Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

福井旅行

2024/11

東京に住む息子や横浜の娘夫婦&に会うのが一番の目的です。まず東京・横浜に行って、帰り道に観光するのが普通なのですが、今回は故あってまず福井を観光してから東京・横浜の順番になりました。

11月12日

初日は自宅-(山陽本線)-広島-(山陽新幹線)-京都-(在来特急)-敦賀-(北陸新幹線)-福井という行程です。夕方までに福井に入れば良いので家を遅く出るのも一つの方法なのですが、そこは貧乏性。どうせならと乗換駅の京都で観光を計画しました。もちろん京都には何度も行ってますが、意外に駅より南には行って無いのです。

斜めからのアングルはちょっと新鮮

平等院鳳凰堂

家を出たのは6時前。京都駅のコインロッカーに荷物を預け、平等院に着いたのは9時過ぎです。
駅を出て参道を歩くこと10分ほど。その間ずっとゴミ収集車が並走します。何故か今回はこのパターンが多かった。

おお~~、10円玉だ!!(笑)。斜めからのアングルはちょっと新鮮です。内部拝観は予約制。参加希望者が多いようで、この時すでに予約可能な時間は10時10分。ざっと45分後の待ちですが、クルリと一回りしたら丁度良いタイミングになりそうなので、その場で予約しました

スマホでは両方に焦点を当てるのは無理なようです

後はゆっくり見て回ります。さすがに正面の写真スポットは人が多い。途中でミュージアム鳳凰堂~屋根上のシンボルの鳳凰や御本尊の後ろを浮遊する雲中供養菩薩像(国宝)など結構見ごたえがあります~やら、塔頭などをのんびり見て回ります。もう2週間もしたらモミジが綺麗だろうな。

内部拝観前に係の人から諸注意。でも日本語オンリー、多人数に肉声なので、何処まで伝わるか。もっともスピーカーを使って五月蠅すぎるよりは遥かにマシですが。中に入ると本尊の阿弥陀如来坐像と雲中供養菩薩像(半分はミュージアムに展示していて、こちらは模造品)。なかなか良いですね。


平等院を出て、中洲を通って宇治川を渡り、もう一つの世界文化遺産・宇治上神社に向かいます。
最初は宇治神社。本殿前に置かれた知恵の輪くぐりや、提灯のウサギが可愛い。
そして宇治上神社。大きくは無いですが、ちょっと凛として、厳かな雰囲気が漂います。歴史科or建築科の学生でしょうか、教授らしき人が建物を差しながら講義してました。

知恵の輪くぐり
提灯のうさぎ
宇治上神社 本堂正面
宇治上神社 本堂

「茶そばが食べたいな~」等と云いながら”さわらびの道”なるものを北に向かって歩き、国道に出る寸前にお蕎麦屋さんを見つけました。「本日の開店11時10分」と書かれた看板の前で待つこと数分、開店と同時に数組が入店です。茶そばと抹茶塩で食べる天ぷら。美味しゅうございました。
駅まで歩き、次の目的地・伏見稲荷に向かいます。

ザワザワと人の多い千本鳥居

伏見稲荷大社

JR奈良線を何駅か戻ると稲荷駅。降りるとそこが伏見稲荷です。予想通りの人の多さ。東洋系が多く見分けが付きませんが、日本語以外が多いのでかなりの割合が外国人の様です。赤い鳥居は「日本らしさの象徴」なのでしょうね。
神社はあちこちに「ここは祈りの場です」という掲示を出していますがやはりザワザワ。特にマナーの悪さが目立つ訳では無いのですが、余りの人出で神聖な雰囲気は有りません。本殿を礼拝し、千本鳥居(実際には1万本超あるようですが)を一番短く回って退散です。

東寺

次は東寺です。
京都に来るたびに新幹線の車窓から目に入る五重塔。
存在は良く知っているのですが、一度も行ったことは無く。

一旦京都駅に戻り、近鉄線で一駅、東寺駅で下車。西方向に歩くと東寺の南東の角に出ました。
さて困った、どっちだ?来た道をそのまま西に進むと南大門らしい大きな門が見えます。北方向には「夜間特別拝観受付」という小さな案内板があり、随分遠くに小さな門が見えます。ママヨ!と人の出入りが見える南大門方向に。

