Todoの独り言です。
最近はブログに書き込むことの方が多いのですが。。。。、

ヨーロッパ旅行(3)

2009/05

4月27日


今日は一日ウイーンの観光です。


例によって二人で朝の散歩。ホテルのすぐ裏に尖塔の綺麗な教会があるので見に行きます。
ヴォティーフ教会です。
もちろん石組みですが、尖塔にも至るところに空洞が作ってあり、軽快で華麗です。作りからしてかなり建築技術が進んだ新しい物のような気がします(後で調べたら1856-79年に作られていました)。

教会の入り口付近を見ていたら、もう少し先に大きな尖塔のようなものが見えます。
早速行ってみようと言うことになって200mほど行くと、そこは市庁舎でした。いや~~、凄いですね、この市庁舎。大きいし、壮麗です。前にイベント会場のようなものが作られていたのは残念ですが「凄い、凄い」を二人で連発しながら見ていました。

そしたらその先に、さらに見応えありそうな建物が見えます。こうなったら行くにしかず。
そこは国会議事堂でした。思わず笑ってしまいます。「何でギリシャ神殿?」
豪壮なんですけどね、何だか不釣合い。感心よりも笑いが先に立ちます。でも面白かった。

軽快で華麗なヴォティーフ教会
現在時間 朝6:10(笑)
見上げれば・・・
何とこれが市庁舎。重厚・巨大です
あのバルコニーに立ってみたい
思わず笑っちゃった国会議事堂

妙な話かもしれませんが、この朝の散歩が今回の旅行のハイライトだったかもしれません。
何だか妙に楽しかったですね。


ホテルに帰って食事の後、今度はツアーのバスでシェーンブルン宮殿(世界遺産)に向かいます。
シェーンブルン宮殿はハプスブルク皇帝の夏の離宮で、イギリスのバッキンガム宮殿、フランスのベルサイユ宮殿と共に三大宮殿の一つと言われており、有名なマリアーテレジア女帝やエリザベート皇后(シシィ)の暮らした豪華な部屋の数々が、見学コースとして公開されています。

まずは全景。前方にいらぬものが写っていますが(笑)
双頭の鷲(ハプスブルク家の紋章)
広い庭。残念なことに花の植え替え中
内部は撮影禁止なので、頂き物の写真で

金ピカのヨハン・シュトラウス像

ツアーとしては、ここが最大の見ものなのだと思います。しかし観光客が多く、なかなか前に進みません。もっともその分、現地ガイドさん(日本人女性)が丁寧に解説してくれましたが。
ただ、期待が大きかった分、思ったほど感動しませんでした。立派な宮殿なんですけどね、所々で至らぬところを感じでしまいました。


その後、宮殿を出て市立公園へ。
ここでの見ものは金ピカのヨハン・シュトラウス像
しかし、何で金ピカなんだ?(爆)


さてここからは、奥様の最大の希望、馬車です。
なにせ、奥様がこのツアーにしたいと言い出したのは、この「馬車で市内観光」があったからなんですから。
もっとも、それを他のツアー客に言って、不思議がられていましたが(笑)

颯爽と現れた馬車。御者がなかなか格好良い
女性御者も居ました
車や電車に挟まれて。
観光しているというより、見世物になっている?(爆)

リングと呼ばれる旧市街の外周路を半周して(約20分)、ゴールは朝の散歩で行った市庁舎の向かい、ブルク劇場です。ここでツアーは解散し、自由時間です。

お見苦しいものはぼやかして・・

例によって、私達夫婦はさっさと団体からはなれ、単独行動です。
まず向かうのはブルク劇場を挟んで反対側のカフェ・ラントマン。ガイドブックなどにも載っているお店です。天気も良いし、外で昼食を食べることにします。
私が頼んだのがターフェルシュビッツ(ウィーン風ボイルドビーフ)三種類のソースがついていて、なかなか美味。家内が頼んだのがフィアカー・グラーシュ。先日ブダペストで食べて気に入ったグラーシュのウイーンバージョンです。こちらは見た目ほとんどビーフシチューのようですが、これも美味しかったようです。さらにパンがね、これも美味しい。(ちなみに今回のツアーで食べたパンはどこも美味しかったです)
それにしても、何と何と、私ら夫婦がウイーンのオープンカフェで昼食を。お洒落です(笑)。

おなかを満たした私達、次は徒歩で市中心部のシュテファン大聖堂を目指します。
途中の街並みは古く(と言うより、違和感を覚えるような新しいビルといったものがなく)、なかなかの人出です。

