Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

高齢者交通事故

2019/05/14

園児二人が死亡するという痛ましい事故がありました。おそらく事故を起こした女性もごく普通の人なのでしょう。ちょっとした気の緩みや不注意が重大事故を招く。落ち付ついてしっかりと運転せねばと改めて思います。

元々無理があるのです。
軽自動車でさえ60馬力。1馬力は4人力相当なので240人力です。ちょっと大きな車なら250馬力=1000人力です。荒唐無稽の表現として使われる千人力ですよ。自分の力を千倍に増幅して使っている。おそらく想像の域を超えてえてる状態です。
それをごく普通の人が、結構漫然と扱っている。中には明らかにスマホを見ながらという人さえ見かけます。

池袋では高齢者の事故もありました。運転手は87才。
こうした事故のたびに高齢者は免許を返納すべきという声が上がります。もちろん加齢によって運動能力や瞬間的な判断力は落ちて行きます。しかし、そうした能力の低下は個人差が大きく、また車無しでは生活できないといった居住環境も有ります。ですから返納は考えるべきですが、一概に決めつけられません。
さらに言えば、死亡事故率を見れば10代の方が高いのです。
もし返納を叫ぶのなら、同時に免許の取得可能年齢の引き上げも考えなければ片手落ちです。

日本の年齢層別死亡事故件数(H29)

ここまで書いて、ふとアメリカはどうなのだろうと思いました。
私がよく出張していたデトロイトは横断歩道も無く、目の前にあるスーパーに行くのさえ車が必要でした。ですからアメリカ映画で見るようなとんでもない年寄りが運転しているのも見かけました。
そうしたらこんなグラフが出てきました。最初は日本と同じ傾向だな~と思ったのです。しかし日本のグラフより細かな分析がされており、高齢者が起因の死亡事故は多いのですが、死亡したのは本人か同乗者(□や■)。他者を死亡させる事故(○や●)は他の年齢層と比べたら低いのです。単純に言えば高齢者は自損事故が多く、高齢者故命を落としやすい。
○;Non-Occupants(非乗員→歩行者)の死亡事故についていえば75歳以上のドライバーは若い人の半分以下であり、あくまで統計上ですが、今回の池袋の事故など稀な例だということになるのです。
同じような日本の分析データは見つかりませんでしたが、多分そんなに傾向が違わないのではないかと思います。

米国の年齢層別死亡事故件数

とは言え。。。
私は現在62歳。運転は好きですが、心がけているのは公共交通機関で行けるところは車を使わない事。運転しなければ事故を起こすことは無いのですから。そして運転するときは十分な車間距離を取り、安全速度を保つ。ですから他の車に抜かれる事はあっても、抜くことは無い運転をしています。
今の車はもう10年乗っており、そろそろ買い替えの時期です。「70歳を過ぎたら免許返納を考えよう」と思っているので、次の車が最後の車になる可能性が高い。
まだ運転能力の低下は感じてませんが、将来は必ず落ちます。ですから次に買う車は走行性能は低くても良いので、周りに対しての安全装備の充実した車を選ぼうと考えています。
何より怖いのは他人を巻き込む事故です。関わる全ての人を不幸にするのですから。