Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

ヨーロッパ旅行記(1)

2009/05

今年は私達夫婦の銀婚式。それを記念してヨーロッパ旅行に行くことにしました、
家内は初めての海外です。私も出張経験は有るもののツアー旅行としては初めてです。

4月24日

出発です。
9時の集合にあわせ、前泊のホテルの送迎バスで関空に。
ここで初めて添乗員のIさんと他のツアー客(全部で15人)との顔合わせ。
各自出国手続きを行い、ゲートへ。

下はシベリアか

まずは11時(日本時間)発のKLMの747でアムステルダムへ、12時間あまりの飛行です。通路側だったし家内と連席のせいか出張の時ほどしんどく無かったような気がします。
◇乗ってすぐに食事ーーそれにしても蕎麦にご飯にパンという組み合わせは如何なものか
◇間で軽食ーーアイスかカップヌードルか?というかなり奇妙な選択肢
◇着陸前に朝食ーーそこそこのボリューム

飛行自身は順調であまり揺られることはなかったのですが、最後の食事を終えて着陸態勢に入ってからフワーッと1-2度。これで家内が一気に酔ってしまいました。

ほぼ定刻(15:40 欧州時間)にアムステルダム・スキポール空港に到着。ここでブダペスト行きに乗り換えです。それにしても、何時来ても大きな空港です。次の乗り場まで随分歩くことになります。
十分食べては居るのですが、到着後のホテルで小腹が空く可能性もあるので、空港の売店でお菓子を購入。日本人など通りそうも無いヨーロッパ線の乗り換えターミナルの売店で店員から「アリガトネ」なんて日本語が出てくるとは思わなかった。

18:00 小型のジェット旅客機(70人乗り。シートは3列*2)でブダペストに。
20:00 ブタベスト到着。飛行機が遅れることもなく、荷物も比較的すぐに出てきたし順調。
迎えのバスでブダペスト市内のホテルに到着。長い長い移動が終わりました。


4月25日

昨夜寝たのは11時ごろですが、時差ぼけのせいで4時ごろには目が覚めてしまいます。家内は昨日の飛行機酔い以降、どうも体調不良です。
明るくなってきた6時過ぎ、一人で散歩に出かけます。近くに地下鉄駅が有るのですが、ホームレスが居てやや不穏。しかし、全体には治安も良さそうです(女性が普通に歩いている)。30分ほど周りをうろついて、ホテルに帰ってから朝食です(今回のツアーはホテルのバイキング方式の朝食が全部の日に付いています)。
ところが家内、匂いをかいだだけで気分が悪くなり、朝食に手が付きません。部屋に帰っても元気は無いし「今日はホテルで静養する?」「添乗員さんに言って医者に連れて行ってもらう?」などと相談してました。どうも幸先が悪く、少々暗澹たる気分に陥ります。でも暫くすると、少し気分が良くなったようなので、「試しに少し外を歩いてみる?」と散歩に連れ出しました。

まずは
「外人ばっかり」・・・(爆)。「街並みがぜんぜん違う」朝の気持ち良い空気の中で、キョロキョロと初めての"外国"に驚いているうちに気分が随分良くなったようです。これなら何とか行けるかも・・・。

ホテル近くの裏道。
普通なのですがいかにもヨーロッパです。
マックもブダペストではこうなっちゃいます

9時にロビーに集合し、バスに乗って半日の市内観光の始まりです。

最初の目的地は「英雄広場」。
中央にオベリスクが建ち、その後ろにハンガリーの歴代の英雄の銅像が置かれています。1986年に、悪く言えばいかにも"観光地"として作られた広場です。しかしとてもヨーロッパ的なモニュメントでも有ります。とても良い天気で気分が浮き立ちます。

気持ち良い青空です
ヨーロッパの観光客も一杯

次の訪問地はイシュトバン大聖堂。
でかいです。ハンガリーで2番目に大きな聖堂だそうですが、比較的新しく1905年に建てられたものだそうです。私の中の"大聖堂"は以前訪れた事のあるケルンの大聖堂であり、あるいはケン・フォレットの「大聖堂」に出てくる西欧系の建築方式です。しかしここはかなりイメージが違います。多分、ビザンチン様式と呼ばれるもので、丸いドームを中心にした建物です。
それにしても華やかです。重々しさや神秘性では西洋方式に届かぬかもしれませんが、華麗では圧倒的に勝っています。

でかいです
華麗と言うか・・・

金ピカの燭台
外壁の彫刻
壮麗な内陣
ステンドグラス
正面から。やっぱりでかい!

ここで大聖堂横のおみやげ物やで一休み。
名産は刺繍・琥珀・貴腐ワイン・フォアグラなどだそうで、娘に琥珀の腕輪を、息子にフォアグラの缶詰を購入。旅行社の魂胆は見え見えですが、やっぱり日本語で買い物できるのは楽で良いです。


続いてドナウにかかるくさり橋を抜け、王宮方面へ。マーチャーシュ教会と漁夫の砦。
マーチャーシュ教会は13世紀に建てられた小さいけれど西欧系の教会です。残念なことに塔の部分が改修中。中の雰囲気(柱の彩色など)がなんか違うと思ったら、オスマントルコの占領下でモスクとして使用されていたのだそうです。

塔の部分は工事中です。タイル張りの屋根が綺麗。
屋根の上に人が..
形はこれぞ教会のイメージなのですが
柱の彩色が妙です

漁夫の砦は何だか御伽噺に出てきそうな砦です。もっとも、古い城壁の上に1905年にハンガリー建国1000年を記念して作られたこれも比較的新しい建物なのですが。しかし、ここから見下ろすブタベストの街並みは雰囲気があります。

