Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

北京旅行記

2014/6/14

4/28から4泊5日で北京に行ってきました。
一番の目的は、昨年秋に結婚し北京で新婚生活を営む娘夫婦を訪問することですが、もちろん観光もします。
4泊5日とは言え、夜に到着し早朝に出発する航空便ですので、実質北京を見られるのは3日間です。

手配にかかったのは3月の中頃。
広島から北京へは大連経由の中国国際航空の直通便(?)が出ています。ツアー(添乗員付き)以外は経験がないので、日本語スタッフのいる日航系の京倫ホテルを旅行会社で予約しました。
しかし、数日後に旅行会社から「広島発の便が欠航になったので、福岡からに切り替えてもらえないか?」と電話がありました。
広島から福岡までの移動旅費は航空会社持ちとのことで、距離的な差ほど時間的な差は無いので了解しました。
それにしてもGW最中に欠航とは。旅行会社の人も不思議がっていました。

4月28日

予定通り13時ごろに福岡空港の国際線ターミナルに到着。乗るのは中国国際航空のCA954便、大連経由の北京便です。
大連までが国際便、大連からは国内便。預けた荷物は北京でピックアップすることになります。
まずは大連まで約2時間の飛行。ほぼ予定通りの離着陸でした。途中で軽食(日本そばと果物)が出ました。
大連空港で降り通路を歩いて行くと、途中で空港の女性が「北京行」の札を持って立っています。その人に航空券を見せると細長い厚手の札を渡され、 別ルートに案内されます(大連で降りる人は直進。北京まで行く人は左の部屋の中に入ります)。その先が入国審査場でした。
パスポートと機内で書いた入出国証を見せて無事入国。目の前のエスカレータを上がると、そこが乗り継ぎの待合室でした。大きくはありませんがきれいな空港で、免税店などもあります。
しばらく待っていると搭乗の案内があり、ゲートに向かいます。
ガラスの仕切りのこちら側が国際便乗り継ぎの客、向こう側が大連からの国内便の乗客になっているようです。
ゲートを抜け機内に入り込む前に先ほど渡された細長い厚手の札が回収されました。乗り継ぎの札だったのですね。乗り込んだのは同じ機体の同じ席です。さてここからは北京行の国内便です。
1時間のフライトは途中で水のペットボトルが配られただけ、上がったかと思うと下りる感じです。特にこの航空会社は着陸態勢に入るのが早い気がします。30分前にはテーブルを仕舞い、椅子の背を起こさせますから。
ほぼ予定通り18時30分ごろ北京空港に到着。ゲートには向かわず滑走路で駐機。タラップを降りてバスでゲートに向かいます。
ここで再び福岡からの乗り継ぎ客と大連からの客が仕分けられます。バスの前にペラペラのA4の紙にFUKUOKAと書いた紙を持った女性が立つのですが、結構判りにくい。
ネットで調べ仕分けがある事を知っていたので迷いませんでしたが、気づかずに別のバスに乗るいことだってありそうです。ネットには機内放送があるようなことが書かれてありましたが気づきませんでした。 何せ中国訛の早口な英語なのでよく聞き取れないのです。
バスを降り、通路に沿ってエスカレータを上がるとそこがバッゲージクレームでした。
荷物を受け取り、税関・検疫です。申告物は無いので掲示に従いグリーンのマークの税関を通り抜け(まったくフリー)るとX線の装置があり、 適当に何人かの人の荷物をチェックするようです。私たちもかかりましたが、ただそれだけで。
結局、入国審査は大連、税関・検疫は北京という仕掛けなのですね。北京空港で税関を受ける乗り継ぎ客と税関のない国内便のバッゲージクレームが分かれていて、 そのためバスで仕分けし、別々のところに客を振り分けているようです。

