Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

山陰旅行

2024/05/08-12

5月8日

シジミ丼(「季節の風・蔵」HPより) 

広島駅北口から高速バスに乗って12時前に松江駅に到着。
お昼を頂くために、調べて置いた「季節の風・蔵」というお店に市内バスで向かいます。ランチとしてはちょっと入り辛い酒場風の店構えですが、入ってみると中は喫茶店でした。頂くのは「シジミ丼」。松江と言えばシジミのイメージがあるのですが、意外に名物料理としては少なく、ネットに引っかった数少ない店がこちらでした。

出て来たお盆を見ると、シジミ丼、シジミの味噌汁、シジミの佃煮とシジミつくし。
シジミ丼は松江の名物料理というより多分この店オリジナル。見た目は炊き込みご飯ですが、それにしては少し柔らかくリゾットよりも硬い。多分、普通に炊いた白いご飯を濃いシジミのだし汁でサッと煮たのだと思います。シジミの味が沁み込んだご飯に、胡麻に風味が効いて非常に美味しい。みそ汁も佃煮も絶品です。

そのまま歩いてホテルに。荷物を預けてから松江城に向かいます。
いやぁ、立派。石垣も高いし天守閣も思った以上に大きい。現存12天守の一つで国宝。
内部は壁が無いせいか広々しています。柱が面白い。細い柱を鎹(かすがい)で繋ぎ、鉄の輪で縛って一本の大きな柱にしています。もう太い木が入手できなかったのでしょうね。ちなみ姫路城の様に地階から最上階までの通し柱ではなく、二階ごとに交互に建てられた柱です。そのせいですかね、なんだか柱の数が多い気がします。

1:高くて立派な石垣。2:現存天守の中で姫路城・松本城に次いで3番目の高さ。
3:細い柱をまとめて大きな柱にしています。4:雨中の堀川遊覧。雨に濡れた緑が綺麗 

城を裏に抜けた頃から雨。小泉八雲記念館を見て武家屋敷に。如何にもそれらしいスッキリした立派な建物ですが、客間が一等地を取って広く、家族の部屋は狭くて暗い。今の常識からすれば変な間取りですね。
喉が渇いたので、目指した松江歴史館の喫茶店はGW明けで休館日。結局、松江城内の入り口近くになるお茶屋さんで一服。もちろん松江ですからコーヒーではなく、お抹茶にお饅頭です。

ホテルの部屋から見た宍道湖。中央が嫁ヶ島

雨が強くなりましたが、堀川遊覧船に乗ることにしました。いくつかの橋を抜ける時は屋根が下がってくるので屈みこまなきゃいけませんが屋根付きなので濡れませんし、雨に濡れた緑もきれいで良かったですよ。船頭さんの口調も独特で面白い。晴れていれば、それはそれで良いのでしょうが。。。

土砂降りの中、ホテルまで歩いて帰ります。今夜の宿は宍道湖ビューの部屋ですが、嫁ヶ島も霞んで良く見えません。松江泊の楽しみの一つが、宍道湖の夕日見物でしたが望むべくもなく。
夕食時間には少し雨が上がったので、近くの繁華街をうろうろ。入った居酒屋で色々地の物(あご=トビウオのちくわ、あかてん=パン粉を付けて揚げた赤い練り物など)を食べながら熱燗を二人で一合。締めに食べた仁田米のおむすびが絶妙においしかった。


5月9日

バスで松江駅まで出てコインロッカーに荷物を預け、再び別のバスで八重垣神社に行きます。
空き時間を埋める形でセットした八岐大蛇伝説にゆかりの小ぢんまりとした神社です。早い時間に着いたこともあり、神社の人は綺麗に境内を掃き清めています。神社全体がどこか凛とした雰囲気で、原生林の中の奥の院にある鏡の池が何やら神秘的です。他に参拝客などいない早朝で、霧雨の中というのも良かったのでしょう。

1:神社正面から 2:本殿。掃き清められた境内が清々しい。
3:鏡の池。占い用紙に硬貨を載せて沈む速さで遠近を占う事で有名。
4,5:ちょっと変わった顔の狛犬。

松江駅に戻って1時間の待ち(何せバス便も山陰本線も1~2時間に一本という時刻表なので)。ここで家内は近所の人に配るお土産物を購入。家に帰る頃に自宅に届くように送ってもらいます。

