重松 清
作成日不明
解説
重松さんを「家庭の作家」と呼んでるのを見た事があります。
私のとって印象的なのは、どうしても「ナイフ」や「疾走」といった"いじめ"をテーマにしたものです。しかもそれらは辛く・重く・救いがないために、どうしても暗いイメージが付きまといます。
しかし一方で「流星ワゴン」や「ビタミンF」など、確かに家族を主人公としたハートフルな小説が多いのも確かです。
文体がどうのこうのではなく、ストーリー/プロットで読ませます。そして必ず、何らかの感情、暖かさであったり、共感であったり、辛さであったりを引き出します。そういう意味で非常に美味い作家さんだと思います。
しかし一方で、どこか釈然としないところもあります。この人は本当に自分の書きたいと思う事を書いているのだろうかと。。。。
略歴
年 | 記 述 |
---|---|
1963 | 岡山県に生れる。父親の仕事の都合で、各地を転々とする。 |
19XX | 早稲田大学教育学部 |
19XX | 出版社勤務を経てフリーライターに |
1991 | 『ビフォア・ラン』で作家デビュー |
1998 | 『定年ゴジラ』が直木賞候補に |
1999 | 『ナイフ』が坪田譲治文学賞受賞。『エイジ』で山本周五郎賞受賞。 |
2000 | 『ビタミンF』で第124回(2000年/下半期)直木賞を受賞。 |
▽▽読了作品(2002以降の読了本は書評付き)▽▽