さて、ここから地下鉄です。
案内掲示に従い、空港をまっすぐ抜けると迷うことなく地下鉄駅に出ました。
まずはイーカァートォンというIC乗車カード(SUICAのようなもの)を買おうと窓口に向かいます。もちろん中国語はしゃべれませんし、窓口でも英語は通じないと聞いてましたので、下のようなものを書いてipadに入れておいたのです。
 (買う2枚のイーカァートォン、80元チャージして、ありがとう)
でもダメでした。どうも身振りでは、ここではイーカァートォンを発行していないらしい。仕方なく通常の切符を2枚もらい乗車します。
北京市内へは私たちが着いた北京空港の第3ターミナル(T3)から第2ターミナル(T2)経由で地下鉄(と言ってもほとんど普通の鉄道)が走っています。T3からT2までに時間がかかり、かつT2の停車時間も長かったため意外に時間を取りました。
三元橋駅で降りて、今度は地下鉄10号線に乗り換えです。ここで大失敗。
階段を降りようとしてバランスを崩し、10段ほど転げ落ちてしまいました。幸い大事には至りませんでしたが左手を打ち身して、2日ほどは手首を曲げると痛みが走り。年ですねぇ(笑)。
再び切符を買って(空港線は25元ですが、市内線はどこまで行っても2元(33円)と超格安です)国貿まで。そこから7分ほど歩いて京倫ホテルにつきました。
娘に到着の連絡を入れ、本日の予定は終了です。

4月29日

娘夫婦の家からホテルまで地下鉄で1時間弱。ラッシュアワーの地下鉄は殺人的だとかで、10時にホテルのロビーに来て貰うことにしました。少し時間的に余裕があるので朝食後に近くの(と言っても片道20分)日檀公園まで散歩。
市民の憩いの場といった感じの公園です(入場無料)。周囲をウォーキングする人、太極拳をするグループ(流石に本場。様になっています)、バトミントンに昂じる若者、池の端でじっとポーズ(気功か何か)を取り続ける人たち、様々です。
面白かったのはポップスを鳴らしながらダンス(体操)をしてるチーム。流行りなのでしょうか、100人位の大きな集団でした。何と無く年寄り達が「最近の若い物は。昔は太極拳をしたものだが。。。」と呟きそうな光景です。
池の周りが緑鮮やかな大きな柳の木立になっていたり、中央にはかつて皇帝が参ったという祭壇があったり、綺麗な公園でした。

この門の様なものの中が皇帝が祈祷した場所(入れません)
>何やら風情があります
柳がきれいです
ポップスで体操する集団です。平日の朝になぜこんな沢山?

部屋に帰って一休みして、約半年ぶりに娘夫婦と再会。
今日は紫禁城(故宮)の観光です。地下鉄駅で昨日買い損ねたイーカートンを購入して貰います。
天安門の前は臨時のセキュリティチェックがあって凄い行列。ようやく抜けて故宮入口では、今度はチケットを買う長い行列です。やっぱり官の国ですね、待たせるということに鈍感。皆大人しく並んで、(日本ほどでは無いですが)粛々と進んでいきます。
さて、故宮。まずは天安門の大きさに感嘆し、次の牛門も大きくて、次も。。。しかし3つ目位で「また・・・」という感覚になって来ました。素晴らしいし、その巨大さには感嘆しますが結構同じパターンの繰り返しなのです。

ご存じ、天安門です
天安門を抜けると故宮の入り口、牛門。中国各地からの観光客が一杯
映画などでも有名な太和殿
どの屋根にもこんな像が乗っています
様々な彫像~亀と龍
様々な彫像~獅子と日時計
様々な彫像~鶴、鳳凰?、鹿

途中から東サイドに入り込みます。こちらはもともと居住区なのかな。今は玉器、金銀器などの展示場になっているところです。しかし、ここらで歩き疲れがピークに。陶器館は観たのですが、後は捜すのも面倒で。。。
一旦御花園(庭)を抜け、西サイド(こちらは建物の中の家具などが見れます)をサラリと観ました。宮殿衣装の貸衣装があって、家内は早速着せて貰い、それらしい椅子に座って写真撮影。ご満悦です。何故か冠を2種類被せてくれたり、店の人も親切でした。 再び御花園を抜けて出口へ。すでに2時です。いかに広大な宮城か。

