ポルトガル旅行
4日目~最終日 全行程マップはこちら
4日目;3月27日
この日はコインブラ、ナザレ、アルコバサを回ります。
まずはコインブラ。世界最古の大学の一つです。【世界遺産】
出発時はホテルが山中ということもあり雨だったのですが、コインブラに着く頃には良く晴れました。
ここの見どころはなんといっても大学図書館。大きく三つに分かれていて、高い天井までぎっしりと革張りの本が並んでいます。
しかし、撮影禁止なのでWikipediaを見てください。


格好良い扉

階段状の祭壇


内部は上のリンクを見てね

(お土産を売ってました)

コインブラの旧大聖堂

次に向かったのが漁師町・ナザレです。
よく聞く名前だと思ったのですが、それはパレスチナのナザレ。イエス・キリストが幼少期から公生涯に入るまでを過ごした土地ですね。
ポルトガルのナザレはこのパレスチナのナザレから聖母マリア像を持ち込んだことにちなんでつけられた町の名だそうです。
まずは昼食。大きなイワシが尾頭付きで2尾、ゴロンと出てきました。日本でいう塩焼きですが、焼き上がりにオリーブオイルがかけてあるのが特徴です。
これが美味しい。新鮮なのでしょう、内臓が全く苦くないのです。
最初は「ナイフとフォークでイワシですか?しかも2尾も」と思っていましたが、ぺろりと食べてしまいました。

街は海岸と写真の岬の上に分かれます。


白い壁にオレンジの屋根の家が並んで綺麗です。

たまにこんな小さな教会に入ると
そこは宗教の場という気がします
この日の最後はアルコパサのサンタ・マリア修道院【世界遺産】です。
巨大です。
元々清貧を旨とするシトー派の修道院だったそうで(今は教会)内部はこれでもかというほどシンプル。
前日訪れたポルトのサンフランシスコ教会とはあまりに対比的です。





祭壇も極めてシンプル。

何か不思議な空間でした


その後、次の宿泊地リスボンのレストランで夕食の後、ホテルに入る予定でした。
しかしレストラン前にバスを止められるか見に行った添乗員さんがいつまでたっても帰って来ません。
なんとレストランに予約が通ってなかったとのこと。いずれにせよ日本の事務方か現地事務所の失態で添乗員さんのせいじゃないですよね。
添乗員さんが「1時間ほど近くのデパートで時間つぶしをして下さい。」と平謝り。でも結果的にはこれが結構楽しかった。
旅行先でマーケット・スーパー・デパートなどの店に入るのは物珍しくて好きです。最初は服など見てたのですが、ふと会社へのお土産を買ってないことに気づき、地下に降りたら思った通り食品売り場。
ここでチョコレートや正体不明の(笑)お菓子など買っていたらあっという間に時間が過ぎました。
その後は別の店に案内され、無事夕食を食べてホテルに入りました。
5日目;3月28日
この日はリスボンを起点にオビドス、シントラ、ロカ岬などを回ります。
まずはオビドス。ここが私たち夫婦にとって、今回一番のハイライトになりました。
丘の上の城壁に囲まれた小さな町です。
城壁の中に入ったらすぐに解散し自由時間。小さなメインストリートを進む同じツアーのメンバーをしり目に、私たち夫婦はすぐに城壁に取り掛ります。急で危なっかしい階段を上ると青空の下に広がるオビドスの街が一望できます。
ほとんど人が登って来ない城壁の上からの景色は最高でした。
堪能したのち、観光客で一杯のメインストリートを進むと、そこはすべてお土産物屋です。
いったんリスボンに戻り昼食をとった後に向かったのがシントラ宮殿。ポルトガル国内で最も保存状態の良い中世の王宮とのこと。
あとで見ると、綺麗な家具の写真など大量に残っているのですが、どうも印象は薄く。たぶん、ガイドさんに従いサッサと歩くせいなのでしょうね。自分の足で自分のリズムで見て回るのとはずいぶん印象が違ってしまいます。
最後に向かったのがロカ岬です。
ユーラシア大陸最西端の地ということで沢木耕太郎さんの「深夜特急」の目的地だと思っていました。
しかし調べると、沢木さんが行ったのはでロカ岬の南にあるサン・ヴィセンテ岬でした。確かに地図でみればサン・ヴィセンテ岬(B)のほうがヨーロッパの中心から見て最果てという気がします。
ロカ岬(A)はむしろ宮本輝さんの「ここに地終わり海始まる」の舞台、もっともこちらは未読です。
幹線道路から外れ、バス同士では離合できないような道をしばらく進むとロカ岬です。
バスの中でガイドさんが「ユーラシア大陸最西端の到達証明書がほしい方は申し出てください。」と言われ、家内とほか数人はその手続きのために案内所に向かいます(手続きそのものは簡単で、証明書は後でガイドさんがバスに届けてくれました)。
その後、灯台と最西端の地のモニュメントの十字架があるだけの岬の先端に向かうと、なぜか一気にテンションが上がりました。
リスボンに戻って、この日の夕食はファド(ポルトガル民謡)とフォルクローレ・ダンスショーでした。
6日目;3月29日
実質的な最終日です。
午前中はリスボン観光、午後からは自由行動です。
向かったのはリスボン市街の西側にあるベレン地区【世界遺産】のベレンの塔、発見のモニュメント、ジェロニモス修道院です。


