木内昇 (きうち のぼり)
作成日不明
解説
何作か読んだ後に、木内さんが女性である事を知りました。読み方も”のぼる”ではなく”のぼり”なのですね。
そのくらい作風も男性っぽい気がします。
インタビュー記事を読むと随分なスポーツ少女だったようです。
小学校の時の将来の夢が野球選手。中学は卓球部、高校はソフトボール部、いずれも名門校で厳しい指導練習に耐えて活躍されたようです。『球道恋々』はそのあたりから生まれた作品なのかもしれません。
骨太の歴史・時代小説を描く作家さんというイメージです。
時代に翻弄されながら、自らの生き様をしっかり持ち続けた人々を描く事を得意にされている様に思います。作品数は多く無く、寡作といっても良いでしょう。しかしその分、どれもじっくり書き込まれた感じがします。
略歴
年 | 記 述 |
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1967 | 東京都に生まれる。 |
東京都立国分寺高等学校卒業 | |
中央大学文学部哲学科心理学専攻卒業 | |
出版社勤務 | |
1997 | インタヴュー雑誌『Spotting』を主宰するなど、フリーランスの編集者、ライターとして活躍 |
2004 | 『新選組幕末の青嵐』で小説家としてもデビュー |
受賞歴
作品 | 賞 | 受賞年 |
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茗荷谷の猫 | 早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞 | 2009 |
漂砂のうたう | 直木賞 | 2011 |
櫛挽道守 | 中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞 | 2014 |
▽▽読了作品(2002以降の読了本は書評付き)▽▽