Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

日光・東京・鎌倉旅行

2017/11/21

11月11日から関東方面に旅行しました。
元々は家内の還暦祝い。関東在住の子供たちを広島に帰って来させるより、こちらから出向いた方が手間いらずだし、ついでに旅行するのも良いなと。

11月11日

早朝、車で岩国空港に。比較的近いし、駐車場が5日間無料と言いうのも魅力です。
少し遅れて離陸。さらに羽田が混んでいて三浦半島上空でグルグル30分待機。集合時間に1時間の余裕を持たせていて良かった。
東急浅草駅で娘(旦那は仕事の都合で今回不参加)と息子と合流し、駅弁を買って日光行き特急列車に乗車。ちなみに私のお弁当は「深川飯」。なかなか美味。今回は細かな予定を組まなかったので、電車の中で皆で相談。初日は華厳、二日目に日光の世界遺産地域を回ることにしました。

荷物を預けるために予約した駅前のホテル(日光ステーションホテルクラシック)に行ったら、少し早いのですがチェックインさせてくれました。荷物を置いて雰囲気のあるJR日光駅の前からバスに乗車。しかし観光シーズンの土曜日です。途中の神橋(しんきょう;東照宮の麓)までは大渋滞らしく、バスの運転手さんが「歩いて30分、バスで40分。歩ける人は歩いて。」と言ってます。とは言え、華厳までだとそうも行かず。
神橋を過ぎると渋滞も無くなり、いろは坂を登ります。すでに落葉。所々に生えているモミジが赤いくらいです。

エレベーターの下から見上げる華厳の滝

終点の中禅寺湖で下車。
寒い!湖を渡る強風の中、小雪がちらついています。11月初めに初雪を見るなんて。。。天気予報で寒いのは承知だったのですが、東京の暖かさに油断した息子は震えあがります。
吹きっさらしの中禅寺湖はちらりと見ただけで、すぐに華厳の滝に向かいます(歩いて5分くらい)

見下ろす華厳の滝は勇壮です。こんなに近くで見られるものとは思いませんでした。続いてエレベータで滝の元に。見上げる滝も見事ですし、周りの滲み出しを元にする小さな滝や柱状節理の崖も見ごたえがあります。「見れて良かった」「予想以上」というのがみんなの感想でした。

再びバスで戻ります。そろそろ夕暮れ。今度は神橋で降りて、土産物屋など覘きながら参道を歩いて戻りました。途中で寿司秀というお店を見かけて夕食。寿司屋さんというより郷土料理屋さん。湯波(湯葉)を中心にした料理で美味しく料金も観光地としてはリーズナブルでした。

ホテルに帰って、ホテル内の温泉(露天風呂)に入って就寝。

11月12日

東急日光駅前から見た朝焼けの女峰山

いつもの如く早朝に目が覚めて、明るくなりかけた頃一人でホテルの周りを散歩。朝焼けの女峰山が綺麗です。ホテルのすぐ裏手が日光杉街道の終点の様なので行ってみましたが、ちょっと雰囲気を知るといった程度でした。

ホテルでバイキング形式の朝食を摂り、チェックアウト。荷物はホテルに預けて、駅前に停まっていたタクシーで東照宮に向かいます。朝8時、流石に渋滞は有りません。運転手さんと話をすると、やはり今年は陽明門改修で観光客が増えたそうで、これが続けばいいですがねぇとの事。

さて東照宮。
運転手さんは「一日中陽が当たらないので寒いですよ」と言っていましたが、改修されたばかりの陽明門は朝日を浴びて眩しく金ぴかに光っています。観光客もさほど多くは無く、よく聞く順番待ちもなく三猿や眠り猫が見られます。もっとも余り感動はしなかったのですが。。。。予想したより小さいし、妙に新しいせいですかね。
やはり圧倒されるのは、とにかく一寸の余地も許さないといった意気込みで彩色・彫刻が施された建物そのものです。その一方で、周りは静寂を感じさせる杉の巨木が立ち並び、好い加減に苔で覆われた石灯籠や、隙間なく積み上げられた道横の石組みも見事です。
いや、圧倒されますね。さすが世界遺産。