山陰本線を安来駅で降り、シャトルバスで足立美術館へ。
館内に入ってまずは早めの昼食(カレーライス)を食べてからゆっくり見て回ります。庭は聞きしにまさる素晴らしさです。とにかく隅々までしっかりと、しかも繊細に手が入っています。ただ、松は樹形がぼやけています。新芽(ミドリ)が伸び、今からこれを刈り取るという季節なので。これはタイミングが悪かったと諦めるしかありません。
しかし、庭と絵、同時に見るのは難しいらしく、記憶に残ったのは庭ばかり。。。でも、その庭が本当に見事でした。

1:額縁。 2:掛け軸 3:メインの庭のパノラマ
4,5:こういった箱庭も枝の一つ一つ迄手が入っています。

シャトルバスで安来駅に戻り特急で倉吉に。ここで旅館の送迎車にピックアップして貰い、車で20分ほどの三朝温泉に。今回の旅のメインの目的は温泉で数日連泊する「湯治」なのです。インターネットで「湯治」で検索すると出て来たのがこの三朝温泉。高濃度のラドン含有量を誇り、三たび朝を迎えると元気になるという温泉街で3連泊です。今回宿泊する「清流荘」もそういう雰囲気のお宿です。
到着後、周辺を軽く散策して、まずは一回目のお風呂。男女の露天風呂、時間で男女が入れ替わる内風呂が3個、それに加え数個の貸し切り風呂もありますが、まずは露天風呂に。脱衣所にはロッカーが無く四角く区切った棚のみ。昭和の湯治宿といった風情です。雨の影響なのかお湯はかなり温め。この露天風呂も作られてからかなりの期間がたってるのでしょうね。植えられた木は少々伸びすぎて、空が狭くなっていますが、まずまずの風情です。温泉の出入り口にあった飲泉も頂きました。
夕食はザ・旅館飯といったメニューです。美味しかったですが、毎日同じごはんもあるまいと、食事の予約は初日の夕食と翌朝の朝食だけです。
夕食後は内風呂に。岩風呂風の造りで、身長の高さほどのところに小さな浴槽、そこから滝のようにお湯が流れ、下に大きな浴槽。こちらも温めです。(翌日は適温になったので、多分雨の影響だと思います)。


5月10日

朝食もザ・旅館飯というメニューです。量は多めでお腹いっぱいになります。
朝食後、朝ぶろ(露天)に入った後に向かったのは、かつて全国に点在した小学校の円形教室を改造した「円形劇場くらよしフィギュアミュージアム」。温泉街からバスで一本。開館直後に入場したら例によって貸し切り状態です。アニメのキャラには全く興味は無いのですが、女の子や動物・恐竜・怪獣などのフィギュアを見るのは楽しい。3階建ての建物ですが、屋上からの景色も、元の教室を再現した部屋も、たまたまやってた万華鏡の特別展示もゆっくり楽しみました。

1:円形教室の外観。かつては小学校の建物。2:何か知らないけどアニメキャラと
3:恐竜のフィギュア 4:身長程の高さがあるトラロープで出来たトラの頭 

ここからのんびりと倉吉白壁土蔵群へ歩きます。最初の建物の豊田家住宅や倉吉淀屋と言った豪商の建物はGW明け直後という事で閉館日。残念ですね。 ただし白壁の町の風情は観光客が少ない分満喫できます。琴桜記念館や南総里見八犬伝ゆかりのお寺など見て、お昼は白壁倶楽部というレストランへ。旧国立第三銀行倉吉支店の建物で国登録有形文化財。良い感じのレストランでした。