失敗でしたね。 広場があってその先に大きな建物(金堂)がありますが、途中に柵が有って入れません。広場には着物を着崩し奇声を上げる登場人の団体。左側から回り込めそうにも見えましたが、ここはあっさり元に戻って先ほど見えた北側の門(慶賀門というらしい)に向かいます。これだけで疲れた。門を入っても、何処が受付か良く分からず少々ウロウロ。どうも不親切です。門にマップでも掲示して欲しかった。

しかし中は予想をはるかに超えて素晴らしい。
講堂の21体の仏像が織り成す立体曼荼羅。金堂の三尊像。そして雄大な五重塔の内部。どれも見ごたえがあります。
残念ながら写真撮影は禁止ですが。。。宝物館も良かったですね。

南大門方向から見た金堂。柵が有って行けません
内部は撮影禁止ですし、疲れていたのかこの写真のみ。

また近鉄線東寺駅に戻るのも癪で、東寺に付属する洛南高校の学生と並んで京都駅まで歩いて戻りました。
京都駅でお茶を一杯。荷物を取り出して、在来特急・サンダーバードで敦賀まで、そこで北陸新幹線に乗り換えて福井へ。

切符が4枚もあるのです。A)乗車券(広島から上野までの通し)、B)特急券(京都から福井)、C)サンダーバードの指定席券(京都から敦賀)、D)新幹線の指定席券(敦賀から福井)
京都駅の改札はAのみ。敦賀の乗換口でA,B,C,Dの4枚を出してCが回収され、福井の出口改札ではA,B,Dを出してAだけが手元に帰ってくる。冷静に考えれば判るのだけど、在来特急に乗り慣れてないと一瞬悩んでしまいます。
敦賀での乗り換え時間が8分ほどしかないのにサンダーバードが遅れてヒヤヒヤしましたが、北陸新幹線が乗換待ちをしてくれて無事乗車。5時過ぎに福井駅に着き、駅前のホテルつきました。

夕食は福井名物のソースカツ丼と思いましたが、単体では少々さみしい。そこで越前蕎麦(小)やらこれも名物らしい「竹田の油揚」等が乗ったセットを注文。越前蕎麦(おろし蕎麦)は繋ぎに強力粉を使い堅いのが特徴と書かれていましたが、それにしても顎が疲れる堅いのには往生しました。お昼も蕎麦だったし。私はソースカツ丼(小)が気に入りましたが、家内には「ちょっと甘すぎ」と不評でした。ともかくも、量の多過ぎるセットを頼んだのは失敗でした。

ちなみにこの日の28000歩経、、、、疲れた~~

11月13日

連泊なので、同じ朝食が続くのも嫌で、ホテルは素泊まりで予約していました。朝食をとる為にホテルを出ようとして、フロントの人にふと軽い気持ちで「ここで朝食摂れますか?」と尋ねたら、てきぱきと動いてくれてOKという事になりました。
この朝食が美味しかった。小さな和食の朝御膳に加えおかずはビュッフェ形式もあるという形式なのですが、まず米が美味しい。おかずも一品一品丁寧に作られている感じです。いや、予想外。
早速(さすがに3連チャンは無いだろうと)明後日の朝食をフロントで予約しました。

この日はバスを使った名所めぐり。
1時間とか40分とかの距離を乗るバスで便数も少ないのですが、上手ーく繋がって余りロスなく回れる計画が出来ました。

丸岡城

まずは福井駅から50分かけて丸岡城へ。通勤時間ですが満員になることもなく、最後の10分くらいは私達夫婦だけ。

丸岡城は現存12天守の一つ。特別の城マニアでは無いのですが、旅先に珍しい城があれば立ち寄ることにしています。これで現存天守は半分制覇したことになります。
気持ち良い青空に映えて可愛らしいお城です。鯱鉾や屋根瓦(全部だと思っていたのですが2割ほどらしい)は笏谷石と言う柔らかい石を加工して作られているのが珍しく。二層三階建ての内部の作りも何処か素朴。そして70度ある急な階段(と言うか、もうここまでくれば梯子です)をロープを頼りに登ります。スカートじゃ無理だな(笑)。後から来た年寄りの団体の何人かは上階に上がる事を断念していました。
天守から福井平野を見下ろせは、殿様気分に浸れます。