朝日を浴びて眩く輝く陽明門
苔むす石灯籠と杉の巨木

続いて二荒山神社へ。
縁結び、子授け、安産、商売繁盛、、、至る所にスポットが作られ賽銭箱が置いてあります。何かや商魂逞しいというか、品下がるような気がします。もっとも娘は子授けを、息子は縁結びを熱心にお参りしてまして、親としては何やらホッとしたのですが。
ちなみに家内は「銭洗い」に熱心でした(笑)。

次に向かったのが家光の廟所・大猷院です。
東照宮と違い、黒地(漆)に金の装飾で重厚で落ち着いた雰囲気があります。私はこちらの方が好きかな。ちなみに拝殿には教科書で見た狩野探幽の唐獅子があります。

小柄ながら重厚な大猷院
大猷院の鐘楼とモミジ

ここで一旦バス道路まで下って昼食を摂り、今度は田母沢御用邸を目指します。渋滞のバス道路を避け一本隣の住宅街の道を歩いたのですが、紅葉が綺麗でした。

田母沢御用邸は大正天皇のご静養地として作られたもので、那須や葉山に比べても最大級の御用邸で、国内最大級の室内は引手や釘隠しなどは金ですが基本的にすっきりした白木造りです。壁もシンプルな壁紙だなと思ったら、実は和紙を何層にも貼りあげて作ったずいぶん凝った作りのようです。ところどころにある襖や板戸に描かれた絵もしっとりとして大人しい。これはこれで見ごたえがありました。

すっきりした佇まいの田母沢御用邸
田母沢御用邸の玄関脇のモミジが今回一番のモミジでした

そろそろ駅に戻らなきゃいけません。どうも渋滞して居るようなので、再び神橋まで歩いて戻ることに。
地図で見ると日光山輪王寺も帰り道に近いので寄ってみることにしました。しかし、本堂は工事中で全面シートに覆われてます。どうも中に入って工事の様子を見られそうで、それはそれで興味深いのですが、時間がないのでスルー。後で調べたら7階まで登る必要があったらしく正解でした。

神橋から先は渋滞も無いようなので、バス停で待つこと暫し。時間になっても現れません。娘が気づいてリアルタイムのバス運行状況を調べたら、どうも近くには来てない模様。予約した電車に遅れてならじと駅まで歩くことにしました。こうなると家内はパニック気味で先頭に立って早歩きです。途中でバラバラになって私はホテルに荷物を取りに、残り三人はそれぞれ目当てのお土産を買いに。駅で再集合。充分に間に合いました。
それにしても「あと十分」と言いながら速足の私たちを追い越していった二人組の女性。間に合ったのかな(笑)

夕食は本来のメインイベント、家内の還暦祝いです。
浅草駅近くのロシア料理店・マノス。東京に出ると広島には無い各国料理の店をチョイスするのが我が家の定番です。今回は息子と娘が色々探してくれ、この店になりました。
ここで半休をとってくれた娘婿とも合流。5人での食事会になりました。ロシア料理、こってりしているのかと思ったら意外にサッパリして食べやすい。満足。
ケセラン(海老のポテト巻きフライ)今度作って見ようかな。

ここで子供たちとはお別れ。私たちは増上寺近くの芝大門ホテルに連泊です。

11月13日

このホテル一階に中華レストランがあって、朝食が中華のバイキングです。家内は朝粥に嵌ってしまい、次に来るときもここにしようと言っています。元々ホテルは寝るための場所と割り切ってる二人、確かにバスは小っちゃいけど、交通の便利が良くて朝食付きで5000円を切るというのは魅力です。

朝食前に徳川家の菩提寺・増上寺に散歩。本堂はコンクリート造りですが東京タワーをバックに堂々と建っていて境内も清々しく。すぐ裏にもみじ谷という公園があるので足を延ばしてみました。残念ながらまだ緑。でもモミジの木が多く、紅葉時期はなかなか良さそうです。ついでに東京タワーの足元まで行って写真撮影。