GW明けで観光客がいない白壁土蔵群とレストラン白壁倶楽部

ここからバス、JRと乗り継いで燕趙園に。何故こんな所に?と思いますが、全て中国で加工されここで組み立てられた結構な規模の本格的な中国庭園です。確かに北京旅行の際に見た頤和園などを思い起こさせ、なかなか見事です。何やらコスプレ―ヤーらしき人も何人かいました。
庭も見事でしたが、主な目的は一日3回、各20分ほど行われる中国雑技の公演です。無料(庭園の入場料は必要ですが)で見ることができます。二人の女性演者も中国から来られているようで、一人は日本で言えば太神楽風のボールや傘を使った曲芸。そしてもう一人の芸が変面です。いや、凄いですね。何とか見抜いてやろうと目を凝らすのですが、本当に一瞬で変わってしまって、仕掛けが全く判らない。ただ、最後の頃になるとお面の口や鼻の周りが呼吸に合わせてヘコヘコしているのに気付きました。そのことから、薄いお面を何枚も重ねていて、それを一枚づつ剝いで行くのかな。もっとも素顔を見せた後に、またお面に変わったりするので、多分何種類かの技を組み合わせることで、見ている人を混乱させるのだろうと思います。ネットで調べれば仕掛けが出てくるのかもしれませんが、そこまで野暮は致しますまい。ちなみに撮影禁止なので写真は有りません。

かなり本格的な中国庭園。コスプレーヤーさんも居ました

バスで倉吉駅に。駅のコンビニで明日の朝用のインスタントコーヒーとかパンを買ってホテルに帰りました。一休みした後、別のホテルの日帰り温泉に入りに行きました(いわゆる「湯めぐり」です)。
この日行ったのは、団体さん狙いと思える綺麗な温泉です(もちろんロッカー完備;笑)。男性用のお風呂露天は滝として落ちる様になっており、その横にはヒノキ造りのちょっと深めのお風呂も二つ。しっかり整備されています。女性用にはバラ風呂があったようで家内は感動しきりでした。

夕食はホテルの目の前の居酒屋さんへ。湯治客向けなのか、地元民向けなのか良く分からないお店。日替わり定食の小鉢の数が多く、ボリューム満点。美味しかったですが、この日の組み合わせはちょっと揚げ物が多かった。
ホテルの帰って再び内湯で体を洗って、一日が終了。


5月11日

朝食は昨日買っておいたパンで済ませます。その後の朝風呂。時間が違うので別の内湯です。こちらはいたってノーマルなお風呂でした。このホテル、朝食時間にはロビーに温泉水で作ったコーヒ-が置いてあるので頂きます。
次の予定まで暇なので温泉街をフラフラと散歩しました。修学旅行でしょうか、トレーニングウエアを着た中学生が歩き回っています。歩行ラリーかな。
立派なホテルも多いのですが、つぶれて廃墟と化した旅館もそこそこ有ります。強烈な右翼的看板をデカデカと掲げた建物が温泉街の真ん中にあるのも興ざめですね。内容はともかくそうした思想を振り回す場所ではないでしょう。温泉街の奥の方には三朝神社があって、そこは温泉街の神社、手水に温泉水が流れていたりして良い雰囲気なのですが、もう一手入れが足らない感じです。
全体として思うのは、個々のホテル・旅館などは頑張っているのですが、三朝温泉全体としての魅力アップが出来ていない。そんな印象です。

さて、9時半からは予約していたスーハ―温泉です。一種のミストサウナですが、温泉から放出されるラドンを肺の奥まで吸いましょうという温泉。何せ三朝温泉の売りが「吸ってよし、飲んでよし、浸かってよし」だそうで、その「吸ってよし」の温泉です。一度潰れたのを再建したようですが、建物も綺麗です。一室借り切りで予約していましたが他に客はおらず(苦笑)。まずは素っ裸にバスローブを着て地下の部屋に。温度はサウナほど高く無くて40度ほど。湿度80~95%。じんわり汗をかくのでペットボトルの水を飲みながら30分、ピーチベッドに寝転がって過ごします。なんかすっきりしたな。
出ると目に前に「飲むヨーグルト」の店があって一休み。私はコーヒーにヨーグルトバターサンドクッキー、家内はここの名物、飲むヨーグルト。家内の飲むヨーグルトを少し分けてもらいましたが、ねっとりと濃い口当たりなのに味はさっぱり。なかなか美味しものでした。

スーハ―温泉内部(三朝温泉公式サイトから)
瓶入りの「飲むヨーグルト」。温泉街らしくトレーの代わりに横に写ってる風呂桶に乗って出て来ます 
三徳山の全景。クリックすると拡大します。

