Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

季節外れの茸狩り~鼻茸手術入院記

2019/05/20~26

入院前

昨年後半から鼻づまりが酷く。
これまでもかかりつけの循環器科の先生に花粉症の薬・アレグラを1日2錠で処方してもらっていました。でも、秋くらいまでは1日1錠で済んでいたのに、今は2錠でも鼻詰まりが取れない。寝ているときも口呼吸になって、口の中がカラカラ。どうにも辛いので、専門の耳鼻科に行ってみました。
てきぱきした感じの先生で、鼻の中を目視するとすぐにファイバースコープ(FS)を持ち出してきまして。。。ううう、結構痛い。

とのこと。その日は飲み薬やら点鼻剤やらもらってきました。

しかし。。。。
帰って調べてみるとこの手術は結構大変そう。もちろん内視鏡手術ですから中には日帰りという病院もあり、手術そのものは大したことは無いのです。問題はその後。体験談を読むと手術後に・・

もっとも、結局は『手術して良かった』と言ってる人が多いし、手術と言われたら受けるつもりなのですが、何とか避けたい。。。

しかし、願いもむなしく。。。
やはり薬では大きな改善は見られず、入院・手術できる病院に移り「キノコ狩り」と相成りました。
担当するのはC先生という気風の良い若い女の先生です。曰く「鼻茸をはじめとする鼻の中の大掃除」。しかも同時に鼻中隔弯曲症(鼻の隔壁が曲がり片方の穴が狭くなる。但し日本人の8割はこの症状を持つ)も直すということで「鼻の中の軟骨をノミで・・・」なんて言われました。ヤレヤレ。
ま、全身麻酔ですからね、何をされても判りませんが。。。

入院1日目

10時前に耳鼻科窓口で受け付け。その後、麻酔科窓口へ行くように指示され、暫く待たされたのち、明日の麻酔の説明を受けました。ただこの麻酔科の先生、麻酔の話よりやたらと太り過ぎと喫煙について突っ込まれる。成人病コンファレンスか~。

お昼前に病室に行き看護婦さんから簡単なガイダンス。昼食以降は当然ながら特にやること無し。毎回入院と言うとこんな感じ。これなら、今日は通院にして、明日朝入院すればよさそうなものなのですが。
夕食を食べて暫くして、残り半分で持ってきた重松清の『たんぽぽ団地のひみつ』を読了。感想を入れた後、大崎梢の『配達あかずきん』に着手。

入院2日目(手術日)

朝食・昼食とも無し(但しAM10時までは水分はしっかりとれとのこと)。ますますやることが無く『配達あかずきん』を読了。
看護婦さんが持ってきたエコノミー症候群防止用のソックスを履く。最近はこんなものをするんですね。ちょっときついが履いて仕舞えば意外に邪魔にはならない。続いて手術着に着替えて、13:00に予定通り手術室へ。
看護婦さんに連れられて歩いて行きます。なんか元気よく手術室に行進するのも変な気がします。手術室前で別の看護師さんに引き渡され、そこからも歩いて手術台に。
手術台に寝転がったら手術スタッフ(医者と看護師さん)が7~8人次から次に現れて、「XXXを担当するXXです。」と一言声をかけては点滴やら血圧計やら脳波計やらつけていく。なんかTVドラマみたい。ここで麻酔科を名乗る謎の人物登場、看護師なのか医者なのか、男性だか女性だか。。。ともかくも、その人の指示で点滴に麻酔剤を入れられる。前の時より落ちるのは時間がかかったかな。それでも20秒ほどで意識不明。