白いとんがり帽子が御伽噺のようで。
漁夫の砦からみたドナウ川と国会議事堂


さらにバスに乗って今度はゲッレールドの丘に。ドナウとブタベストを見下ろす最高のロケーション。素晴らしい天気もあいまってとても気持ちの良い景色でした。

街は綺麗だし、花盛りだし・・・

昼食は街の中心部に戻ってハンガリー料理のグヤーシュを頂きます。
牛肉や玉ねぎのスープ。パプリカのピリッとした辛味が利いてなかなか美味しいスープでした。
どうなるかと心配していたのですが、朝食は一口も摂れなかった家内もそこそこ食べられたので一安心です。


さて、昼食後は自由時間です。私たち夫婦はさっさと集団から離れ、自由行動に移ります。
まずはドナウ川沿いをフラフラ歩きながら南に下ります。最初に行き着くのが「中央市場」。観光地と言うより実際に住民が使っているマーケットです。
私はこういうの好きなのです。早速中に入ってみます。

中央市場の入り口。至る所で工事中
一階は食料品。二階はおみやげ物や飲食店。
ちょっと食べてみたかった

一階は肉や野菜などの食料品。やはりソーセージが目立ちます。お菓子の類も有ってなかなかおいしそう。二階はお土産物屋と化しています。刺繍が多い。その中で突如家内がジーンズ用の革ベルトを買うと言い出しました(お土産と言うより実用で)。
店のオジサンが"ちゃんとサイズをあわせてあげるから3分待ってね"なんて言ってます。気持ちの良い買い物でしたが、失敗したのはここで地下鉄の切符を買うために持っていた現地通貨(フォリント)を使ってしまったことでした。

ここで一度市の中心部に引き返せば良かったのです。しかし、どこかに両替所は有るだろうと考えてそのまま徒歩で南に下ったのが間違い。次に行った工芸技術館も国立博物館も入れません(元々、内部にはそんなに興味がなかったのですが)。結局、外から見ただけで終わり、地下鉄を使えば素早く移動できるところをウロウロ歩き回ることになってしまいました

ここで一旦、市中心部に引き返して両替。その後繁華街でるヴァーツィ通り(中央市場のすぐ前)のカフェで一服。
私は好きなのですが、家内はヨーロッパの濃いコーヒーが苦手なので、少々ブツブツ言ってます。

ここでようや地下鉄キップを購入。
ヨーロッパの多くはどこからどこへの区間ではなく、xx時間有効というキップです。買ったのは1日券。これで全地下鉄、トラム(市内電車)、バス全てに乗り換え自由です。

次に向かった先はオペラ座。
途中で乗り換えた地下鉄が良かったですね。ロンドンに続いて世界で2番目に古い地下鉄との事で車両も駅もレトロで、何ともいえない雰囲気があります。

つり革が本当に革です
木の扉、柱上部の飾り。なんともレトロな駅

オペラ座に着いたのは4時ごろ。内部見学ツアーは3時が最後だったようで、また外から眺めるだけになってしまいました。あとで他のツアー客に聞いたら、見ごたえが有ったようで少々残念。
そのまま歩いてリスト広場へ向かいます。緑地帯の両脇にずらりとカフェの並ぶブダペストの文化の発信地。そのどん詰まりにひっそりたたずむリストさんの銅像の前で一休み。コーヒーはここで飲んだ方が良かったかなぁ。

外からだけでしたが、オペラ座は見事でした
ひっそりとリストさん。両側はカフェ

再び地下鉄に乗り、朝に行った英雄広場に。目的は英雄広場の奥に見えたお城です。
ヴァイダフニャド城。建国1000年を記念して建てられたものとの事で、本当のお城とは言えないのですが。他にも小さな教会などもあり、この教会を家内は気に入ったようでした。確かに信仰の場の香りのする教会でした。

小さいながら綺麗なヴァイダフニャド城
しかし、疲れのせいか余り記憶が・・・
St. Stephens Basilica
中はシンプルな祈りの場でした

ここで昼間の観光は終わり。再び地下鉄、トラムと乗り継いでホテルに帰ります。
一休み後に、ホテルのレストラン(結構雰囲気が良い)でツアーでセットされてる夕食です。何と言う料理か忘れましたが、豚肉を焼いたもの。割りにサッパリしていて美味しかったです。


さて夕食後、同じツアーの人の多くは30ユーロのオプショナルツアーでドナウ川の夜景クルーズに出かけます(昼食時に申し込みが有りました)。私達夫婦はと言えば、家内の調子がまだ不安でしたし、元々舟には弱いタチなので、川辺からの夜景を楽しむことにします。
再び1日券を生かして地下鉄で川岸近くの駅まで。そこからくさり橋に向かって川岸を歩きます。ドナウ川の向こうに、最初は小さく書割のように見えていた王宮が、近づくにつれ立体感と重量感で迫ってきます。

地下鉄のなが~いエスカレーター
書割のように見えた王宮
マーチャーシュ教会と漁夫の砦(少々手ブレ)
こちら岸の国会議事堂もライトアップ
ドナウ、くさり橋、王宮。月並みですが綺麗です
くさり橋からフォーシーズンズ ホテル
Best Shot!

二人でノンビリ、写真を撮りながらフラフラと。
見応えのある、そして銀婚式の夫婦でさえ、ちょっとロマンチックにさせてくれる夜景でした。


二日目終了


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