良い青空に映えて可愛らしい
天守閣から見た福井平野。殿様気分です。
階段と言うより梯子です
太い梁。素朴な造りの内部。

ちなみに丸岡城。日本一短い手紙で有名な「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥せ」のお仙、後の初代丸岡藩主・本多成重(幼名:仙千代)のお城です。

永平寺

丸岡城からバスで40分。次は永平寺です。
着いたのは11時前。

まずは腹ごしらえと参道を歩きますが、お休みが多いか如何にも団体ツアー向けという感じのお店が多く、ようやく最後に小綺麗なお店を見つけました。ここで食べたのが永平寺蕎麦。しかしこの旅行、本当に蕎麦だらけ。とは言え、温かい天ぷら蕎麦は美味しかったです。

さて永平寺。
良い所なのですが、やっぱり観光客が多すぎます。まあ「お前もだろう」と言われればそれまでなのですが。
人が居なければ「森閑とした祈りの場」という感じがする佇まいなのですが・・・。
来るのなら朝一番狙いだったかな。

風情ある参道
永平寺と言えばこの階段
仏殿
報恩塔~モミジと苔

一乗谷朝倉氏遺跡

バス停の近くで蕎麦団子入り(笑)ぜんざいを頂いて、ここから一乗谷朝倉氏遺跡です。
結構な人が並んで居たのですが、着いたのはマイクロバス。まあ、何とか乗れましたが。。。
ICOCAを取り出したら運転手さんがハンディの読み取り機を出してきました。どうもこのバスは本来乗車券を買って乗るのがメインらしい。

バスで20分ほどで一乗谷朝倉氏遺跡・復元街並前に到着。
かつて北陸で栄華を誇り、信長に押しつぶされた朝倉氏の本拠地です。広島で言えば中国山地の小豪族だった毛利が勢力を拡大するにつれ平野に降りて来たのに対し、朝倉家は動くことなく、むしろ生地に人を呼び寄せて栄えたようです。それにしても険阻な山城でもなく、平原に作った平城でもなく、谷間というのは珍しい気がします。

復元街並は良く出来ています。1995年に作られたという事で既に30年。良い具合に古びて、本当の当時の街並みに迷い込んだような気がします。発掘し敷石だけを見せた朝倉館跡も、かつて栄華がしのばれ、良い感じです。

復元街並のメイン道路。右が武家屋敷、左が町家だったそうです
復元街並。町家の並び。中もちゃんと作られています。
朝倉館跡。緑の長方形は花壇。
下城戸跡(城門)

さてここから資料館に向かってテクテクと。何もない広い谷間の道を2㎞、約30分。最初のうちは「この谷全部がさっきの復元街並だったんだろうね」なんて語ってましたが、最後の頃は沈黙。もっとも途中にあった下城戸跡(城門)は見どころがありましたけど。

福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館は立派な博物館です。街並全体を再現したミニチュア模型や朝倉館の一部を原寸大で再現した建物や様々な出土品が展示されています。ネットで調べた時は、まずこちらを見て復元街並や朝倉館跡を見るルートを推奨していましたが、逆で良かったような気がします。今まで見てきたところが改めて繋がっていきます。
また別室には、この建物の下に眠る川湊の石敷遺構が見られます。

街並みの再現模型
原寸大の朝倉館。花壇から上の写真とほぼ同アングルだと判る。

これで本日の全行程を終了。
博物館前から5時過ぎのバスに乗って福井駅に5時20分ごろ到着。
ホテルに帰ると出るのがおっくうになりそうなので、そのまま駅の居酒屋さんで夕食。かる~くお酒を飲んで、いい気持でホテルに帰りました。

