伊与原 新
2026/06
解説
東大大学院の理学系研究科を卒業した理学博士で、専門は地球惑星物理学という小説家としては変わった経歴の持ち主。
物語の背景に科学を使う事が多いのが特徴ですが、基本的には優しい人間ドラマです。科学はあくまで背景で、それも説明が上手いので文系の人でもほとんど困る事はありません。そして科学的な「地球内核の表面にある銀色の鉄の結晶の森とそこに降り積もる鉄の結晶の雪の幻想的風景」とか「無人の火星で孤独な任務を続ける火星探索車オポチュニティが、ふと振り返り、火星の平原に伸びる自分のわだちを撮った一枚の写真」と言った詩的に美しい光景が織り込まれるのが特徴的です。
初期はミステリー色の濃い作品だったようですが(未読です)、2016年の『ブルーネス』当たりから、今のスタイルに変わり、
『月まで三キロ』でブレークし始めたようです。
略歴
| 年 | 記 述 |
|---|---|
| 1972 | 大阪吹田市出身。 |
| ???? | 神戸大学理学部地球科学科(現・惑星学科)卒業 |
| ???? | 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了 |
| 2001 | 東京大学より博士(理学)の学位を授与 |
| 2003 | 富山大学理学部に助教として勤務 |
| 2009 | 初めて書いた小説「二度目の満月」で第55回江戸川乱歩賞の最終候補作となる |
| 2011 | 大学を辞め、執筆に専念 |
| 2019 | 『月まで三キロ』で第38回新田次郎文学賞 |
| 2025 | 『藍を継ぐ海』で第172回直木三十五賞を受賞 |
▽▽読了作品(2002以降の読了本は書評付き)▽▽