安部 公房
作成日不明
解説
安部公房の作品の多くは、SF的背景を用いた寓話小説です。その中で彼は”人間の存在の不確かさ”を主題として取り上げ続けました。
例えば、他人の顔ではマスクをかぶる事により人格が変質し、第4間氷期では予言機械によって生身の人格が否定されます。また箱男も全ての外観を捨てる事によっての人格の変質を扱います。
解答は見出せないのですが、不思議な魅力を持った作品が多いのです。
戯曲も多く書いてますが、私は読まないので・・・。
略歴
年 | 記 述 |
---|---|
1924 | 東京府で生まれる。本名は公房(きみふさ)。一歳のとき渡満し、奉天市に住む。 |
1948 | 東京大学医学部を卒業。このころ、医師になることを断念。 「終わりし道の標べに」刊行。 |
1951 | 「壁」で芥川賞受賞。 |
1962 | 長編小説『砂の女』刊行。同作品で翌年、読売文学賞受賞。 |
1968 | 「砂の女」がフランスで最優秀海外文学賞受賞。 |
1973 | 演劇グループ・安部公房スタジオを結成し、主宰。 |
1993 | 死去 |
▽▽読了作品(2002以降の読了本は書評付き)▽▽