11月14日

この日回るのは勝山市内の数箇所。それぞれ距離にして5㎞ほどしか離れていないのですが、歩くに遠く、公共交通網も良くありません。そこで私達夫婦の旅にしては珍しくレンタカーを借りて回ります。
その前に朝食。福井は名古屋の影響を受けてモーニングが盛んな土地だそうです。確かに早朝営業の喫茶店も多い。その中でもお勧めと書いてあったCHEZ SAKAI(シェ・サカイ)と言う店に行ったのですが、これが・・・。
パンとオムレツ、それにきんぴら、煮豆等の和食のおかずの小皿が沢山。それがどうもそのあたりのスーパーで買ってきたものじゃないか?ミートボールはイシイでしょう。と言った感じ。何処にも福井観光公式サイトで歌ってる「フレンチシェフの技巧が随所にちりばめられて」などありません。これなら駅に有ったリトルマーメードの方がよほど良かった。

平泉寺白山神社

一旦ホテルに帰って8時にレンタカー屋さんへ。車はヴィッツ。トヨタ車らしく我が家の車と比べるとハンドルのセンターフィールが弱いですが、この方が運転は気楽ですね。ナビに導かれるまま50分ほどで目的の平泉寺白山神社につきました。

早朝のため駐車場には殆ど車が停まっていません。駐車料金は寄付と言う形で300円。駐車場前の売店で無料の「熊避け鈴」を貸してもらいました。平泉寺白山神社は奈良時代からある白山信仰の本山。室町時代の最盛時には、四十八社三十六堂社領九万石六千坊と称されましたが、一向一揆勢力によって天正2年(1574)全山焼失します。その後、再建はされるのですが往時の勢いはなく、今は古びた社が点在するのみです。

しかしここが素晴らしかった。
少し崩れかけたような鳥居を潜った瞬間に神聖な静寂に包まれます。この感覚は伊勢神宮や明治神宮の様です。
立派な杉林の中をまっ直ぐに伸びる緩い石の階段。そして両脇の苔。
さらに進むと三角屋根をかぶったような奇妙な鳥居があり、その先は見事な杉苔の絨毯。朝日を浴びて見事です。
今回一番のハイライトでした。

最初の鳥居をくぐると、なんか空気が一変した気がします。
こういう鄙びた鳥居も良いですね。
朝日を浴びて綺麗な本殿前の苔。京都のて寺も良いですが、こんな人の手の入って無い自然な感じも素敵です。
子持ちの狛犬も珍しい。
本殿手前の三角屋根をかぶったような鳥居

やっぱり神社は朝一ですね
ちなみに鳥居の上の三角形は、合掌の形で神仏習合を表しているもののようです。

お城では有りません。お城の形をした博物館。
でも、余りに悠然とした姿に思わず立ち寄りました。
写真は「ふくいドットコム」から借用

勝山城博物館

メイン道路から平泉寺白山神社へ向かう道に折れたところに勝山城博物館があります。
勝山城と名乗っていますが、本来の勝山城とは無関係で「勝山にあるお城の形をした個人博物館」なのです。
行くか行かないか迷っていたのですが、建物を見た瞬間、家内が「行く!!」と言い出しました。確かにそれぐらいインパクトがあります。

建物に向かって歩きながら思ったのは、姫路にあるノイシュヴァンシュタイン城です。何ともB級博物館で、それはそれで面白いのですが。
しかしこちらは違いました。
武具甲冑類は見事ですし、何故ここに?とは思うけれど清代の中国刺繍も見ごたえがありました。
ここを目当てに、という事は無いでしょうが、ちょっと寄ってみる価値は充分にありました。

福井県立恐竜博物館

次に目指すは、今回の旅行の一番の目的だった「福井県立恐竜博物館」です。
車で10分ほど。途中で立ち寄り候補の一つにしていた福井大仏の建物も見えましたが、あっさりスルーを決めて博物館に。平日と言うのに満車の札。でも、入ってみると良い所に駐車スペースが空いていました。

入館前に駐車場の横に有ったレストランで腹ごしらえ。頼むのはもちろん「恐竜カレー」。鶏足が一本ついてワイルドです。特筆する味ではありませんが、ビジュアルは最高ですね。

