Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

姫路の旅

2019/04/04~05

4/4~5 一泊で姫路に行きました。
目的はもちろん姫路城の桜です。

一日目;書寫山圓教寺~太陽公園~姫路城(夜桜)

例によって早朝に出発。姫路到着後コインロッカーに荷物を預け、路線バスとロープウエイで書写山の山上駅まで一気に移動します。まだ9時過ぎですから人もまばら。

書寫山圓教寺は映画「ラストサムライ」やNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」などの沢山の映像作品のロケ地として使われている「西の比叡山」です。予測はしていたもののロープウエイの山上駅からも結構な上り坂が続きます。
最初に現れるのが京都の清水寺と同じ造りの摩尼殿。立派です。

下から見上げる立派な摩尼殿
清水寺と同じ造りです

しかし、やはりハイライトはコの字型に配置された大講堂、食堂(じきどう)、常行堂の3つの建物です。
凛とした雰囲気に思わず足が止まり、小さく声が上がります。なるほど、映画監督たちが使いたくなるわけです。
ちなみに食堂は修行僧の寝食のための建物で、常行堂は大講堂の釈迦三尊に舞楽を奉納するための舞台になっています。

右が大講堂、左が食堂
大講堂に向かって建つ常行堂
食堂の2階は展示室です
奥の院の開山堂の軒下に有る左甚五郎作?の力士像
色んな鬼瓦が有りました

境内にはその他にも奥之院や、小さなお堂が沢山あってクルリと回りまわってみます。何と言っても山の空気が清々しく、ときおり啼くホトトギスの声も心地よく。

摩尼殿の下にあるお茶屋さんでちょっと早めの昼食。山菜そばに姫路おでん。おでんが熱々でなくてちょっと残念。
時間を見計らって下山。何せ、次の目的地に行くバスは1時間に1本なのです。

ロープウエイの麓駅から少し歩いてバス停に。7~8分遅れで姫路が誇るB級テーマパーク(笑)である太陽公園へ向かうバスが来ました。
乗ること暫し、太陽公園のシンボルのノイシュバンシュタイン城が見えてきましたが、バス停は入り口から歩いて10分程の所にあります。トコトコ歩いて、まずはバス停から近い石のゾーンに入ります。面白いですね~、突っ込み所満載!

まずはパリの凱旋門。本物の1/2サイズくらいでしょうか。それでも十分大きいのですが、本物が少し茶を帯びたたぶん石灰岩)のに対し、こちらは墓石に使われる灰色の御影石。なんだか冷たく感じます。レリーフも一生懸命頑張ってる感は有るのですが、本物に比べたら奇妙に間抜けです。

入り口に立つ凱旋門。青みを帯びた御影石が妙に寒々しく
中央の人物がどこかナヨナヨした感じの左の太陽公園、右が本物です

通路の両側にはモアイ像を初め様々な国の古代石造彫刻が並んでいます。それぞれなかなか良い出来だと思うのですが、何故か突然小さな自由の女神やら大量の小便小僧があったりして、どこか統一性や工夫が無く「出来たのを並べてみた」と言った感じです。

腹の出方が同じです
通路の両側に並ぶ石像
どれも中々良い感じなのですが
何故か大量の朝鮮石灯籠

広い園内には他にも世界のいろいろな建築物が点在しています。小さな天安門、万里の長城、石貨神殿、鶏足寺・・・。でもこうした建物群もなんだか統一性が無く「思いついて表側だけ作ってみました。裏は見ないでね。」と言った感じです。中でも家内に最も受けたのがピラミッド(小さい)の中で何故か微笑みを浮かべ、ちっとも似ていないツタンカーメンの黄金のマスクでした。

似せようとすら考えてない?
小さなピラミッドと不思議なスフィンクス
脈絡もなく登場する突然大魔神!