増上寺本堂と東京タワー
神宮外苑のイチョウ並木

今日は東京巡り。家内が思いつきで見たい場所を挙げ、それをもとに私が回り方を考えました。
朝一番は開門時間の無い神宮外苑のイチョウ並木。前々から行ってみたかったのです。

まだ少し早く、色づき始めになるのでしょうが、それでもなかなか綺麗です。憧れは足元が真黄色に染まった写真。落ち葉はそんなに多くないのですが、踏まれて粉々になった葉でも黄色く染まるのですね。もう一週間もすれば最盛期でしょうが、逆に人も多くて大変な気もします。

赤坂迎賓館の噴水の彫像

イチョウ並木を抜けたら、そのまま赤坂迎賓館まで歩きます。思ったより距離がありました。
着いたのは開門30分前でしたが、ぼちぼち人が集まっています。警備の人が「開門前に整列するので、そのあたりで待っていてください」というので、正門前の公園で一休み。平日なら事前予約無でも問題なし。手荷物検査と金属探知機を抜けて入場。

建物内は撮影禁止です。いくつか見たヨーロッパの宮殿を思い出します。ちょっと規模感は小さいですが、十その分繊細な気がします。
外のお庭を散策。噴水の彫像が迫力あります。

渋谷に移動し、そこで昼食。安易にカレーライス。
ここからなぜか縄文土器が好きな家内の希望で國學院大學博物館へ。やっぱりスマホは便利ですね。地図を確認しながら行けるので大きく迷う事はありません。
大学構内かと思ったら博物館は道向かいにありました。いや、凄い。分野は限定されますがその中なら国立博物館よりも充実して居るような気がします。直前の「マツコの部屋」で大学博物館特集をやっていて、國學院大學は第3位に挙げられていたのですが充分に頷けます。家内はその番組で紹介があった縄目と縄文文様の関係展示を見て感心していました。

近くに日本画の山種美術館があるので足を延ばしましたが月曜休館。そのまますぐ前のバス停で恵比寿に移動。足も相当疲れたので喫茶店で40分ほどゆっくり足を延ばします。

恵比寿からお台場に移動。お目当てはマダムタッソー蝋人形館です。
行列があるようなら先に他を回って最終入場時間ぎりぎりに入ろうと思っていたのですが、すでにブームは過ぎたのかほとんど人はおらず、そのまま入場しました。

入場口から展示場に移動するエレベータの中でブルース・ウィリスがお出迎え。これで一気に家内のテンションが上がりました。置いてある衣装・被り物を次々に身に付けては2ショット撮影です。ここは傷つけ無ければ人形に触れても良いのです。他にお客さんが居ないので貸し切り状態。自由自在です。あまりの家内のハイテンションに乗せられて、ついつい私まで元AKBの敦っちゃんとの2ショット(実は他にも色々撮りましたが・・)。家内に言わすと「あんな嬉しそうな顔、何十年ぶりだわ」別にファンじゃないのですがね。半分テレです。
後ろから来た女性グループはもっと大胆。人形に抱き付いて写真を撮っています。いや、次に行く機会があれば、もっと大胆に絡みたいですね(笑)
触っても良いのでどうしても色落ちなどするのでしょうね。係りの女性が人形を見て回り、化粧品で色直しをしていました。
全体に日本人の方が外人の人形より出来が悪い気がしました。作った人が日本人に慣れていないのかな。

家内のお気に入り。生の写真で見るとどっちが本物やら(笑)
家内のハイテンションにつられてしまい・・・

外は暗くなり始めました。突然、家内が大観覧車に乗りたいと言い出して、やや高所恐怖症傾向のある私もお付き合い。東京の夜景を堪能しました。

ここで本日終了。
ユリカモメで竹芝まで戻り、世界貿易センタービル地下で夕食を摂ってホテルに帰着。

11月14日

最終日は鎌倉です。
邪魔になる荷物はホテルから宅急便で自宅に配送。身軽になって山手線で品川、横須賀線に乗り換えて北鎌倉まで。通勤ラッシュかと思いきや、意外に空いてました。