博物館に入ると、実はそこは3Fらしく、長い下りのエスカレーターでB1へ。通路を進むと発掘状態の化石の展示などがあり、階段を登って1Fに行くとティラノザウルスの御出迎えです。良く出来たロボットで、子供を泣かせていました(笑)。
後はもう、恐竜、恐竜、恐竜。骨格標本やら再現模型やら。それが予想を超えて大量に展示されています。それにしてもなんというバライエティ。大きいの小さいの、素早そうなのどっしり地を踏んで居そうなの、なんでこんな角が出来た?と疑問が湧くようなもの。圧倒されて。見ごたえたっぷりです。これで恐竜に対する基礎知識でもあればもっと楽しいのでしょうね

ティラノサウルスの御出迎え
角の生えたの
高い天井に頭が着きそうなほどデカイの
とにかくバリエーションの多さに圧倒されます

1時過ぎに一旦博物館を出て、勝山恐竜の森公園に(と言うより公園の中に博物館があるのですが)。管理事務所で受付を済ませて、家内の希望だった「化石発掘体験」です。参加するのは10家族程でしょうか、やはり子供連れが多い。
まずは説明を聞き、ハンマー/タガネ/ゴーグルを貸してもらい(軍手は自己手配)、いよいよ化石探し。10m程の円形の砂場状の場所に5㎝程の小石が大量にあります。これは現在発掘中の現場から持って来たもの。説明では、自分で割るより既に割れてる石の表面を見て探したほうが早いとの事。それでもね、やっぱり自分で割って見たくなります(笑)。ちなみにここで見つかる化石は植物が多く、貝もある。レア化石(動物の骨や歯)は少ないが、それでも今年は既に100個くらい見つかったとの事。持って帰れるのは1個。但しレア化石は研究のため没収されます。

枝だと思える植物化石

植物化石は黒くてピカピカ。大きさは数㎜程度と聞いて探しますが、なかなか見つかりません。子供たちは見つけては係員持って行き「植物化石ですね。」なんて言って貰っています。ところが私がこれかな~と持って行くと「石の中の泥ですね」。
ようやく見つけました。ピカピカというか・・・石炭みたいな光りかた。そう判ってみるとすぐに次が見つかりした。家内は苦戦というか最後まで見つけられず。

家に帰って改めてみると、どうも石が層状になっていて、そこに埋まり込んでいるみたい。 タガネを当てて割ってみると長さ10*3㎜ほど。枝の様なものらしい。

その後、博物館に再入場し、見逃していた展示を見てから博物館のグッズ物売り場に。
明日、明後日に会う息子(と言うかその愛犬への)と孫へのお土産としてフクイラプトルのぬいぐるみとお菓子を購入しました。
これで本日の予定は終了し、レンタカーで福井駅まで、ほとんど渋滞もなく快適なドライブ。

夕食は軽いもので良いやと、福井駅でラーメンを。
適当に入った「8番ラーメン」と言うお店ですが、Wikipediaによれば「石川県民のソウルフード」との事。野菜がたっぷり乗った太麺のラーメンでなかなか美味しかったです。

11月15日

朝食はホテルにて。やっぱりおいしい。
朝7時44分の新幹線に乗って一路東京上野に。途中、白山、立山、白馬辺りの頂が見えましたが、天候が今一です。晴れていれば青空にくっきり浮かびさぞかし綺麗なのでしょうね。低山しか無い広島に住んでいると、ふと目を上げると平野の向こうに高山が見えるという景色は不思議で、信仰心が湧くのももっともだと思えます。
上野に10時半ごろ着。有休をとった息子が新幹線口で御出迎え。

早速、国立博物館に向かいます。人が多いと思ったらHello Kitty展もやってるんですね。
ちょっと早いですが混む前に本館横のホテルオークラのレストランで腹ごしらえ。