いませんでしたが、大きさに圧倒されます。






昼食を終えて、リスボン中心部のロシオ広場で解散。ここから一番楽しみにしていた自由行動です。
添乗員さんからツアーについているバス・市電・地下鉄などに乗れる1日乗車券をもらって出発します。
ちなみに、自由時間で動き回ったコースはこちら (赤点線が歩いたコース。緑が乗り物移動です)
まずはお土産です。
ポルトガルでは金や銀を髪の毛ほどの糸状にして、それを編み合わせて形を作るフィリグラーナという細工物が有名という情報を家内が仕入れてしまいまして。。。。
ホテルにも小さなお店がありそこでも見てはいたのですが、リスボン市内の老舗Ourivesaria da Moda(1906年創業)という店に行ってみることに。
ロシオ広場《地図①》から隣のフィゲイラ広場を経由して、リスボンの中心地であるバイシャ地区のプラダ通りを少し南下したところにあります。《地図②》
店に入ると地下に案内され(たぶん盗難防止)、若い女性店員が次から次に棚から出して見せてくれます。
やっぱり本物は違います。細工が繊細で、お値段も・・・・。
普段、装飾品にさほど興味を示さない家内なのですが、すっかり買い物モードに突入です。
つづいてサン・ジョルジェ城に行ってみようとフィゲイラ広場に戻り12番の市電に《地図③》。
小さくて可愛い電車です。スピードは有りませんが、細い坂道をグングン登っていきます。
しかし、旅行者にとっては非常に不親切です。車内に駅名を書いた路線図も無く、駅名のアナウンスも無し(旅行前にネットでも路線図を調べたが、結局良く判らなかった)。
行きたかったのは標高差が少なそうなお城の裏側あたりだったのですが、地図を見ながらこの当たりかと降りたところは、ずいぶん行き過ぎたリスボン大聖堂の前でした《地図④》。
仕方なくそこから急坂を城に向かって登りました。
サン・ジョルジェ城は木陰が気持ち良く、まずはアイスを買って一休み。
正確には城跡です。お城は無くて城壁だけが残っています。しかしここから見下ろすリスボンの眺望は素晴らしく。
ふらふら歩いていたら天守閣に当たる部分のさらに一段と高い城壁があって登れるようになっています。もちろん登ります。いや、気持ち良い。
お城を後に、本来降りるつもりだったサンタ・ルシア展望台に。次は街の西側のケーブルカー・ビッカ線に行くために再び12番の市電(ループ状の一方通行です)に乗車です。
しかし・・・・。またやってしまいました。バイシャ地区の入り口で降車し損ねたら、次の停車駅は元のフィゲイラ広場《地図⑦》です。
ままよと、途中でお城から見えたサンタ・ジュスタのエベーター《地図⑧》に立ち寄ったりしながら、南のコメルシオ広場《地図⑨》までバイシャ地区(街の中心地の商店街)の観光です。。
ここから15番の市電に乗ってビッカ線まで。しかし今度は一つ手前の停留所《地図⑩》で降りてしまいました(だってちゃんとした路線図がないんだもの・・・;涙)。
いい加減足も疲れたし、お腹もすいてきたのでリベイラ市場《地図⑪》で夕食を摂る事にしました。本当は先にケーブルカーでその後バイシャ地区に行って夕食のつもりでしたが、第二の選択肢として巨大フードコートがあるリベイラ市場で夕食もありだと思ってました。
食べたのはビールと一種のステーキサンドなのですが、これが美味しかった。もう一つ欲しいなと言いながら、ちょっと照れくさくて注文できずケーブルカーに
かわいらしいケーブルカーです。時刻表があるのか無いのか、満員になったら発車する感じです。
ケーブルカーが通り過ぎると、そこは普通の歩道(笑)。おおらかですね。
ここから再びバイシャ地区を目指し、高級ブティックやアートギャラリーなどが立ち並ぶシアード地区を歩きました。もっとも高級ブティックなどに興味のない夫婦なので、店に入ったりしませんが。
夕食が軽かったのでホテルでお腹が減りそうだと、途中のケーキ屋さんでケーキを買い、最終的にバイシャ地区を抜けて再び出発点のロシオ広場に。
これで自由行動も終わり、タクシー乗り場からホテルに帰りました。
7~8日目;3月30日~31日
未明5時前にホテルを出発。朝食はホテルで準備してもらったサンドイッチをリスボンの空港のベンチで食べます。
リスボンを7時過ぎに出発し、フランクフルト空港での2時間のトランジッ)を経て、関空には8日目(3/31)の朝7:40に予定通り到着しました。
関空のバッゲージクレームでそのまま流れ解散です。
最後にお世話になった添乗員さんに挨拶をしたら、添乗員さんから「手のかからない人達」との一言をいただきました。
言うことはちゃんと聞くし、集合時間に遅れることもなく、また一切注文を言わないのでね。
今回のツアーメンバーもベテランばかりで皆良い人でしたが、それでも裏では色々と注文やクレームがあったようです。
おまけ
車窓からの風景
1)田舎の風景。教会、白い壁、オレンジの屋根。バスの窓越しなので、ちょっと色が変ですが。
2)風力発電をたくさん見ました。足元に小さく写っているのは昔ながらの風車です。「子孫よ、ずいぶん大きくなったな~」
3)オレンジの木の街路樹。残念なことに食べられないらしい。
4)絵画調のアズレージョだけでなく、様々なタイル張りの建物が街中に存在します。
5)Tuktuk。東南アジアのものだと思っていたら、リスボン市内を走り回っていました。
6)街角のフルーツ店。なんとなくヨーロッパぽい。
楽しい旅行でしたが、やはり長距離の移動は疲れます。
次に行くとしたら東南アジアかな。