軒下の絵も見事です

室内の細かな木彫細工は見事ですが、
中は意外にガランとしていて生活感がありません

バスでホテルの近くまで帰り、小綺麗な店(机が5つほどの小さな店です)に入って昼食。
夕方からの現地ツアーまで少し時間があるので、目の前にある秀水街というデパートに入ってみました。ここは有名なお土産店と言うか、ニセモノ市場です。観光バスらしきものが数台停まっています。もともと露店だったものを一つのビルに押し込んだ形。なかなか綺麗です。ブランド物には興味は無いので店先を通り過ぎますが「グッチの財布あるよ!」なんて声がかかります。
如何にもお土産物屋といった一角に入りフラフラ観ているうちに、突如家内にスイッチが入りました。中国風の飾りを買おうと店員と交渉(相手は片言の日本語)しています。ここは負けさせていくらの世界で、値札の1/10まで下がるなんて噂も有る位なのですが、どうも交渉ベタです。まあ、仕方ありません。「もっと負けさせられたかも」なんて考えたら切りがありません。自分が買っても良いと思う値段で買えたならそれで良しでしょう。それにしても家内、突然スイッチが入るので驚きます。普段は臆病な方で一人で値段交渉などすることは無いのですが。

一旦ホテルに帰って休憩。

さて次は「中国雑技団+北京ダック食べ放題」という現地オプショナルツアーです。日本でネット予約したものですが、なんとなく不安。しかし杞憂でした。
少し早目にロビーに降りたら、すでにガイドさん(譚さんという男性)が待っていてくれました。さっそく出発。譚さんの流暢な日本語の説明を聞きながら朝陽劇場に向かいます。約1時間の公演。実は個人的にはあまり期待していなかったのですが、予想に反して見応えがありました。終演後は再び迎えに来てくれた譚さんに連れられて游氏六号というレストランに。
まずは個室に案内されてびっくり。大きな円卓に4人です。さらに出てくる料理の量に驚かされます。人数分という感じではなく1テーブル分という感じでしょうか。8人は悠々座れるテーブルなので、人数の倍くらい出てきた気がします。どれも美味しかった。北京ダックは皮だけでなく身も少し付いているタイプです。
はち切れそうなほど食べて、さらに残った北京ダック(残ること自体すごいですが)をパックに詰めてもらい娘たちが持って帰ります。一流とは言いませんが満足の夕食でした。
ガイドの譚さんが車内でいうには「このツアーは半年ぶり。昔は毎日のように敢行されてましたが、尖閣の問題以来激減しました。日本からの観光客が減った今は、韓国や日本へのツアーに同行してます」とのこと。


大量の北京ダック
さらに次々に運ばれてくるお皿。
どれもどう考えても4人分ではありませんでした。

ちなみに雑技団は撮影禁止ということで写真がありません。
(もっとも中国人は無視して撮影してましたけど)

ホテルまで送ってもらって、ロビーで娘たちと別れて、今日の予定は終了です。


4月30日

今日は頤和園に行きます。西太后が再建した夏の離宮。余りに膨大な費用をかけたために軍事費が無くなり、清の滅亡につながったという謂れのある庭園(日本人が考える庭園とはスケールが違いすぎますが)です。

娘の家から近いので、今度は私たち夫婦が娘の家を目指して出発です。地下鉄を乗り継いで無事娘宅の最寄り駅に。駅前の公園で娘夫婦と合流しバスで頤和園に向かいます。
なぜか2階建てバス。特に観光目的でなくても普通の路線を結構走っているようです。しかし、そのために歩道橋が異常に高い。大変だろうな。