はにわ展

開催中の特別展「はにわ」です。行列が出来るほどでは無いけれど人は多い。物を見るより解説を読む事に一生懸命な人も多いので、人の頭越しに見て回ることもしばしば。

それにしてもはにわを見て感じるのは、精神的な豊かさです。
おおらか、わらい、やさしさ、そんなキーワードばかりが頭に浮かびます。良いですね。

 全部見たら結構疲れましたが、通路を進むと 本館(日本ギャラリー)に出たので、こちらもクルリ。人も少なくて、むしろこっちの方が見ごたえがあったかも。

江戸切子体験 創吉

次に向かったのは浅草。奥様希望の「江戸切子体験」です。藍金の旅、こういう体験を入れることが多いな。
予約していた創吉というお店に行くと、2階の教室に通されました。生徒は私達3人と若い女性が一人。

こんな感じでカップの口から中を覗きながら
下で回転するホイールにカップを押し当てます

最初は先生がデモンストレーション。続いて、各自が練習用のコップ(ガラス瓶の下半分)で練習します。
その後、本番用クラスの選定。大きさや色違いのグラスサンプルの中から自分の好きな物を選びます。無色は無料。色付きは有料で大きくなるほど高くなります。でもやっぱり色付きにしたいじゃないですか。私は青、家内は赤、息子は黄色、大きさはみんなぐい飲みです。確か一個1000円ほど。
次にデザインを選択。格子等の幾何学模様は崩れが見易いのでお勧めしないとの事で、私がモミジ、家内がトンボ、息子はキノコを選択。夫々の簡単なテンプレート(モミジだと枝と五本の中心葉脈線だけ)を貰って、グラスにマジックで線を引きます。

いよいよ本番。
回転するホイールにグラスを押し付けます。そのままぐっと力を入れて削り続ければ太くなり、サッと挽けば細くなります。言うのは簡単ですが、まずは回転ホイールがグラスに引いた線にぴったり当たりません。特にグラスの底の方は青色が濃く、グラス越しにホイールが見えづらいのです。五葉の葉が一点で繋がらない。それを修正しようとすると線が二本になって、却って不細工です。

隣では家内が何やら奇声を上げます。そのたびに講師が来て「ここは星にしましょうか」等と云って手を入れてくれているようです。私が「上手く線が合いません」と言っても「それ位なら大丈夫ですよ」といなされてしまいましたが。。

集中してやっていたら、あっという間に1時間がたちました。
最後に作品を写真撮影。こうして見るとそれなりに出来てますね、随分とライティングに助けられていますが。
なかなか楽しい体験でした。

私のモミジ。何となくそれっぽいでしょ。
家族みんなのを並べて・・。

どじょう 飯田屋

浅草近辺をウロウロしながら時間潰し。次に向かったのはどぜう・飯田屋です。昨年来た時、息子に「次はどじょうを御馳走して」と言っていたので、予約してくれました。ちなみに息子には同じようなリクエストをする友人がいるそうで、飯田屋には何度か連れてきた事があるとの事。

飯田屋さん、老舗の佇まい。
何せ初めて。まず頼んだのはどぜう鍋(通称「まる」。どじょうを丸ごと煮込んだもの)とほねぬき鍋(通称「ぬき」。ドジョウを開いてゴボウのささがきと煮込んだもの)を一人前ずつ。
くせは全くなく美味しくいただけます。まるは表面のぬめりが強く、如何にもドジョウを食べてる感触。ぬきは味が沁み込んで、ゴボウもあってご飯のおかずという感じです。続いてドジョウのから揚げ(パリパリ)、更に「ぬき」と柳川鍋(ぬきを卵とじしたもの)を注文し、お腹いっぱい。いや、美味しゅうございました。

生涯初のどぜう。まるなべです。
老舗の構え。サービスも丁寧で心地良く。

上野に戻って息子とはここまで。
私達は川崎の「天然温泉 扇浜の湯 ドーミーイン川崎」に向かいます。先年、松本で泊ったドーミーインが 良かったので。
翌日は先月3歳になった孫と遊ばなきゃいけませんから、温泉につかって疲れを取ります。

11月16日 ~ここから先は写真無しです。

日の出前に朝風呂。良いですね。
お風呂は最上階の15階にあり、かなり濃い黒色のお湯の温泉と無色透明の露天風呂があります。どちらも気持ちいい。
お風呂の後には夜はアイス、朝はヤクルトが休憩室に無料で置いてあります。これも良い。
更に無料のマッサージチェアが3台あって、ちょっと見えにくい所にあるせいか、たいてい空いていました。