次に気づいたのは手術室の中か病室なのか、おそらく16:00頃。C先生と家内の声が聞こえる。家内は「洗濯物が・・・」と帰りたそうだが、医者から「8時頃まで居てください」と言われてる。ただ、目覚め切ってはおらず意識は朦朧。場所も時間の認識も曖昧。
C先生の「お水飲みましょう」の声で酸素マスクを外し口の中に溜まった唾をティッシュに吐き出す。大量の驚くほど真っ赤な粘った唾です。一旦うがいをしてから水を飲む。背中を起こしてマスクも外し、しばらく安静に。数分おきに真っ赤に染まった唾を吐き出し、水を少し飲むの繰り返し。
そのうち少しづつ頭がしっかりしてきます。男性看護師さんについてもらってトイレに行くが途中で「ああ、大丈夫そうですね」と帰りは一人。
19:00過ぎに夕食。おかゆにふろふき大根ともずく。流石の私も固形物を食べる元気はなく。でもおかゆが余りに塩味が無いので、大根の味噌やもずくで味つけて茶碗で7分目ほど。
20:00、家内帰る。相変わらず真っ赤な唾が出続ける。
23:00ごろ、寝姿勢だから血が止まりにくいのかと、ベットの上に座ってしばし、ようやく血が止まり始める。
トイレに行って、口をゆすぎ、一口飲んで、濡れマスクをして一眠り。これで1時間ほど寝ることができます。目が覚めるとまたトイレから繰り返し。朝までずっとそんな感じでした。
03:00に家内が買っておいてくれた塩むすびをゆっくりと食べる。ウマイ。

入院3日目

朝食は普通食。6枚切りのパン2枚。私のいつも朝食より多いし(笑)。レタスを切っただけのサラダが良く冷えていて妙に美味い。
朝食後1時間爆睡。病棟でC先生の診察。昨夜23時ごろ血が止まった旨を伝えると「(出血を早く止めるために)もう一枚ガーゼを入れたほうがよかったかな、でも入れると今日がしんどいんですよね」とのこと。
37度くらいの微熱が続く。やることはないのだが、やる気も起こらぬ。朝食の薬が効いて少し痛みが引いたのでKINDLEなど読んでみるが、やっぱり集中できない感じ。

昼食も完食。ここで点滴が外れ動きやすくなった。
14:30ごろ家内が来て1時間ほど四方山話。コーヒーが美味い。
DLしてた無料のKINDLEはどうも興が乗らず、読みやすいものと思い森沢さんをDL。さすがに面白く集中できる。
夕刻、先生が寄って「明日の午前中ガーゼを取ります」とのこと。

夕食は軽め。しかし食事直後からやたらと眠く、カープの試合を見ながら半睡状態。どうも食後の薬に私をもうろうとさせるような薬が入っているようだ。
痛み止めは入っているのだが効果は4~5時間。夜中になると薬が切れ、手術跡および突っ込んだガーゼによる痛みと頭痛。1時間寝てはトイレに行って、洗面所で喉に流れた血を吐き出して、寝るを繰り返す。

入院4日目

朝食が、というか朝食後の薬が待ち遠しい。
薬を飲むとやはり1時間ほどは朦朧とする。11時ごろ先生から呼び出しがあり、2階の外来でガーゼを抜いて貰います。

「服が汚れないように顎の前で儂盆を持って」と言うや、鼻の中にピンセットを差し込みガーゼを引き抜き始めます。思わず脳盆を落としそうになる程痛い。続いてヌルーッとガーゼが抜ける何とも気持ち悪い感触。涙が出る。
患者自身に脳盆を持たすのは先生を攻撃させないようにするためだな、きっと(笑)。

しかしガーゼを抜いただけで随分楽になります。抜いた時の痛みも徐々に納まってくる。
ただしまだ出血したりするため、鼻孔には綿球をつっこんだままだし、たとえ綿球を取っても鼻の奥が詰まっていて、口呼吸は継続中。試しに軽く鼻を噛むとドバッと溜まってた血糊ようなものが出て驚く。もう少し無理はしないほうがよさそう。

昼食はソーメン、これも多量。氷が2~3かけら入っていてなかなか美味い。
2時過ぎ、奥さんが来る。持ってきてくれたおやつはヨモギ餅。洋菓子のほうがいいなあ。病室は二人部屋なので食堂に行って話すのだが、どうも疲れが出る感じなのはなぜだろう。
出血もほぼ治まったのでシャワーを浴びる。部屋に帰るとシーツも交換してくれてた。まあところどころ血のシミがついてたものね。

夕食は肉じゃがなど。美味いんですけどね、なんでここまで健康志向?これじゃ肉じゃがじゃなくて肉人参だよ。
しかしずいぶん楽になった。痛みもほとんど無し。ただ鼻の綿球がうるさいくらい。右の鼻が少し通り始めた。左は全くダメ。鼻うがいでもしたら一気に抜けそうだが。。。
相変わらず濡れマスクをし、これまでの1時間ピッチの睡眠が2時間ピッチになったレベルです。