途中で見えた王宮の裏口
観光客が多い街角

シュテファン大聖堂。
外観や内部は何故だか余り印象に残っていません。その後の記憶が余りに強烈過ぎるからかなぁ。

正面から。左の塔は工事中。
カバーに塔の絵が描かれています。

内部。かなり巨大です。
オーストリーでもっとも大きな寺院です。

髑髏です。
教会内部にこんな飾りを作る感覚は良く判りません。
いや、考えてみれば、日本の寺にも有るか・・・

「塔に登れるよ」と言ったとたん、家内が食いついてきました(笑)。
107メートルある南塔。教会の塔としては世界で3番目の高さだそうですが、その地上72メートルの所に物見台があり、そこまで343段の急ならせん階段で登ることができます。
一旦教会を出て、塔の根元にある入り口で3ユーロ払って登り始めます。
面白い作りですね、石段一個の中央部分が円筒状になっており、それが積み重なって真ん中の柱(直径で20cmほど)を形作っています。
それにしても閉所恐怖症になってしまいそうな狭い螺旋階段です。時折、上から降りてくる人が居て、最初は小学生くらいだったので良かったのですが、大人が降りてくるとすれ違うのも一苦労です。
登っても登っても先が見えません。トンネルのような狭い階段で夫婦して考えることは同じで「ここで地震が来たら・・・」「何百年も建ってるのだから大丈夫だろう」なんて言いながら登り続けます。
それにしても狭心症の治療前に比べたらエライ違いです。あの頃は平地を数100m歩いただけでへたり込みそうでした。今はこんな階段(18階建てのビル相当)が続いても肉体的には平気です

上がった先の物見台(部屋)は売店になってました。でも売り子のおじさんがね、どうやって登ってきたのかと思うくらい太った人で。。。トイレなんかはどうしてるのだろう?

下から見上げる南塔。外は工事中でした。
写真中央付近に青い縦長の窓のようなものが見えますが
あそこに登ったのだと思います
上からの眺め。赤い屋根の部分がリングと呼ばれる歴史地区。
その外には新しいビルも見えます。

タイル貼りのシュテファン大聖堂の屋根と北塔
(教会正面側の塔)

続いて目指すは、ザッハトルテです。
これは今回の旅行の目的-その2かもしれない(笑)
広島にはモーツアルトというケーキ屋さん(チェーン)があって、そこの名物がザッハトルテ。我が家でもよく買って食べてました。またそれが元で、私もザッハトルテを作り始めたのです。ここは是非とも本物のザッハーホテルのザッハトルテを食べなきゃね。
珍しくちょっと道に迷ったりしましたが、3時ごろに無事到着。ほとんど待つこともなく席に付くことが出来ました。

本物のザッハトルテ。今回唯一撮った食べ物の写真です。
おしゃれなザッハの店内(外付けのカフェ部分)

結構大きい(というか、広島モーツアルトのザッハトルテが年々小さくなっている)。そして大量のホイップクリーム。十分甘くてボリュームたっぷり。
意外なことにチョコレート部分はグラズール(結晶化した砂糖が混ざって、ちょっとざらざらした食感)なんですね。私が最初はグラズールで作ってたのですが、そのうちモーツアルトのザッハトルテにあわせチョコレートにしたのだけれど。


続いてリング外周を歩いて王宮に。ここは昔、城壁があったところで、近世商業都市に変身するために城壁を取り壊し、道路にしたところです。時折自転車が凄いスピードですり抜けていきます。


王宮です。
ここも立派な建物。朝行ったシェーンブルン宮殿が夏の宮殿、こちらが冬の宮殿だそうで。
日本語の音声ガイドを借りて入場。しかし、閉館までの時間が無いのと、朝の見学と被るところも多く、早足での観光。さらに銀器コレクション。これでもかこれでもかと大量の銀器が展示されています。興味ある人には凄いインパクトでしょうが。。。。

王宮の正面
中庭です

ここで時間切れ。
王宮の中には国立図書館(この日は月曜で休館日)、宝物館(王冠や聖杯など)、ハプスブルグ家の地下墓地など他に見たいものがあったのですが、案内が不親切で急ぎの旅人には入り口さえ見つけられませんでした。


一旦ホテルに帰ります。途中でスーパーに立ち寄りミネラルウォータを買い、トラムの駅で菓子パンを購入。お昼をしっかり食べたので、ホテルの部屋で沸かしたコーヒーとパンで夕食です。


コンサート前。流石にコンサート中に写真は撮りません

さて夜は再びツアーでシェーンブルン宮殿のコンサートに行きます。
あまりの心地良さと時差ぼけで眠いこと眠いこと。
何度か意識が遠のきました。まあ、周りでも随分舟をこいでいましたが・・。


四日目終了


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