朝食はバイキング形式。和洋中があるので、2-3日は飽きずに食べられそうです。
私は珍しく和食(普通は洋食)。家内も和食で海鮮丼を美味い美味いと食べてました。

昨夕、娘に電話し、家に9:30ごろに行く事にしたので、少し部屋でのんびりしようとしていたら、家内が突如川崎大師に行こうと言い出しました。まあ時間的にはギリギリなんとかなりそうです。
京急で数駅。川崎大師駅に降りると、何故か今回の旅行に付いて回るゴミ収集車を追う形で表参道を歩きます。とこらが、地図では近いはずなのになかなか着かない。いい加減疲れた頃に右に折れて、もう一度右に折れて(つまり実は大きく行き過ぎてUターンして)仲見世通りに入りました。

山門を抜けて本堂に。川崎大師=厄除けですからしっかり拝みます。
建物は戦争で消失しているので、特に見るべきものは有りません。でもちゃんと掃除が行き届いている感じで、ふらふら境内を歩き見ましたが、信仰の場と言う雰囲気があり良いものでした。

帰りは裏から抜けて真っ直ぐ駅に。京急を乗り継いで横浜駅へ。
駅で昼食のサンドイッチ等を購入し、バスで娘宅に。遅れるかと想いましたが、ほぼ約束の時間に到着。
玄関ベルを鳴らすと中で子供が走ってくる足音が聞こえます。ドアが開くと、孫が満面の笑みで迎えてくれました。

お昼までは娘宅で。椅子で休んでいると「一緒に遊ぼ!」と孫が寄ってきます。ジジババはデレデレ(笑)
昼食後は娘夫婦と孫、私達夫婦の5人で少し離れた大きな公園に。芝生の広場があって孫のお気に入りの場所です。
走る走る。ボール、シャボン玉、少々転んでもニコニコです。

夕方まで一緒に遊び、地下鉄に乗り、娘たちは最寄り駅で降りてそのまま帰宅。私達は横浜まで出て、乗り換えて川崎のホテルへ。

夕食は川崎の駅からホテルまでの通り(繁華街)で見つけたドイツレストラン/酒場に行きました。
黒ビール、アイスバイン、ソーセージ、レバーペースト、シュニッツェル。美味しゅうございました。というか食べ過ぎた。

11月17日

最終日。例によって朝風呂。
本日の朝食は私は洋食主体。余程おいしかったらしく、家内はまた海鮮丼を食べてます。

荷物をまとめてチェックアウト。スーツケースを併設するコンビニから家に宅配。中東系の外人店員さんですが、日本文字が綺麗。

娘の家に着いたら、しばらく家での中で遊んだ後、今度は歩いて数分の公園で遊びます。
その後、娘の手料理(パスタ2種)で昼食。

もう少し冠雪が大きいと格好良いのだけれど。

いよいよ帰宅です。
娘たちが孫に「新幹線を見せるので」と言って新横浜駅まで見送りに来てくれる事になりました。最終的には入場券を買ってホームまで。乗り物が大好きな孫は次々入って来る新幹線に大興奮。
お陰で泣いたりせず、ニコニコと笑ってのお別れでした

新幹線の車内で、突如「今日は富士山が良く見えます」との車内アナウンス。たしかに綺麗でした。もう少し冠雪が大きい良いのだけれど。
夕食は広島駅でうどんなど。軽ーく食べて済ませました。


何と言っても今回の旅行の一番は、孫の成長を実際に見られたこと。
月一程度はLINEで顔を合わせていますが、こもる感じの発声が気になって居ました。しかし実際に聞くと発声は明瞭です。
相変わらずちょっと怖がりな感じはありますが、慣れた場所では私や家内が驚くほど大胆に体を動かせます。いや~~元気元気。
何よりも娘婿が「子供ってあんなに一日中笑ってるものなのですかね?」と不思議がるほどずっとニコニコ。「周りはみんな良い人」と信じ切ったように誰とでも接し、娘夫婦がおおらかに育ててくれているようです。
安心しました。