入院5日目

朝、先生の診断。右が通りかけ、左は詰まってると言ったら、じゃあ吸引しましょうと先の曲がった金属パイプ状のものを鼻に突っ込むと、キュイーン。左は頭の上部にまで響きます。これでしばらく鼻は通ります。
血さえ出なければ、綿球はしなくて良いとのことで解放されます。しかし、ふとした瞬間に少量の血混じりの鼻汁が落ちて服に付いたりするので、マスクだけはつけておくことにします。

午後から家内あらわる。
LINEで連絡しておいた追加の濡れマスクなどの必要品を持ってきてくれます。ついでに「ザッハトルテ(ホール)」と書いておいたのにこちらは無し。でも懸命のアピールの甲斐あって、ベリーのペストリーを買ってきてくれました。例によって30分ほどで帰る。一人暮らしもなかなか忙しいらしい。。

夕方『水曜日の手紙』読了。
感想を例によってiPadからAndroidスマホでテザリングしてbooklogにアップ。さらにブログに転送。
続いて山本幸久の『芸者でGO』をダウンロード。
その後、先生が病室に現れ、明日も吸引しましょう、退院は予定通り明後日にとのこと。明日は土曜日なのにご苦労様です。 痛みはほぼなくなった。ただしロキソニンを飲んでるので、その効果かも。鼻は右が少し抵抗はあるが通っており、左はつまり気味。
夜、やることもなくカープ戦に見入る。10連勝、強いな。早め(21:300)に就寝。

入院6日目

00:00、02:00、04:00と目覚めたものの、トータルでは十分寝た感じ。
10:00前に検診。再び吸引。
チューブを突っ込むと右はジュル、ジュリュジュリュジュリュ。ところが左はジュ、、、、、、ジュリュ。硬い膿があって吸い込めないのか、量が多くて時間がかかるのか、途中で一旦と切れる感じ。吸引後しばらくは鼻が通り、冷たい空気が鼻腔上部に入ってくるのがわかる。かなり新鮮な感覚。でもちょっと刺激があり、ひょっとしたら頭痛の原因になるかも。
その後、シャワーをあびて頭もすっきりしました。

午後から特になく本を読んだり、夜はTVで野球を見たり。
『芸者でGO』も読了し、感想をアップ。

入院7日目~退院日

う~~ん、やることが無い退院日。
9:00頃家内が来て、私から看護師さんに声をかけたのだけど、なかなか退院の手続きが進まず。
ひたすら待って、10;30ごろに請求書を貰い、日曜日なので守衛所で支払を完了。退院。

結局、昨日午後から診察も検査も無く、それだったら昨日の退院でも良かったのじゃない?と、これもいつもの感想です。

退院後の経過

【2日目】

【手術後1か月】
検査結果、やはり再発しやすい好酸球タイプでした。再発防止のために朝夕の鼻うがいと朝の点鼻薬を続けています。
最初の頃は色々(カサフタやら血の塊など)出てたのですが、今ではほとんど何も出ないのでつまらないのですが。
もともと鼻茸による嗅覚障害が有って、手術の後で先生から「一番上の方のポリープが取れなかったので匂いの方はダメかも」と言われていました。それが先日、お昼にスパゲッティを作っててニンニクの匂いがプンとして「お、少し治ったか」と思ったのです。でも、どうもニンニク臭は別格の様で、私の様な呼吸性嗅覚障害でもニンニクだけは感じるようです。
やっぱり匂いは戻って来ないのかな~。ちょっと残念。

【手術後2か月】
手術した病院での最後の診察。これ以降は街の耳鼻科医院に通うことになります。
予防のための鼻うがい・点鼻薬は続けているものの、もう完全に復帰しました。鼻の奥に粘り気のある鼻汁が付きやすく、そこは気にはなるのですが、鼻はすっきりと通って気持ち良い。臭覚はやっぱりダメみたいですけど。。。
この頃になると手術の辛さも薄らいできますしね、手術して良かったと考えています。