ちゃんとしたプロデューサーが居ないのかな。まあ、そこがB級たるゆえんでしょうが。
そんな中、素晴らしかったのは兵馬俑。これは本当に見ごたえがありました。

大迫力で見事な兵馬俑の再現く
こちらは発掘途中の状態まで再現されています

続いて城のエリアです。
何故こんなものを作ろうと考えたのか、如何にもコンクリートで出来たのノイシュバンシュタイン城。作ったけど中で何を展示するのか考えて無くて。こちらもとりあえず安上がりなリアクションアートでも並べて置こうかという雰囲気でした。
ちなみにこの太陽公園は福祉施設に併設されたテーマパークです。園内を知的障碍者が整備してたり、係りの人に引率されて散歩してたりします。

如何にもコンクリートく
ちょっと安っぽいリアクションアート
まあ、楽しみましたけど・・・

ここで2万歩越え、バスで姫路駅に戻り、駅裏のホテルにチェックインしました。
一休みして夕食、駅の居酒屋風の店で姫路ご当地セット(普通のおでんをしょうが醤油で食べる姫路おでん、親鳥をポン酢で食べるひねぽん、その他アナゴ料理)。余りに満腹になったのでそのまま歩いて姫路城の夜桜見物に向かいます。
この日は普段は入れない西の丸広場が夜間の無料開放の日です。夜桜を堪能できました。

如何にも・・・という夜桜写真ですく
ライトアップされた西の丸広場の桜
プロジェクションマッピング
ライトアップされたお城はどこかおもちゃっぽい

二日目;姫路城~好古園~兵庫県立歴史博物館

ホテルの無料朝食後、今度はバスで姫路城に向かいます。昨夜はお腹一杯だったし、駅から良く見えるので歩いたけど、意外に姫路城は遠いのです。
桜は6分咲と言ったところ、花見客のための30分前倒しの開城8:30直前に到着。それでもそこそこの人出です。そのままお城に突入。
今日は時間的に余裕があるので、皆さんに追い抜かれながらじっくりと見て回ります。
外人さんが多いですね。欧米人も多いですが、見た目には判らないアジア系の人さんも居ますから、半分くらいは外人さんではないでしょうか。 沢山の太った欧米のお年寄りが、狭くて急な階段を降りるのに苦労しているうちに、天守閣の頂上階は人で一杯に。これだけの人数が登って大丈夫かい?と、ほんの少しですが恐怖を覚えるほどです。私たちが天守閣を抜けたころには入城制限がかかり始め、1時間待ちなんてアナウンスが流れてました。

それにしても雄大ですよね。なんだか「異次元」という気がします。
しかも今だから異次元なわけでは無く、出来た当時から異次元だったんでしょうね。

如何にも・・・という昼間の桜の写真です
雄大な姫路城。桜の写真ばかり見た後ではこのカットも新鮮です

続いてお隣の好古園に。
途中でお堀を遊覧する「姫路城和船」の乗り場に寄ると、まだ空きが有ります。昼食と好古園見物が終わる頃の14:30の便を予約。

好古園は・・。
最初の日本庭園は良いのですが、あとはどうかな。私たちはそれなりに楽しめましたが、どちらかと言えばチマチマと区切って小規模なお庭がいくつもある感じで、外人さんには受けにくそうです。
最後に有った「竹の庭」の東屋で笹音で風を聞きながら暫し休憩。

姫路城和船は良かった。
伝馬船と高瀬舟の2艘が有って、今作っている弁才船に搭載されていた伝馬船に乗りたかったのですが、残念なことに高瀬舟の方に当たってしまいました。しかし、お堀から見上げる風景はなかなかでしたし、船頭さんの話も面白く。

真ん中の写真は絶景ポイントです。沢山のカメラ小僧たちが私たちの後ろから、船、赤い橋、桜、お城というカットを撮ろうと狙っていました。
左の写真が乗りたかった伝馬船。もっとも私たちが乗った高瀬舟の方が平底の川船なので、揺れが少なく乗り心地は良いです。

堀から見上げる懸崖の桜と青空
船頭さん曰く「絶景ポイント」
乗れなかった伝馬船です

下船後、お城を挟んで対角線上にある兵庫県立博物館に。
弁才船模型を目的に行ったのですが、少々肩透かし。3m程の大きな模型が3艘あったのですが、どれも同じサイズ・形式です。何でほぼ同じのを3艘も作ったのか?
建物は立派なのですが他に特に目立つ展示物も無く、ここにも外人さんが来てましたがさほど面白くは無いでしょうね。

これで姫路旅行は終了。
満開にはほんの少し早めでしたが、充分に満喫した旅でした。そして、家にたどり着いたら、この日は2万歩。アップダウンの多い道を二日で合計5万歩、二人で良く歩いた旅でした。