停車場を一つ間違えたようで、ちょっとうろうろしましたが無事頤和園に到着。
入り口近くの最初に入った楼閣で、京劇の寸劇と音楽演奏をやってました。
実は昨夜のオプショナルツアー、雑技か京劇か悩んだのです。結局は言葉が判らなくても済む雑技を選んだのですが、ここで京劇が見られたのはラッキーでした。女性が一人で歌い、踊っているだけでしたが、それでも結構雰囲気が伝わってきました。
次に5-6人の楽人が出て来ての演奏。琴や笙など日本の雅楽と同じ(ような)楽器です。当然、こちらが本家でしょうが。

頤和園に入り口近くの徳和園の大戯楼でやっていた京劇
ここは西太后が京劇を楽しんだところだそうです。
同じく音楽演奏。後ろの銅鐸みたいなのも楽器でした

沢山の足こぎボートが浮かぶ昆明湖(こんなの造ったら戦費なくなるよな)岸を歩き、家内の念願だった北京名物のヨーグルトを飲み(陶器製の容器がかわいくて美味しい)、横道から丘の上の仏香閣へ。結構な急坂です。途中で旅行者の白人女性に「写真をお願いします」と日本語で話しかけられたりしました(なんで中国で!)。
仏香閣の下で花文字をやってました。家内が自分の名前を書いて渡すと、5cmほどの幅の刷毛のような筆に様々な色を乗せながらわずか5分程で書いてくれました。書き始めるとその見事な手さばきに観光客の輪ができます。料金は30元、持ち帰り用にラミネートしてもらいましたがこちらが40元。全部で1000円ちょっとで良いお土産が出来ました。

頤和園のシンボル仏香閣
昆明湖沿いに延々と続く回廊・長廊~700mあるそうです
仏香閣近影
仏香閣から見下ろす昆明湖。これが人口湖ですからね。
沢山浮いているのは足こぎボートです
同じく仏香閣から見下ろす昆明湖。とにかく広いし大きいし。
仏香閣の上に建つ知恵海というチベット仏教式の建物

仏香閣から裏に抜けて、今度は蘇州街を目指します。


ガイドブックには何も書かれてないのですが、この裏斜面に立ち並ぶ建物が結構面白い。
チベット式でしょうか、タイルを多用するちょっと不思議な建物群でした

蘇州街は乾隆帝が江南での買い物ごっこをするために、わざわざ作った街だそうです。
いかにも人工ですが、何か雰囲気があります。ここで食事(すでに2時ごろ)。娘たちは観光地価格と言ってましたが、ちょうど日本の普通の食事代の感じです。
立ち並ぶ店(お土産物、凧、本など色々)をフラフラ見て楽しめました。

蘇州街。300mほどの長さの運河の両脇に小さな店が立ち並びます
運河沿いの道は1mほどの幅しかなく、うっかりすると運河に落ちてしまいそう(笑)

さて、これで頤和園を後にして、再びバスで娘の家に向かいます。
同じデザインのビルが並ぶ一角。入り口で警備員に挨拶して入ると、そこはホテルの廊下のようです。部屋もアメリカでよく見るモーテルのようで、ワンルームの端に小さなキッチンがある構造。小さいけどきれいに使っているようです。
お茶を飲んで一休みして、今度は良く行くスーパーに連れていてもらいます。小さなショッピングモールで、一階が服、二階が雑貨、三階が生鮮食品になっているようです。日本と逆の様ですが何故でしょうね。品揃えも日本とあまり変わらず(肉類が塊だったりはしますが)、全般的に小奇麗でごく普通に買い物が出来そうです。
ふと気づくと家内が店員と話しています。また突然スイッチが入ったようです。言葉も通じないのにお菓子のアソートの安売りに興味があるようで。結局、娘婿(Tさん)が間に入って買って貰っていました。その他にもTさんに勧められた乾燥棗の実など購入して日本への土産にします(こういうの結構好きなのです)。