バス15分ほどの所に有る「日本で一番危険な国宝・投入れ堂」へ向かいます。
もっとも投入れ堂までは行きません。そのふもとの三徳山三佛寺の宿坊・輪光院で精進料理を頂くのが目的です。
三徳山入口のバス停を降りると、早速見上げるような真っ直ぐな階段が・・・。フーフー言いながら登ると輪光院があります。本当は本堂へのお参りが先でしょうが、時間が読めないために初めに精進料理を頂くように予約を入れていました。
どうも今日の客は私達夫婦のみの様です。訪いを入れると細長い和室に通されて、窓際の席からは深い谷間の景色が見事です。相手をしてくれるのは予約時に何度か電話で話をした料理関係を一手に受けているのだと思われる女性です。「茶碗蒸しなどありますから、厳密には精進料理では無いのですが。」との事。
美味しいです。ナスの煮びたし、ちょっと酢が効いていてサッパリ。初めて食べましたが、酢を利かす煮びたしというのもあるのですね。結構ガッツリ頂いて、お腹もくちた頃、デザートとして出されたのがトチモチのおぜんざい。大きな丸餅の上に汁の量は控え目。美味しかったけど、お腹がオーバーフロー気味(笑)。

三徳時に向かう急な階段。ここは2つ目。
頂いた精進料理。このあとぜんざいが出て来た

宿坊を出たら再び階段。登った先が本堂です。小さいけど良い雰囲気。ちょっとユニークな狛犬も良いですね。本堂横に料金所があり投入れ堂(奥の院)まで行く人の入山料をとると同時に、靴や服装のチェックをしてます。なにせ毎年滑落する人が居るという山道。普通の靴では入山拒否されるようです。
そこの人に教えられて本堂前の一点から山を見ると、投入れ堂までの道の一番下のある文殊堂がくっきりと高い位置に見えました。
宝物殿を見て、山を下っていると、今度は谷川天主堂の前で掃除をしていたお坊さんから「ここから地蔵堂(文殊堂の次のお堂)が見えますよ」との事。確かにね、なんだか不思議に一つずつ見えるのですね。

本堂。狛犬。宝物殿前のお焚き上げ場?杉林が綺麗です。

更に下って元のバス停に。ここからバス通りを数分登ると投入れ堂遥拝所が有ります。確かに見えます。スマホのカメラで最大倍率でこんなもの。遥拝所には無料の双眼鏡が設置されているので、それで見るとくっきりと。接眼鏡にスマホのレンズを当てて撮影したら、結構うまく撮れました。

遥拝所から見る投入堂。スマホの最大倍率と双眼鏡を使って写したもの

遥拝所近くのバス停からバスに乗って三朝温泉に戻ります。
今度はホテルの前を通り越して温泉街の下流の外れ辺りでバスを降り、予約していた体験教室~私は陶芸、家内は織物~に向かいます。それぞれ生徒一人に先生一人という贅沢さ。しかし、この日は温泉・精進料理・体験教室と予約していましたが結局すべて独占状態ですたね(笑)。
陶芸は30代後半の女性講師。手回し轆轤は初めてですが、先生がおだて上手。成形していく段階は右手で形を作りながら左手で少しづつ台を回して行きます。ある程度形が出来たら、先生が台を回し、私が指や木べらで表面を整えて行きます。微妙な力加減なので成形する右手に左手を添えてやらないと手先がふらつくのです。
40分ほどかけて茶碗が一つ完成。結構充実感が有ります。乾燥・釉・焼結などは店の方でやって頂き、2-3か月後に送って来られます。楽しみ。家内は30㎝角ほどの織物をほぼ同じくらいのタイミングで完成していました。

川沿いをのんびり歩いてホテルに帰って一休み。昨日とは別のホテルの日帰り入浴に行きました。男性用は大きな内湯と露天風呂。ここも気持ち良いです。ただ、話を聞くとどうも家内の入った方が豪華だったようです。今回の旅行は女湯が当たりの様です。
お昼が余りにたっぷりだったので晩飯は麺類で良いやと、昨日とは別の定食屋さんに。家内は鳥取グルメの牛コツラーメン。ちょっと食べさせてもらいましたが、すっきりとして美味しい。私はふと目に着いたご当地名物「みささ ラードン麺」。出てきたものを見ればちょっと太めの汁なしラーメンです。そのままでも美味しのですが調味料(ラー油、こしょう、酢)を加えて自分の味にしていくというのが食べ方のようで、最後は好みのピリ辛にして頂きました。

