜなら何が正しく何が間違っているかという自分のしっかりした意見を持たなければならないからです。逆にその意見を持たないがために、一部の明確なミスを見つけ、その批判ばかりを行っている。それが今の多くのマスコミの姿なのだと思っています。

マスコミは政治不信の時代だと言いたてます。政治を立て直さなければならないと言います。実は国民に政治不信を植え付けているのはマスコミなのだと思います。それは決して幸せな事ではありません。そこを何とか正して行く。どうすれば良いのか判りませんが、それが我々一人一人の役割なのだと思います。