夕食は娘たちが行きつけの店に。
10テーブルほどの串焼き中心のお店。大学町らしく、白人客も多く地元の人と混ざって食事をしています。日本でいえば一杯飲み屋に近い感覚ですが、どうも店員の女性が(中国にしては)気が利くらしく、外人のたどたどしい注文に対応してくれるのが人気のようです。もっともそこは中国、日本的なサービスや笑顔などありませんが。

一旦、荷物をとりに娘の家に寄って、そのまま2人でホテルに帰ります。
帰りの地下鉄もやや込んだ状態。その中で突如ギターを持った人が歌い始め、車両の中をゆっくり移動していきます。どうもストリートミュージシャンならぬ地下鉄ミュージシャン、気に入った人は腰に下げた袋にお金を入れているようです。歌は上手かったけど、やや迷惑。途中で乗客が増えてきたら、これ以上はできないと判断したのでしょうか、降りて行きました(後で娘に聞くと、結構居るそうです)。

無事ホテルについて、ホッとしたらテーブルの上に一枚の手書きメモ。
英語で「床の工事をするので、別の部屋に移っていただきたい」とのこと。
仕方なく(電話で通じるほどの英語力は無いので)フロントに行って、次の部屋のキーを貰いました。荷をさほど開いてはいなかったので、10分程で移動は終わりましたが一日中歩き回った後の午後9時ですからね。
日本のホテルなら、ちょっとしたサービスの追加などありそうですが、そうしたものは一切なし。日系ホテルとはいえ、日本語の通じるスタッフに当たることも無かったし、あまりメリットは無かったかな。(値段からすれば十分に満足できるホテルでしたが、日本的なものはあまり期待できないようでした)
やれやれ。

5月1日

最初の予定では天壇という皇帝の祈祷所の観光だったのですが、流石に中国の大建築にも飽きてしまい、什刹海という「文化歴史街区」に行くことにしました。
今日はTさんは仕事で、娘だけが付き合ってくれます。今度は什刹海最寄りの地下鉄駅で待ち合わせ。

無事合流したのち、恭王府という建物を目指します。ここは国家予算の10年分の私財を賄賂などでため込んだ官僚(さすが中国的スケール)の住宅。広いですが建物そのものは巨大という訳でもなく、窓越しに見る室内は故宮や頤和園のように寒々とした感じが少なく、人が住んでいた感じがします。
庭の入り口に小さな社があって、一面真っ赤な絵馬です。書いてある内容は日本と同じみたい。しかし迫力がありますね。
庭が有名なようですが、中国の石組というのはどうも攻撃的というか、大分感性が違います。

恭王府の建物の一つ。
巨大建築ばかり見た後では小ぶりですが、これが個人の住宅ですからね
室内の家具。螺鈿がきれいです。少し住まいらしい。

真っ赤な絵馬。いかにも中国という気がします。

こうした尖った石を水平に積み上げて行く石組をよく見ました。
日本の石組に比べるとずいぶん凶暴な感じです

恭王府の外は下町といった雰囲気の胡同(北京市の旧城内を中心に点在する細い路地)です。そこには日本人と見るや声をかけてくるお店や人力三輪車の群れがいて独特の活気があって、これまで見た現代都市の北京とはガラッと違う雰囲気です。
もっとも人力三輪車はどこまでやる気があるのか、みんな自分が客席に寝っ転がってだら~としてましたが。

日本の観光地の人力車と同様の人力三輪車の群れ。
しかし、どこまでやる気があるのやら、みんな車夫同志で話をしたり客席で寝てます。

次は什刹海。前海、后海、西海と名付けられた池沿いの道です。
歩道や池沿いの柳がきれいで、おしゃれなイタリアンなどの店が並が並ぶ湖畔の道をフラフラと散策。銀錠橋という風情はあるが小さなな石橋を渡ると、その先は煙袋斜街という胡同の道。両脇はお土産などの小さな店が並びます。人通りも多く、活気があります。
何か所かでタコ焼きの店を発見。どうも流行りのようです。