ホテルの前にあるコンビニ(と書いてあるけど、むしろミニスーパー)で明日の朝食のパンを仕入れて部屋に。その後、ホテルでもう一度お風呂に入って、本日も無事終了。


5月12日

朝食は部屋でパンとインスタントコーヒー。少し時間が有ったので、朝風呂を浴びてチェックアウト。バスで倉吉駅に出て、特急スーパーはくと4号で鳥取駅に向かいます。
まさかと思ったけど、鳥取駅も自動改札じゃないのですね。
今回は松江→鳥取→岡山→広島と乗車券は1枚です。松江は自動改札を通しましたが、倉吉は降乗ともに駅員に見せてスルー。鳥取では新入社員らしい駅員さんにハンコを押してもらって途中下車です。駅舎はすごく立派なのですがね。
ちなみにバスも鳥取県内(三朝温泉含め)は、全て整理券+現金方式でICカードは使えません(例外は鳥取市内100円循環バスのみ)。いや~~、大変ですわ。

バスで鳥取砂丘へ。ネットで調べたら砂丘センターで降りて見晴らしを楽しめと有ったのでそれに従ったのですが。。。。
砂丘センターなるもの、高台にあってロケーションは良いけれど、折角の景色を砂丘に降りるリフトで自ら台無しにしています。何の工夫もない不親切な観光地のお土産屋。しかし他に良い手も無さそうなのでリフトで砂丘に降ります。

砂丘の入り口に立つと。。。
旅行の前から家内は「私は鳥取砂丘に行ったことがある」と言っていたのです。しかし、なんとも雄大な景色を眼の前にして前言を翻し「はじめてだわ~」。私も実際に来てみるまでは「たかがでっかい砂場」と思っていたのですが、ちょっと今までに経験のない素晴らしい景色に驚きました。
それにしても風が強い。目の前で風紋が流れて行きます。半ズボンの男の子が風に飛ばされる砂が足に当たり「痛い痛い」と騒いでいます。細かくきれいな砂に足を取られながら「馬の背」へ。そこから縦走してくるりと一周。砂丘を満喫しました。

写真ではあの雄大さは伝わりませんが。 日本海と吹き飛ぶ砂。

次ぎに向かうは砂の美術館。こちらも見ごたえがあります。この日はフランス特集。イベントごとに像は全部作り直すのですね。昼食は砂の美術館近くの海鮮のお店。水産業者のお店らしく普通に(観光地価格では無い)新鮮な海鮮丼が頂けました。ガッツリ。

像は半立体で、遠近法を上手く使って奥行き感を演出しています。 

お店の前からバスで駅方面に。途中で渡辺美術館に寄ります。
入ってすぐ右、いきなり甲冑をずらりと並べた記念撮影スペースに驚かされてます。武具・甲冑が主体ですが、その他にも様々な美術工芸品もあります。鳥取市の医師の個人収蔵品だそうですが、とにかくコレクションをしたい人だった様です。特に国宝とか重文の様な物はなさそうですが、その量が素晴らしい。場所が良ければもっと人は集められそうです。職員の人がずっと喫茶スペースで話をしていたり、なんだかのんびりした博物館でした。

甲冑だけでなく、とにかく沢山の展示物があります。

美術館を出て再びバスに乗って鳥取城へ。バス道路を直角に曲がってお城方面に向かうと、立派な石垣が見えてきます。建物は残ってなくて石垣だけなので城跡と呼ぶのが相応しのでしょうが想像よりもはるかに規模が大きい。標高263メートルの久松山頂に山上の丸があり、その麓に石垣を組んで二の丸・三の丸などがある構成の様です。この城の名物・天球丸を目指して登って行くと、石垣は修復されつつあるようですが、道はがたがたです。建物が無くても結構見ごたえのある城跡だけにちょっと残念です。
天球丸の上まで登ると、自称ガイドのおじいさんが居て色々説明してくれました。鳥取県人は親切ですね。
後で調べてみると2006年度から30年の歳月と51億2千万円をかけ、幕末期の姿へ木造復元する計画であるとの事で、出来上がったら面白いでしょうね。

御堀越の鳥取城。山頂が天守。 有名な天球丸(球状の石垣)。

これで観光も終わり。鳥取駅に戻って、少し時間つぶしをしたのち、岡山行の特急に。岡山駅で早めの夕食をとって新幹線で広島に帰ってきました。