私は鎌倉は初めて。2度目の家内が案内するというのが今回の予定だったのです。
コースも前回家内がたどった北鎌倉から鎌倉への徒歩で移動です。でも「あれ、出たらすぐに次のお寺があったのに」「ここは来た事ないわ」などと言いだすので、結局は私が地図を見ながら歩き回ることに。。。

廻ったのは円覚寺→明月院→東慶寺→建長寺→円応寺→鶴岡八幡宮。行き当たりばったりの感じでしたが、結果的にはモデルコースに近い形で廻ったことになりました。

巨大だがしっとりとした宗教感のある円覚寺、明月院の丸窓、東慶寺(後で調べたら、ここが有名な駆け込み寺なんですね)の侘びた雰囲気と見事な木造聖観音立像、壮大な建長寺とミイラの如き釈迦苦行像。色々と印象深いものが有りました。

特に印象深かったのが建長寺近くの円応寺。多くの観光客が素通りする小さなお寺ですが、家内は前回も印象深かったようで「建長寺を出たら閻魔が居る」とここは明確に覚えていました。お堂の中央に置かれた閻魔像(重文)やそれを取り囲む十王像(江戸時代もののらしい)を身近に見ることができます。こんなことを言ったら怒られそうですが、表情がアニメのキャラのようで何か親しみを感じてしまいます(撮影不可)。

円覚寺;鎌倉のお寺はこういう柿葺の建物が多い
円覚寺の石仏。門の屋根のカーブも美しい。
明月院のとても印象的な丸窓
明月院にて;苔とモミジの葉はいつも絵になります
東慶寺の石仏(聖観音立像は撮影不可)
壮大な建長寺
建長寺の釈迦苦行像
一寸間抜けな鶴岡八幡宮の狛犬
鎌倉五山の第三位・寿福寺

鶴岡八幡宮にお参りして、鎌倉駅に。参道の途中でコーヒー休憩。少し時間的に余裕があったので、引き返して鎌倉五山の第三位・寿福寺に廻ってみました。ええ、これが五山?という感じの小ぢんまりしたお寺で中にも入れないのですが、門から本堂に続く景色に何とも言えぬ雰囲気がありました。

それにしても、鎌倉は結構人が多いですね。
困るのは修学旅行らしい男子中学生。班に分かれて4-5人で行動しているのですが、まあお寺などに興味は無い年代ですから煩いこと。それがあちこちに出没しますから、やり過ごすこともできず。
また見学よりも仲間内のおしゃべりに夢中な女性集団も多く困りもの。建長寺の庭が見られる廊下の席上では「銀行口座が・・・・」なんて俗なことを声高に話していて、せっかくの禅寺庭園の雰囲気がぶち壊しです。

どこのお寺にも沢山のモミジがあったのですが、ほとんどの木がまだ青々としていてました。あと2週間もすれば随分雰囲気も変わっていたでしょうね。ちょっと残念でした。
これで全行程終了。あとは羽田から帰広です。

ところが・・・・。
ここで私が大きなチョンボをしていることに気づきました。車のキーを朝ホテルから送り返した鞄の中に入れたままでした。
結局、岩国空港の目の前に停めた車を横目に、バスとJRを乗り継いで帰宅しました。
もちろん翌日に、再びJRとバスを乗り継いで空港まで行き、車を回収。まあ、120時間無料ですから駐車料金はかかりませんでしたが。。。

子供たちの元気な姿も見ることができましたし、色々新しい経験もできた良い旅行でした。

番外編

最後にこの旅行の面白写真を。

華厳の滝のお土産物屋にあった「もみじ饅頭」
本家宮島近くの住民としては許せません(笑)
お地蔵さんのコーン。色合いも落ち着いて。
こんなのがあると色々役に立ちそうです
建長寺の東司(とうす;便所)
「トイレの神さま」ならぬ「トイレの仏さま」