什刹海のお店。本当はもう少しおしゃれなんですが、
どうしても中国的なものを撮ってしまいます
中国ではスターバックスもこんなになります

胡同の道。両側はお店屋です。
観光地ですが、なんとなく中国に来たという気がします。
どう見てもタコ焼きですよね。

煙袋斜街を抜けると巨大で真っ赤な鼓楼が見えたので行ってみました。料金を払って中に入ると真直ぐ一気に40m程も昇る急階段です。息が切れます。
上には水時計や線香時計と巨大な太鼓が大量に。もともと時を告げるためのもの。今でもパフォーマンスとして太鼓をた叩くようですが時間が合わずに断念。目の前の鐘楼(同じくらい巨大で雰囲気のある建物です)脇を抜けて(さすがに2つ登る気にはならない)、食事できそうな店を探しながら北の地下鉄駅を目指しました。

真っ赤な壁が印象的な鼓楼
今度はマック・カフェです
鼓楼の下から見た鐘楼
こちらはちょっとシックな感じです
流石に上る気にもならず

なかなか手ごろな店もなく、途中で看板らしきものを見かけて横道に逸れたら、道路傍に残飯の散らかっているような、ちょっとやばそうな路地だったり(結局、今回そんな感じがしたのはここ一か所でした)したので、そのまま地下鉄に乗って次の目的地、瑠璃廠に向かいました。

降車駅のまえで、よさげなレストランを発見して入りました。
小吃と呼ばれるものですが、小麦粉の生地にニラなどを挟んものが皿に乗って数種類ガラスケースの中に置いてあります。これなら指させば注文できます。他にも鍋に煮込み料理も別にあったけど、指さしても注文にならないようで断念。
小吃はどれも結構美味しかった。ただ、揚げパンのようなものも取ったのですが、これは煮込み料理に浸して食べるものなのか、あまり味が無かったですが。

瑠璃廠は骨董店街。もっとも大抵は偽物と聞いてます。
もっと猥雑な雰囲気と思っていたのですが、割合まともな感じで、ちょっと肩透かし。
というか、最初から偽物と思って見るせいなのかな。
フラフラと見て回るのは楽しかったけど、食指が動くものは見つけられませんでした。

これで観光は終わり。義母へ何かお土産をということで、最後にもう一度秀水街(偽物デパート)に寄ってさがしました。いかにも中国っぽい幸運の飾り物を見かけて、今度は娘と組んで値切り交渉。280元を120元まで負けさせましたが、上手い人なら多分もっと行くのでしょうね。
ちなみに娘も北京で初値切りとのこと(スーパーや普通のデパートでは値切れません)。

ホテルに帰って、娘と最後の食事です。
ホテルの鉄板焼き(和食)に入ったのですが、これがどうも。。。
味はともかくサービスが無茶苦茶です。一気に出てきたり、すごく待たされたり。最後のデザートなど、どうも従業員同志でしゃべるのに忙しく忘れられてたのか。
他にも3組の客がいたのですは、2組は途中で出て行ってしまいました。 まあ、どうやっても日本的サービスを期待するのは無理のようです。

5月02日

朝8:25のフライトということで、前夜にホテルのクラークに相談したら(日本人はついに捕まらず、たどたどしい英語でです)やはり余裕をもって行くべきで、空港までタクシーが最適とのこと。
チェックアウト後、クラークの人がホテル前で待っているタクシーに案内してくれて空港まで(オリンピック以降はずいぶん減ったそうですが、怪しいタクシーが居ると聞くので)。40分ほどで料金は1000元でした。最初逆方向に走りだしたのでギョッとしましたが、高速に乗るためだったようで、特に遠回りしたわけではなさそうです。

