2001年から書き始めたトドの書評データベースです。
2019年7月に2000冊を越え、今も年100冊程度追加しています。
(書評が無いのは2000年以前の読了本です)

私の好きな日本人作家

2018/01

改訂△2 2020/03

過去10年の年間Top10、過去5年の読了数を元にランクを見直しました。
新刊が出た時に、躊躇なく買うのが★★★★、中身を確認して買うのが★★★くらいの位置付けです。

改訂△1 2018/01 大幅見直しに伴いページを書換え。旧ページはこちら

新たに「殿堂入り」というクラスを追加して、6年ぶりに見直しました。
ここ数年で親しむようになった作家さんを追加するとともに、若干ランクの見直しも行いました。
なんと☆5以上は全て男性作家です。一方で新規登録作家の18人中13人は女性でした。私の読書傾向の変化が良く判ります。


殿堂入り
作家 コメント 紹介更新日
開高健 † 小説に、ルポルタージュにエネルギッシュな活躍をしました '03/11
重松清 時に陰惨ないじめ、時にハートフルな、家族を扱う小説家 '05/06
司馬遼太郎 † いうまでも無く歴史小説の大家です。 '05/06
藤沢周平 † 映像化困難と言われた見事な風景/心理描写の時代小説。 '05/06
見川鯛山 † 那須高原の山医者。ほのぼのとしたユーモアショートショート '04/05 [△2:5→殿]
山本周五郎 † 言わずと知れた時代小説の大家 '03/11

★★★★★
作家 コメント 紹介更新日
浅田次郎 「泣かせ」の作家と思っていたが、ユーモアが凄い '11/08
安部公房 † 人間の存在感を問い続けた作家です '02/04
井上靖† 最近読んでませんが、西域物は素晴らしい
沢木耕太郎 私ノンフィクション。平易だが引き込まれる文章 '11/08
南木佳士 医者と患者、生と死といったテーマを追い続け、静かな感動をもたらす '07/07
帚木蓬生 ミステリー作家としてではなく、純文学的な面で注目してます '18/01
吉田篤弘 何とも緩やかな・・・・クラフト・エヴィング商會。装幀家。 '11/08

★★★★
作家 コメント 紹介更新日
青山文平 武士の清冽な生き様を見事に描く時代小説作家 '18/03
朝井まかて 本格歴史小説から時代小説、ファンタジーまで、幅広い作風の作家さんです '20/03   [△2:New]
小川洋子 何度読んでも、あの静謐感がどこから生まれるのか判りません '20/01
荻原浩 初期のスラップスティックが良いですね。シリアス路線転向後も見事です '20/01
木内昇 女性作家と思えない骨太な歴史・時代小説 '18/03
北重人† 10年に満たない作家活動の中で、優れた時代小説を残しました。 '18/01 [△2:3→4]
白石一郎 † 北九州在住。海を題材にした歴史・時代小説が得意。白石一文・文郎の父 '06/05
辻内智貴 綺麗事過ぎるかも知れないが、そこが魅力の作家さん '18/04
中島京子 何か不思議なユーモアを持った作家さんです '18/03
三崎亜記 不条理というか、どこか前提がずれている世界を描く不思議な作家さん '18/03
村田喜代子 とても勁い物語を書く人です。「ゆうじょこう」「蕨野行」 '20/03  [△2:注→4]
森見登美彦 青春をこじらせた大学生の物語
湯本香樹実 子供と年寄りの関係を描く事が多い作家さんです

★★★
作家 コメント 紹介更新日
有川浩 大人向けのライトノベル、べた甘ラブコメ、自衛隊、人間ドラマ ー   [△2:4→3]
池波正太郎† テンポ良く軽妙な作風の時代小説。剣客商売、鬼平犯科帳、仕掛け人梅安など ー   [△2:4→3]
岩井 三四二 突出感は無いのですが、非常に安定した時代小説の作家さんです ー   [△2:New]
乙川優三郎 藤沢周平を思わせる時代小説でしたが、今は女性の愛憎を描く現代小説に転身 '14/01
川上弘美 あまりに軽々とうそ話を書くので、リアルな世界などどうでも良く思えてくる
北方謙三 ハードボイルド作家ですが、日本の南北朝、中国故事物の大長編が素晴らしい ー   [△2:4→3]
熊谷達也 東北/北海道の風土・自然・動物に根ざした重厚で力強い作品が多い
栗田有起 流しの縫子、良質の眠りを追及するホテルなど、不思議な設定の物語
小路幸也 ノスタルジックな東京バンドワゴンシリーズが最高
瀬尾まいこ 中学校教師を務めながら、優しさが魅力の作品を発表
津村記久子 私にとっては当たり外れの多い作家さんですが、何故か気になります ー   [△2:New]
原田マハ べた甘だったり重厚だったり、色んな作品を書く人です。原田宗典の妹
三浦しをん 作品が多岐で取り留めないですが、一生懸命な人を描いた作品が素晴らしい
宮城谷昌光 中国・時代物の作家さん。漢字への強いこだわり
森絵都 児童文学出身ですが、大人の物語も良いです ー   [△2:New]
山際淳司† スポーツルポライター。江夏の21球の作者
山本幸久 お仕事小説。登場人物が別の本にしょっちゅう顔を出すのもお楽しみ
吉田修一 色んな作風が有って、全部うまくて、なんか正体がつかめない作家さんです ー   [△2:New]

注目中
作家 コメント 紹介更新日
安住洋子 時代小説。ひょっとしたら乙川さんを凌駕するかも
伊吹有喜 優しく暖かな作風。「四十九日のレシピ」「BAR追分」シリーズ
桂望実 「県庁の星」「嫌な女」「ボーイズ・ビー」など
西條奈加 「金春屋ゴメス」で鮮烈デビュー。今はしっとりした時代もの。
西加奈子 「漁港の肉子ちゃん」「通天閣」「ふくわらい」
西川美和 本業は映画監督。小説は少ないのですが、完成度は高い
丸山正樹 「デフ・ボイスシリーズ」ではまっています。 ー   [△2:New]
森沢明夫 青森三部作ほか温かく優しい作品。映像化向き。