2001年から書き始めたトドの書評データベースです。
2019年7月に2000冊を越え、今も年100冊程度追加しています。
(書評が無いのは2000年以前の読了本です)


中島京子

作成日不明

解説

ご両親が二人ともフランス文学の大学教授という事の影響なのか、二次創作(パスティーシュ)が多くあります。
・彼女に関する十二章:伊藤整「女性に関する十二章」
・FUTON:田山花袋「布団」
・イトウの恋:イザベラ バード「日本奥地紀行」
・女中譚(中編集):林芙美子「女中の手紙」、吉屋信子「たまの話」、永井荷風の「女中のはなし」
・未読ですが、題名そのものが示す「パスティス」
とは言え、そればかりで無く児童書(ハブテトル ハブテトラン)から歴史小説(かたづの!)っぽいものまで幅広い作品群です。

ただ、共通的に「可笑しみ」を感じさせる作品が多いのです。
場面場面で発生する爆発的な可笑しさというより、全体から醸し出されるにじみ出るような可笑しさです。
どこかちょっと視点がズレて居るような。。。

略歴

記   述
1964 東京都に生まれる。両親は共にフランス文学者で大学教授の中島昭和、中島公子。
1986 東京女子大学文理学部史学科卒業
早稲田国際日本語学校職員
出版社勤務。女性誌の編集に長く携わった後に退社する
1996 インターンシップ・プログラムスで渡米
1997 帰国、フリーライターとなる
2003 『FUTON』で小説家デビュー

受賞歴

作品
小さいおうち 直木三十五賞 2010
妻が椎茸だったころ 泉鏡花文学賞 2014
かたづの! 河合隼雄物語賞
歴史時代作家クラブ作品賞
柴田錬三郎賞
2015
長いお別れ 中央公論文芸賞
日本医療小説大賞
2015

▽▽読了作品(2002以降の読了本は書評付き)▽▽