空港の発着表示に私たちのフライトが表示されてません。ちょっと早すぎたかなぁと思いながら立っていると、二人連れの中国人女性に声をかけられました。
パスポートとかチケットとか言ってます。最初は空港の人かと思って見せたのですが、気づくと名札も何もつけていません。
するとやにわにパスポートを取って、ついて来いとジェスチャーして走り出しました。
私たちが乗る中国国際航空のカウンターに行くと、いきなり割り込んで何やら話しています。さらにまた走り出して。ここで家内がファインプレー、パスポートを取り返します。次に着いたカウンターが、私達の便のカウンターだったようです。そこで「マネー」と要求されました。やっぱり。
払う気などありません。「No!」と言うとしばらくぐちゃぐちゃ言ってましたが、こちらの態度を見て諦めたのでしょう、どこかに走って去っていきました。
横にいた中国人と思しき人が「払わなかったの正解だよ」と日本語で言ってくれました。
もう一度発着表示をみて確認すると、どうやら正しいカウンターに連れてきてくれてたようです。無事にチェックイン。

帰りも大連経由ですが広島行きです(大連までは国内便)。 荷物検査を経て、搭乗口に向かいます。途中の喫茶店でコーヒーとサンドイッチの軽い朝食。さすがに空港ともなると外国人客の扱いも慣れたもので、注文にも困りません。
たどり着いた搭乗口はエスカレーターで降りた1階にありました。通常は3階なのですが、多分国際便への乗り換えが客用のようです。
搭乗時間になると、到着時と同様にバスが来てそれに乗って移動です。飛行機につくと、ほかにもバスが来ていて(こちらが大連までの国内搭乗者らしい)、タラップを登って無事搭乗。
大連到着後は来た時と同じような感じです。
広島まで行く人は途中で分かれ、細長い乗り継ぎカードを渡されて入国手続きと同じ場所で出国手続き。その後、エスカレーターで1階登って待合所でしばらく待って再搭乗しました。
機内で昼食(チキンとライス)が出て何事もなく無事に広島空港に到着。四泊五日の旅行が終わりました。


なんと言っても、今回の旅行で良かったのは
娘夫婦が北京で仲良く元気にやってる様子が見られたことです。

北京の印象

大きくて綺麗な街でした。
落書きなども無く、掃除が行き届いた感じです。
もっとも私が行ったのはホテル周辺(商業地区)、娘の家の周り(学生街/商業地区)と観光地が中心です。下町風の所も通りましたが、古いとか寂れたとか貧しいといった印象はありますが、荒れた雰囲気の所はありませんでした。

帰ってから誰からも聞かれるのが空気です。
行ってる間は特別悪いとは感じませんでした。
最後の夜に一時的な雨が降ったのですが、その後の空気が澄んで景色がすっきり見えたので「結構スモッグがあったのだな」と思ったくらいです。
その代わりと言っては変ですが、ポプラの綿毛が飛びまくりでした。たんぽぽの綿毛のようなものが街中に飛び回っているのです。酷いところになるとドアの陰辺りにソフトボールくらいの綿毛の吹き溜まりが出来てます。
そんな中でも北京の人は、ほとんどマスクをしてなかったですが。

中国人というとマナーが悪いという印象があります。日本人に比べれれば悪いのは確かですが、あまり強烈な印象は持ちませんでした。
・地下鉄では降りる前に乗り込み始めます。ただ我勝ちにというほどの感じは持ちませんでした。
・観光地での展示物の撮影禁止は全く守られません。もっとも何故撮影禁止なのかも良く分からないのですが。
・歩行者の赤信号横断。これはちょっと酷いですね。まさしく「赤信号、みんなで渡れば怖くない」状態です。車の方も酷いので結構怖いです。

日本パッシングはほとんど感じませんでした。地下鉄の中でも平気で日本語で話していました。

道行く人(女性)のファッションは様々です。すごく恰好良い人もいれば、アレっと思う人も。
全身ジャージ(それもしばしば蛍光色)という人も多いですし、何だか光物やレースでいっぱい(それがどうも古臭い感じ)の女の子も。
日本でいえば10数年前と最新が混在している、そんな印象を持ちました。もっともファッションなどに全く興味のない私の意見ですから、参考にはなりませんが。